” Japandi(ジャパンディ)”とは、Japanese(日本の)とScandinavian(北欧の)をミックスしたインテリアスタイルのこと。
今回のリノベーションでは、予算に限りはありながら、一つひとつ丁寧にプランを考え、ベーシックなプランの中に、無駄なスペースがないミニマルな構成とアースカラーで全体を整えた奥行感が目を惹きます。仕上がりは細部まで丁寧な職人仕事が垣間見れる、完成度の高いリノベーション事例となりました。
元々キッチンは、独立したI型で直床の関係上ほぼレイアウト変更が出来ないとされていましたが、必要最低限の床上げを行い、ダイニング側に向ける対面レイアウトを可能にして、空間の一体感をつくりました。
キッチン設備に関しましては、ミーレの食洗機が必須で、トクラスのコラージアを選定。落ち着きのあるカラーと質感がよりコンセプトを引き立てています。
こちらはファミリークローゼットです。
こじんまりしたスペースでありながら、部屋の4方に棚やパイプを回すなどして、収納力を最大限に確保。置くものの場所を事前に決めておくことで、一見分からないようで無駄のない寸法のプランとなっています。一角にある中段は、デスクにできる73cmの高さに設けて、ワークスペースとしての利用も可能にしました。
アクセントクロスやスイッチプレートの色選定まで、ジャパンディスタイルの落ち着いたアースカラーで全体を構成し、微妙な色合いの違いをアクセントクロスで表現しています。これにより奥行感のある空間を表現できています。
また、スイッチプレートもクロスと併せて白と黒を併用しています。
フルリノベーションで全体の床を建て直すことで、段差をつくることなく、キッチンレイアウトの変更に応えられました。当初、将来、個室を仕切って3LDKにするかどうかを悩んでおられましたが、お子様の成長に併せて、将来的に区切られるように下地を仕込むなど、フレキシブルな間取りの対応もできました。
当初、既存の間取りは、真ん中のリビングダイニングがあまり活かされておらず、狭さを感じる間取りであったり、大きな梁が目立つ印象でしたが、梁型は最小に抑えて圧迫感を排除し、対面キッチンなどの間取り変更や、絶妙なカラーリングによって奥行感が生まれたことで、想像以上の空間の広がりを持たせることができました。