住んでいた賃貸住宅が棟ごと取り壊しが決定し、引越しをしなければならない状況となった施主様。年齢も考慮し、賃貸に住替えではなく住宅ローンで物件購入できる内に購入をしようと思ったことがきっかけの、物件購入リノベーション計画です。
無駄がなく効率的なワークスペースと、スカイツリーへの抜けた空間が魅力の、プライベートスペースを緩やかにつないだ、ゆったり1LDKのお住まいです。
リビングと寝室スペースの間には、鴨居・カーテンレールを設けることで、プライベート空間を緩やかに区切りつつ、必要な時はカーテンを閉じることもできる仕組みになっています。天井からではなく、鴨居形式とすることで、上部は解放されているので空調の通り道になるとともに、お好きな人形達の恰好の置き場所にもなると期待しています。
元は2部屋に仕切られていたバルコニー側のスペースは、間仕切り壁を撤去して、リビングと寝室スペースを一つの空間にすることで、スカイツリーを望む景色を、より広々と楽しむことができるようになっています。
キッチンは、既存給湯器の位置移動ができない制約がありましたが、上部を棚スペースとすることで、無駄な空間とならないよう工夫しています。背面収納スペースもしっかり確保していますので、炊飯器やレンジ等の家電をゆったり設置できます。
また、キッチン横には固定式のカウンターを設け、配膳スペースや食事場所、簡単な作業スペースとしてマルチに利用できる機能的な場所になっています。
お仕事関係の道具は、どこに何があるか一目で確認できるように、幅の広めの可動棚スペースを玄関ホール横に設けています。その横には、土間からフラットにつながる収納スペースも設け、スーツケースなどをそのまま格納できるように工夫しました。
洗面脱衣にも、できるだけ扉を設けず、カーテンレールを設置することで、狭さを感じることなく、かつプライバシーも守れる水回り空間としています。
トイレ前にあった床の段差を解消できていますので、お部屋の使い勝手としてはかなり向上しているものと思います。細かな高さの調整など、大工さんや各種職人さん方のご協力で実現できた、フラットな空間、快適に使っていただけると嬉しいです。
日々お仕事で忙しくされている施主様が、疲れを癒しつつ、次のお仕事にストレスなく望むことができるような、心休まる住まいになってくれたら嬉しく思います。