暮らしの中心となるLDKにつながるワークスペースを設けることで、家族の存在を身近に感じながら暮らせるリノベーションをご紹介いたします。
まずはLDKです。
南側の掃き出し窓からは、大量の光が射し込み、温もりを感じられる空間となっています。室内は全体的に明るく、広々とした開放感も手伝って、この場所に集まる家族もゆったりとリラックスできそうです。
また、キッチンの腰壁には濃色のクロスを貼り、強いアクセント効果によって絶妙にゾーニングされています。
ダイニングテーブルの上部にはレトロな雰囲気を感じるペンダントライト。柔らかい明かりが食卓を照らすと、落ち着きのある雰囲気をつくり心地よい時間を過ごせます。また、インテリアのアクセントにもなって、おしゃれな演出を楽しめます。
キッチンは、木目が美しいペニンシュラタイプです。比較的高くつくった前面の腰壁により、空間を効果的に差別化しています。このスタイルは、リビングダイニング側から手元が見えにくいことや、汚れの飛び散りを防げることなどが魅力です。
キッチンのすぐ横に位置するのは、木製棚を造作してつくったワークスペース。
ワークスペースは、ライフスタイルによってさまざまな用途に活用できる使い勝手のよい場所です。とくに近年では、働き方の変化を余儀なくされるケースもあるなど、自宅での時間を過ごす家庭も増えています。
そのため、仕事の場として活用したり、あるいは読書やPCを楽しんだりするなど、多用途に使えるスペースは、貴重な空間となるのです。
デスク横には複数の書棚を設置しています。必要な本や書類を並べることはもちろん、お気に入りの雑貨などを飾るのもよいでしょう。
ワークスペースは、建具を設けずオープンな間取りとしています。
LDKとの移動も自由に行え、家族がそれぞれの居場所で過ごしながらも、お互いの存在を感じられる理想の空間となりました。
こちらは、LDKに隣接する寝室です。間仕切りに設置した室内窓は、インテリアのポイントだけでなく、適度な明かりと風を採り込める機能性も有しています。
そして、寝室の一番奥にはウォークインクローゼットを用意し、効率的な空間利用を実現しています。
トイレは、清潔で落ち着きのある雰囲気が漂います。また、背面の壁は、珪藻土による塗り壁仕上げとしています。
珪藻土は、調湿効果や消臭効果が優れる自然素材であるため、トイレの内装には非常に適した仕上げ材です。
家族にとって安らぎの場所であるLDKに使い勝手のよいワークスペースをつなげ、それぞれが自身の時間を楽しみながらも一体感を損ねない、まさに理想の住まいの完成です。