キッチンの配置や、平米数が大きくなくても、料理が好きなのでキッチンは大きくしたい。
おしゃれが好きなので、洋服が多く収納も大きなものにしたい。木目の感じも好みでなく、
希望の間取りやテイストにするにはリノベしかない。そうお考えになった施主さまは、
物件探し+リノベーションという、ワンストップの家づくりに着目されました。
木のフローリングではない素材で、全体に無機質でクールな感じにまとめ上げました。できるだけキッチンを大きく、洗面台を広くし、洋室と洗面室をつなげて生活同線が良くなるような設計を心がけました。
リビングで過ごす時間が多いとのことなので、寝室はベッドとドレッサーカウンターのみ置ける最低限の寸法とし、できるだけLDKのスペースを確保しています。
空調効率の懸念もある可能性がありますが、単身住まいとのことで玄関扉の開け閉めも少ないと判断し、広々とした空間とするため、玄関から廊下には敢えて扉は設けていません。お客様のライフスタイルに合わせての提案をしました。
施主様のご希望で、空間が単調にならないように、水回りの扉はルーバータイプを選び、機能とデザインを両立させました。仕上げ材の素材のご提案は行いましたが、色柄はお客様ご自身でお選びいただいています。
元の間取りは、洗面脱衣所が非常に狭かったため、広々とした洗面室をご希望でした。
また、LDKと寝室をきちんと分離することもご希望でした。34㎡ほどの空間に、たくさんの要素を集約するためには、無駄なスペースを極力なくすことを考えました。
廊下とキッチンをまとめたり、寝室から洗面への廊下を無くしたりして、空間効率をUPしています。
キッチン位置を大きく移動するために、キッチン背面の壁内を排水ルートにしています。そのために配管勾配の高さと、壁内配管の距離を細かく計算しています。
大きくはないお部屋のなかで、動線を良くする工夫が多数詰まったこちらのお家は、またひとつリノベーションの面白さや可能性を高める事例となりました。