全体的に白を基調とすることで明るさが広がる効果を演出し、爽やかで心地よい空間づくりを実現したリノベーションのご紹介です。
白は光を反射させる効果が最も高く、その光をうまく活用すると効率のよい明るさを得られます。また空間を広く見せる膨張色でもあり、他のどんな色にも合わせられる奥深さが魅力の万能色です。
清潔感が溢れ、家族が心地よく暮らすうえで期待できる効果は絶大といえるでしょう。
リビングダイニングの床には、ブラックチェリーのフローリングを採用。ブラックチェリーは、高級家具にもよく使われる素材で、すべすべとした心地の良い肌触りが安心感をもたらします。
また光にさらされることで徐々に赤みやツヤを増すのもこの素材が持つ特徴で、経年とともに現れる独特の風合いも楽しみのひとつです。白を基調にした室内はどことなく無機質な印象を与えることもありますが、赤みの強い木目を配色することで温かみと安らぎを添えてくれます。
そして天井の白いダクトレールに取り付けられた白いペンダントライトと白いスポットライトが室内をより明るく照らします。
さらにピクチャーレールを活用し、絵や小物などを吊り下げることで白い壁にアクセントを自由に加えられることもポイントです。
キッチンにも清潔感が満載の白を採用。扉だけでなくレンジフードや食器棚まで白で統一し、明るく気持ちの良い空間になりました。一見、汚れが目立ちやすいのではと不安に感じる人もいるかもしれませんが、汚れが見えるからこそ掃除がしやすいともいえるのです。
とくに清潔感を維持するためのモチベーションにもつながります。
また腰壁のカウンターにはフローリングと同じ色で塗装することで、単調さを引き締めるアクセントになりました。
リビングダイニングに隣接する部屋にはウォークインクローゼット。
ウォークインクローゼットは、使い勝手のよい便利な部屋であると同時に湿気がこもりやすい場所でもあります。というのも、そもそも繊維が湿気を含むこと、そして換気不足になりやすいことがその理由です。
そこでリビングダイニングとの間の開き戸上部には換気不足を解消するランマ窓を設置。換気とともに光を採り入れる機能も発揮します。
玄関ドアにも白を採用しています。
ドアハンドルには優雅で美しいゴールドを使うことで、1日の始まりに相応しいラグジュアリーな空間になりました。また靴収納には稼働棚を使って通気性を確保するなど、湿気をためない工夫も取り入れています。
白の魅力を前面に押し出すことで、室内が明るく、そして爽やかで清々しい空間に仕上がったリノベーションです。