忙しない日常のなかで、人はふと「深く息ができる場所」を求めます。
この住まいが目指したのは、現代的な「洋の快適さ」と、日本が育んできた「和の知恵」の融合です。

落ち着きと機能が自然に寄り添うリノベーション。
今回は、和モダンスタイルに整えた事例を紹介します。

日本の暮らしの原点でもある「和室」
リビングの一角に設けられた和室。
そこは、ただ懐かしいだけの場所ではありません。
畳が持つ調湿性は、高温多湿な日本の気候に寄り添ってくれるのがポイント。
足裏に伝わるほどよい弾力は身体にも心にも優しく、静かな安心感をもたらします。

休息の場として。
子どもたちの遊び場として。
ときには客間として。
用途を限定しない柔軟さこそ、和室の本質です。
境界を感じさせない、美しいつながり
畳の周囲には、木製の見切りを追加。
フローリングと高さを揃えて段差をなくしました。

和室から玄関ホールへとつながるのは、竪格子の上吊り引き戸。
閉じればほどよく視線を遮り、夜にはやさしい光がにじむ、幻想的な表情を見せてくれます。
玄関からの眺めさえも、ひとつの「景色」になりました。

光と木に包まれる、LDK
和室に隣接するのは、広々としたLDK。
壁付けのI型キッチンを採用することで、リビング・ダイニングを最大限に活かしました。

天井下のデッドスペースには吊戸棚を設け、収納力を確保しながら空間はすっきりと。
木目を基調としたキッチンカラーで、温もりある場所に仕上がっています。

清らかさを極めた、静かな場所
トイレには、タンクレストイレを採用。
無駄を削ぎ落としたフォルムが、清潔感と凛とした佇まいを演出します。

毎日使う場所だからこそ、心地よく、気持ちよく。
掃除もしやすく、機能性も抜群です。


心が落ち着く、和モダンの趣向

和の落ち着き。
現代の機能性。
どちらかを選ぶのではなく、どちらも大切にすること。
そうして生まれたのは、静かであたたかく、長く愛せる住まいです。

時代に流されず、暮らしに深く寄り添う、
バランスの取れた和モダン空間が完成しました。










