壁のクロスをグレイッシュなトーンでまとめることで上品で落ち着いた雰囲気をつくり、機能向上を図って快適性を高めたリノベーションのご紹介です。
今回すべての部屋の壁に採用しているのは、タイル・モルタル調のクロスです。
グレイッシュトーンで仕上がった室内はシックにまとまっています。
グレーは黒と白の中間色で、どのような色にも調和できる上品さが特徴。派手すぎずどことなく無機質な雰囲気が、洗練された大人の風合いが漂う空間になりました。
LDKの床にはオークの無垢フローリングを採用。
オークは耐久性があってキズが付きにくく、そして伸縮も少ないため目地に隙間が生じにくいことなども特徴です。
キッチンは、開放感のあるペニンシュラタイプです。
そして扉カラーには、チャコールの艶消しを採用しています。
清潔感のある白のサブウェイタイルとのコントラストが映え、スタイリッシュに仕上がっています。
LDKの南側掃き出し窓には内窓を設置し、断熱性能の向上を図っています。
というのも、住宅のなかで最も多く熱が移動する場所といえば窓などの開口部。つまり窓を断熱強化することが、最も効率のよい断熱方法になるのです。
面積の大きい掃き出し窓に内窓を設置することで空調効率を高め、さらに防音効果にも期待できます。
またマンションの窓は基本的に共用部分で交換ができませんが、内窓は専有部分にあたるため設置が可能になることもポイントです。
玄関を入ると、可動棚でつくった靴置きスペースがあります。
可動棚にすることで通気性を高めて湿気対策とし、さらに大きめの窓から光を採り入れて明るい空間になりました。
そしてこの窓にもLDKと同様に内窓を設置して2重窓にしています。
冬には寒くなりやすい北側の玄関も、断熱効果を高めることで冷気の流入を効果的に防げるでしょう。
そして玄関と接する寝室の間仕切り壁には横長の室内窓を設置。
目線よりも高い位置に取付けることで、明るい玄関の光を寝室にも取り込めます。
さらに扉を開放すると換気窓としても機能します。
洗面所には、「テラコッタ」をテーマとしているという独特の柄が印象的な100角のタイルを張っています。
オリジナルな洗面化粧台ともマッチした、おしゃれで機能的なスペースです。
トイレの床には石目調のフロアタイルを張り、タイル・モルタル調のクロスと組み合わせると、シンプルでありながら重厚感のあるデザインに仕上がりました。
ほとんどの壁をグレイッシュトーンでまとめて上品な雰囲気をつくりながら、二重窓を設置して断熱効果を高めるなど快適性にもこだわったリノベーションを実現できました。