この度の施主様は、スペイン人のご主人と日本人の奥様とお子様2名の4人家族。
今の家が狭く、また食卓も広くないため、家族みんなでダイニングテーブルを囲めるような広いリビングを叶えたいとお考えになりました。また、ご主人が和の空間が好きなので、和を取り入れた子育て家族のリノベーションの案件となりました。
リビングに隣接する形で、和室を設けました。
お子様のお昼寝にも便利で、来客時のゲストルームにも使える、汎用性の高い和室です。
お子様の足元を意識し、厚さ15mmのリノベーション畳を使って、できるだけ床が高くならないように配慮しました。
キッチンとダイニングテーブルが横でつながることができるように、キッチンの位置を大幅に変更しています。
パイプスペースの位置を綿密に計算して、配管ルートの確保、床高さを抑えました。
キッチンの位置が変更できたことにより、和室も作りながら広いリビングを実現しています。
ご夫婦ともにリモートワークであるため、ご主人様は書斎スペースを、奥様はリビングの一角を、そのスペースとして確保しています。また、リモートで外国語講師をしているご主人様専用の書斎は、玄関近くに設けることで、話し声などを間仕切り遮音できるように配慮しました。
隣接する玄関は、玄関土間を広げてベビーカー置場にもなるように設計しました。大きなファミリークローゼットで、収納を1ヵ所にまとめる意図もあります。
ご主人様の和の空間へのこだわりが、畳や障子戸や縁側コーナーといった建材から感じられる要素も多く取り入れながら、現代的な和リノベーションを実現しました。