住まいの動線を最適化することで、快適で効率的な暮らしを可能にしたリノベーションをご紹介いたします。
間取りを検討するときに、重要な要素になるのは動線づくりです。家族構成やライフスタイルなど家庭ごとに異なる環境に適した動線づくりと検討することで、生活のムダが減り快適さが格段にアップします。
こちらはLDKです。LDKを中心とし、広いバルコニーを含めて各部屋にグルっと回遊できる動線が確保されています。
キッチンは、両サイドが開放されていることで圧倒的に行動の自由度が高まるアイランドタイプを採用。リビングダイニングを見渡せる開放感と、調理中でも家族とコミュニケーションがとれることが魅力のキッチンです。
またキッチンを遮る壁を設けず、全貌を見せることですっきり整然とした印象を与え、そして見た目にもおしゃれな演出ができるタイプでもあります。
収納不足はパントリーを設けてカバーしています。
大きな掃き出し窓から大量の光と風を採り入れて快適さをさらにアップします。
また天井の梁部分だけを現しとすることで、アクセントとなりかっこよく個性的な空間になりました。
玄関を入って目に飛び込むのはLDKへ続く廊下と、クローゼットへの入り口です。
このクローゼット側に、ひとつの生活動線が確保されています。
帰宅してクローゼットへと進み、まず着替えを済ませることでスイッチをオフに切り替えられます。
着ていた服を先に片づけると、それだけで自然に整理整頓しやすくなります。
つまり、動線を工夫するだけで家のなかをきれいに保つ機能も発揮できるということです。
そしてクローゼット内の壁に張られているのは、壁面収納としても機能する有孔ボード。
有孔ボードの孔(あな)を利用し、フックや棚を取り付けると自由なアレンジを楽しみながら収納できます。
さらにクローゼットの先にあるのは洗面所と浴室です。
ここで手洗いをして、あるいは入浴を済ませてLDKへ。一切ムダのない動線がつながりました。
こちらは、コンパクトにまとまった洋室です。LDKと隣接する間仕切りには室内窓を設置。高い位置に取り付けることで、適度な明るさを採り込みながら換気も行えます。
トイレはタンク式の一体形便器ですが、奥行がコンパクトに設計されていることで、空間を広々と使えます。
掃除がしやすい形状は、家事効率を高めるうえでも魅力です。
ライフスタイルに合わせて動線を効率よくつなげることで、時間の短縮や身体への負担、そしてストレスも大幅に減らせます。満足度の高いリノベーションを実現するためにも、動線を意識して間取りを検討しましょう。