お友達が新築住宅などを購入して、自ら物件所有を考えた時に、人を呼んでもいいような家をと考えて購入リノベを検討し始めた施主様。当初はリノベ欲は決して強くなく、予算も多くなかった関係から、リノベ済み物件をお探しでしたが、最終的には自分の好きなようにリノベをしたいという想いが強くなり、購入+リノベーションという決断に至りました。
約 50 ㎡と単身者が住むにはちょうどいい広さの家。南北にバルコニーがあるのが特徴です。
この 2 面バルコニーを活用し玄関を広くしたいというお客様の要望を叶えるために土間を設けました。バルコニーがあるため閉塞感がなく明るく広々とした印象の玄関になりました。
土間の隣の部屋には収納に使われていた既存の鋼製折れ戸を再利用しリノベ感を出しながらオープンにした時には一体として使えるようにしています。土間にはカウンターを作り、外を眺めながら読書をしたり、仕事をしたり様々な使い方が考えられます。
キッチンは壁付から対面キッチンに変更しました。前には LD を介して全面バルコニーがあるため開放感のある眺めのいいキッチンになりました。背面にはカウンターと棚を設け収納スペースを確保しています。
リビングダイニングは二間だったものを一間にまとめました。一部棚で空間を仕切ることで一体感を保ちながら空間にアクセントを加えています。
仕上材は床にヒノキの合板を、棚にはラーチ合板を使用しています。近年多くみられる下地材を魅せるデザインにすることでリノベ感のある空間を演出しています。
当初は、リノベ済み物件の購入を検討されていた施主様。
リノベ欲が強くない、そういった方でも、ご自分の内に秘めた理想を、限られた予算の中で設計スタッフと実現したと言える案件となりました。