海の近くに住みたい、そういった想いが強かった施主様。
賃貸物件から引っ越しをするならば、将来性を考え、せっかくならば家を購入しようとお考えになりました。また、将来、物件の売却時に高値を保ちそうな要素として、立地・価格・建物のポテンシャルのバランスが良い、本物件でのリノベーションを決意されました。
施主様のこだわりポイントと、予算とのバランス上、天井や壁の仕上げは全てD.I.Yとなりました。お掃除ロボットを活用するため、段差の無い室内空間にすることにもこだわりが見えます。
特に細幅かつ短めの材を使用したヘリンボーン、キッチンのデザイン、床材の切り替えポイントの処理や框のおさまり、レバーハンドルの高さと合わせる為、あえて一般的な高さから外したスイッチの位置など、空間がシンプルだからこそ、各所のディテール・打ち合わせを重ねたポイントが多く重ねたため、D.I.Y後はより完成度の高い空間になるはずです。
D.I.Y後は、白漆喰を用いた天井や壁のスッキリした空間の中に、オイルで飴色に変化したヘリンボーンが映える、インダストリアルモダンな空間となる予定です。
ホームオフィスとしての機能性の追求と、スマート家電を利用するために要所要所にコンセントを設けること、回遊性の高い空間であること、パリのアパルトマンのようにアンティーク感のある趣きの中にモダンな要素を差し込んだ意匠とすること、リノベーション住宅らしく、スケルトン天井ならではの無骨感と品の良さを共存させること、これらにこだわりました。