いつまでも飽きることのないシンプルなデザインにまとめながら、あたたかく機能的に仕上がったリノベーションをご紹介いたします。
まずはLDKです。
もともとはリビングダイニングと和室、そして独立型キッチンの3部屋でしたが、それぞれの間仕切りを撤去し、ひとつの大空間へと変化しています。全体的に天井を上げ、膨張色である白を多くの面積に使用することで広々とした開放的な室内に生まれ変わりました。
そして2つの大きな掃き出し窓から多くの日射を採り込めるため、とくに冬には多くの光と熱を得られます。
リビングダイニングの床には、暖房器具のなかでもとくに快適性の高い床暖房が設置されています。
暖房器具のあたため方には大きく「伝道」「対流」「輻射」の3種類があります。
「伝道」は固体を媒体に、「対流」は気体や液体などの流体を媒体に、そして「輻射」は媒体とするものを必要とせず空間を移動してあたためることが特徴です。
床暖房はこれら3つを組み合わせて室内全体を暖めるため、体感温度も下がりにくく室内のどこにいてもその恩恵を受けられます。
このことが、他の暖房器具にはない快適性です。広々とした明るくあたたかい空間が、家族にとって癒しの場所になるのは間違いないでしょう。
キッチンは、シンプルで清潔感のある白を基調としたペニンシュラタイプを採用。
黒のワークトップや取手、レンジフードがアクセントとなって、スタイリッシュにまとまっています。
キッチンの奥に位置しているのは、ウォークインタイプのパントリーです。シンクとコンロ、冷蔵庫、そしてパントリーの距離が近く、そのままダイニングテーブルまでの動線がつながっていることで、家事効率は飛躍的に高まります。
LDKから玄関ホールへとつながる出入り口には、全面に透明なガラスをはめ込んだ開き戸を設置。
空間のつながりと開放感を楽しめる演出も効果抜群です。
隣接する洋室の収納は建具を撤去して、シンプルですっきりとまとまりました。
通気性も確保できるため、湿気がこもらない機能性も備えています。
浴室への動線上に設けられた、こちらもシンプルな洗面化粧台。
そんななか、ひときわ目を引くのはスレンダーな形状が美しい白のボーダータイルです。
清潔感とともにモダンな雰囲気が絶妙に光る仕上がりとなりました。
トイレは手洗い器付きの一体型です。
デッドスペースの天井下に吊戸棚を設置し、広々として落ち着けるくつろぎの空間となっています。
全体的にシンプルでありながら空間を広く使い、そしてなによりもあたたかさに包まれた家族みんなの癒しの住まいが完成しました。