このお住まいのデザイン・設計コンセプトは、「開放感あふれる空間」と「スムーズな生活動線」。
施主さまと猫、どちらにとっても快適な家づくりを目指します。

もともと「間口の広さ」と「眺望」が魅力であったこの物件。
良さを最大限に活かしつつ、カスタマイズを重ねていくリノベーションが始まります。
動線の美学 ― 日常がスムーズに流れる家
まずは、「玄関 → クローク → 洗面脱衣 → 浴室 → 居室」をシームレスにつなぎます。

併せて、家事の効率を最適化する「玄関 → 廊下 → パントリー → キッチン」という別ルートも設計しました。

クロークやパントリーは、収納力を確保しながらも生活感が表に出ないスタイルです。
これにより、リビングや居室が常にすっきりとした印象を保てます。
さらに、各寝室には十分なクローゼットを新設して、家族それぞれの収納ニーズにも応えられるよう工夫しました。


広がる景色、自由に変化するリビング
LDスペースは広いバルコニー側に配置。
窓越しに広がる景色を、日常の特等席から楽しめる設計にしています。

さらに、3連の可動間仕切りを採用しているのもポイント。
客間や将来的な子ども部屋へと自在に変化するフレキシブルな空間を実現しました。

家族のライフステージに寄り添い、暮らしのスタイルに合わせて進化する。
まさに、「住まいそのものが物語を紡ぐ場所」となっています。
猫と共に暮らす工夫
人だけでなく、猫にとっての暮らしやすさにも配慮を。

扉にはネコ用ゲートを設置し、廊下には「ネコ専用くぐり戸」を設置。
リビングには壁面ステップを作ったことで、遊び面でも安全面でも工夫を凝らしています。

家族と猫たちの動きが自然に交わり、日常のひとときすら豊かに感じられる空間。
暮らしに寄り添う心地よさと、愛するペットへの優しさがひとつになった、特別な場所となっています。
ナチュラルで洗練されたインテリア
室内は木の風合いを活かした床材と白壁を基調に。
落ち着きのある、ナチュラルな雰囲気にまとめています。

キッチンでは、グレーマットの面材にアクセントクロスと木の天井材を組み合わせました。
これにより、明るいリビングの中で存在感を放つ、癒しカフェ風の空間に仕上がっています。

床材はフロアタイルで統一し、フローリング風やモルタル風など質感の違いを演出。
コストを抑えつつ、全体の統一感と雰囲気を丁寧に演出しています。

毎日が、少しだけドラマチックになる住まいへ
大きく開けた間口から差し込む光。
視界の先に広がる、変わらない眺め。

その恵まれたポテンシャルを最大限に引き出しながら、家族の成長も、猫たちのしなやかな暮らしも、
どちらも無理なく包み込める居場所が生まれました。

暮らしの変化に寄り添う可変性。
毎日の動きを軽やかにする回遊動線。
そして、猫たちが安心して遊び、眠れる工夫。
どれひとつ欠けても成立しない、「この家族だからこそ」の最適解です。










