キャンプなどのアウトドアがお好きで、小さなお子様がいる施主様ご家族。
室内の荷物が増えがちな環境ながらも、できるだけシンプルな生活をしたいというご要望の基、設計しました。
こちらのマンションは、専有部分内に構造用のRC壁が部屋をふたつに分断する様な形で存在しているという、少し珍しい特殊な物件でした。できるだけ壁を取り払い、開放的な空間を作りたいという、当初の施主様のご希望と物件の条件が合わず、途方にくれた事もありましたが、RCの壁の存在をマイナスではなく、いまあるものを最大限改善させるリノベーションの醍醐味としてプラスに捉え、結果としてご満足頂けるプランを実現させることができました。
寝室や書斎などのプライベートスペースと、キッチンリビングダイニングなどのパブリックスペースとの間で、プライバシーを確保しつつも、つながりも感じられる間仕切り壁として機能しています。
当初からのご希望であった「家族の集まる広いリビング」もちょうどいい広さで確保できました。
できるだけシンプルな構成をしたいという事で、収納スペースを十分に確保し物が散らからずに済む工夫をしました。広い土間から、回遊性をもたせる形で生活動線を確保しています。
お子様の成長に合わせ、今後個室も増やせるよう今は広い洋室ですが、可変性を持たせています。
できるだけ装飾性を抑え、デザインもシンプルなものを採用しました。
リビング入り口の造作建具と、造作キッチンとが、シンプルな白い空間の中でアクセントになっています。
「家族の集まる明るい広いリビング」と「シンプルな生活(そのための広い収納)とシンプルなデザイン」がお客様のこだわりポイントとなります。