昨年5月に結婚式を終え、次のステップを考えた時に家族が増えたら手狭になると思い、物件購入を検討し始めた施主様。
新築も複数見学し検討しましたが、立地・敷地面積・予算・デザインを総合的に考えた結果、納得がいかず断念しました。間取りやデザインを1から決めることができる点、中古マンションのため選択肢が多く低価格という点に魅力を感じ、リノベでは予算内でより自分たちらしい生活を実現できると考え、リノベをすることに決めました。
写真やアートを楽しむためのギャラリースペース、お酒を楽しむための酒棚とバーカウンター、2人で料理を楽しむための広いキッチン、観葉植物等を楽しむため&無垢フローリングを守るためのインナーバルコニーをこだわって取り入れました。
デザイン面では、2人とも自然が好きなため、できるだけ素材感を感じるモルタルや無垢フローリング、躯体表しなどを取り入れました。ただし粗すぎず、温かみを感じる落ち着いた空間にもしたかったので、暖色系のグレー系壁紙や、暖色系のダウンライトを取り入れました。
ご夫婦ともにお酒を楽しむことが多く、ご友人を招く機会もあるとのことで、広くて雰囲気のよいキッチン・ダイニングスペースをご希望させれいました。そのため、ダイニング側には集成材(タモ)の大きなカウンターを造作で設置、キッチン本体もL型配置として、奥に家電置場、作業台スペースを確保しています。
その上部には、あえて残した現した梁のコンクリートの粗い質感、造作棚は木目で仕上げて、並ぶお酒を引き立てる空間となっています。
設計では、「収納を増やしたい」「自分たちの趣味を楽しむ空間にしたい」の2点を軸に設計を行いました。
収納面では、シューズインクローゼットやウォークインクローゼット、パントリーを取り入れました。シューズインクローゼットでは、キャンプグッズが収納できるスペースが施主様の気に入りとか。
玄関入ってすぐとリビングに入ってすぐの壁面は、奥様拘りのギャラリースペースです。彩度を落とした壁紙と角度を変えられるダウンライトからの光で、絵や写真を「映え」させます。
一方で、プライベートな空間になる寝室は天井や壁紙の雰囲気を変え、少しトーンを落とした落ち着きのある空間を目指しました。
リビングの奥は小上がりを設置する予定でしたが、来客時の客間や将来的な子供部屋利用などを考慮して、広いスペースをそのまま確保しています。
天井に物干し金物を用意しているので、雨天時の物干しスペースや、ご主人の在宅ワークスペースとして活躍する場所になると思います。
今後はご夫婦やご友人が沢山訪れる、にぎやかなお住まいになっていくものと思います。
ご夫婦拘りの無垢材やコンクリートの質感のある広々リビング、色どりを与えてくれるギャラリーなどを楽しみながら、ご夫婦やご友人の大好きで快適な場所になってくれるとうれしく思います。