リノベーションでよく使われるテクニック+個性を出すテクニックがふんだんに散りばめられ、よくありそうで、個性的な、ここにしかないお家が完成しました。実用的であり、爽やかさがあり、センスが光る、沢山の拘りポイントをご紹介します。
こちらはドアを開けてまず目に入る玄関ホールです。
靴収納用に可動棚が設置されています。高さが自在に変更できるので、ロングブーツやスニーカー、靴の箱など、持っているアイテムや見せ方によって好きな高さ設定が可能です。
その上部にあるのは有孔ボードです。
有孔ボードは使い方によって様々な用途に使える万能ボード。ボードにある小さな穴にフックを付けると小さなハンガーになります。今は、色、形、材質など、本当に様々なタイプのフックが販売されています。整列して並ぶ無数の穴とフックを活用し、収納棚を作ったり、サーフィンボードやキャンプグッズなど大きなものを飾り収納することも可能です。
自分のライフスタイルや趣味に合わせて、好きなものを、自由に自分らしく収納できます。
玄関入って右側、土間が横に延びたところからはアーチ形の入り口が。
こちらは正面メインの廊下とは別の入り口で、ウォークインクローゼットに繋がっています。扉は付けずオープンに。住人専用の隠れ入口のようでかわいいです。収納が増えたりしてオープンが気になる場合はカーテンなどを後から付けて隠すこともできます。
アーチ形入口の奥に見えるのは寝室に繋がるドアです。上部に小窓が付いているネイビーのドアが奥の部屋を想像させ、ワクワクします。寝室からウォークインクローゼット、玄関という導線も生活しやすい設計です。
寝室には縦ストライプのクロスを採用しました。全面に使用してもくどくなく、ネイビーのドアとも相性良くマッチしています。爽やかな大人っぽい寝室になりました。
こちらはLDK部分です。フローリングは天然無垢材のオークを使用しています。無垢材フローリングと淡いグレーのアクセントクロスにより、落ち着いた優しさのある印象に。
黒のライティングレールとスポットライトが程よく無骨に引き締めています。
LDKの隣にはもう1つの寝室とインナーバルコニーを作りました。
こちらの寝室は淡いピンクベージュのアクセントクロスを採用。フローリングのオークとのコントラストで、上品で温かみのある印象です。
ベランダ側の壁に開閉可能な室内窓を付けることで、外に面する窓がなく暗くなりがちな部屋に外からの光が差し込み、明るくなりました。ナチュラルな木枠の室内窓はインテリアとしても自然で心地よい印象を与えています。観葉植物やロウソクなどの雑貨が合いそうなお部屋となり、家具や雑貨選びも楽しくなります。
室内窓は開けることもできるのでインテリアとしての効果もさることながら、換気もできて住環境を快適に保つことも可能です。
こちらはインナーバルコニー部分です。その名の通り、室内のバルコニー。
室内でありながら外でもある場所なので、床にはタイルを採用しました。天井にホスクリーンを設置し、雨の日でも安心して洗濯物を干すことができます。
リビングからは死角になっているので、洗濯物を干していても生活感が出る心配はありません。
キッチンにも小技が。背面には造作でキッチン収納棚を作り、白のタイルを貼っています。
キレイなカフェ風キッチンです。対面キッチンのリビング側正面には、上部のみ寒色系の小さなスクエアタイルを採用。
リビング側から見ると、このタイルがさりげなくインテリアのアクセントになっています。
白い壁に映えていて、海沿いにある爽やかなカフェのようです。
造作洗面台にもこだわりが沢山。
棚板は木で統一し、鏡の枠も木枠にしました。壁にはベージュのヘキサゴンタイルを貼り、鏡上部に黒のアイアン調ブラケットライトを設置。
正方形に近い木枠の鏡と、対象にある四角の洗面ボウル。中心から光が照らされ、落ち着きと温かみがあり、美しく整頓された洗面台になりました。
小さなアクセントがそれぞれの個性を出し、互いに重なることでオリジナリティあるインテリアとなり、お部屋全体の印象を作ります。細部にもこだわって自分だけの理想的な空間が完成しました。