リノベーションのある暮らし
埼玉県Yさん Episode2【イメージをプレセンテーションした、工事の打ち合わせ】
[物件データ]
- Before
- After
- 家族構成:ご夫婦
- 所在地:埼玉県
- 築年数:35年
- 間取り:施工前 3LDK → リノベ後 2LDK+書斎
- 占有面積:76.15㎡
- リノベーション費用:910万円
内装写真はこちら
ホワイトとモルタルで統一したシンプル空間
PowerPointで作ったコンセプトボードでプレゼン
理想の部屋を思い描いていても、デザイナーに思い描いたイメージを伝えることは、なかなか難しいものです。リノデュースのデザイナーはお客様の意図を汲み取り、理想を形にするプロですが、奥様には確かな「リノベーションはこうしたい!」というイメージがありました。
実際に奥様がどうしたかといえば、さまざまな雑誌やネットから、リビングはこれ、キッチンはこれ、というように写真を切り抜いて提示しました。デザインの世界では「コンセプトボード」と呼ばれていますが、あいまいなイメージではなく具体的な写真で伝えることにより、おふたりの理想の住まいを実例で伝えるようにしました。
「ネットや雑誌などから理想の写真を探して、PowerPointに貼り付けて理想のイメージを具体的に伝えようと考えたんです。玄関のイメージはこんな感じ、キッチンはこんな風に、というように。インターネットに掲載されている事例やインスタグラムも参考にしました」
口で言うよりも写真を見せた方が伝わるのでは、と奥様はお考えでした。リノデュースの担当デザイナーが奥様と同じ年齢の女性だったこともあり、意思が通じることが多く、円滑なコミュニケーションができました。全体的なキーワードは特に定めずに、それぞれの部屋や素材が機能的であることを重視して、具体的な写真によって、どんな部屋にしたいかを伝えていきました。
奥様はキッチンの仕様を決めるためにショールームには何度も通われたとのこと。
「毎週のようにショールームに足を運びました。キッチンの基本仕様は決まっていたのですが、やはり納得したものを選びたかったから、できるだけたくさんの仕様を見たかった」
何度も見積りをお願いして、わがままを通していただいて申し訳なかったかな、とも感じているそうです。カタログだけでは、実際の質感などは分かりにくいものです。実際に見て触って確かめることによって、納得できる素材を選ぶことが重要といえるでしょう。
基本の色は白、機能的で快適な生活空間を
「設計の仕事をしているので、プライベートでは機能的でシンプル、そして快適であればいいと考えていました。色は白だな、と」
そう語るのは、ご主人様。一方で奥様は、長期的な視点から設計を考えられていたそうです。
「部屋の好みは10年や20年経てば、変わってくるものですよね。だからあまり凝った部屋ではなく、シンプルであれば長く住んでも飽きないのでは、と考えました」
家具などで変化をつけることもできるため、設計はあまり作り込まない方がよいと考えられていたそうです。素材は現実的な費用を考慮して、何に決めるか着地点を定めた部分もありました。
「ほんとうはもっと色々としたかったのですが、予算が足りなくて(笑)。キッチンは造作でモールテックスにしたかったなど、理想を言えば切りがありませんが、予算内で最高のものを選ぶことができたと感じています」
理想に対してどのような素材があるか、どういう仕上がりになるか、デザイナーと相談して選択していきました。その前段階として、ご夫婦での検討があったようです。
「デザイナーさんに相談する前に、まず主人からアドバイスをもらいました。主人は仕事上、設計が分かっているので、現実的に可能かどうか判断してもらったんです。ドアを枠なしにしたいと言ったら、高いよ!と突っ込まれたりしながら(笑)」
奥様の描いた理想に対して、現実感や費用対効果をご主人様が検討、夫婦内会議でブラッシュアップして、デザイナーに伝えるという流れができたいたようです。