リノベーションのある暮らし
埼玉県Yさん Episode4【新緑の頃にお引渡し、その後】
[物件データ]
- Before
- After
- 家族構成:ご夫婦
- 所在地:埼玉県
- 築年数:35年
- 間取り:施工前 3LDK → リノベ後 2LDK+書斎
- 占有面積:76.15㎡
- リノベーション費用:910万円
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ホワイトとモルタルで統一したシンプル空間
新緑の季節に入居、部屋に飾った洗練された小物たち
Yさんご夫婦のメゾネットマンションは見晴らしのよい最上階にありますが、眼下に見下ろす木立ちは桜とのこと。ちょうど施工の時期に桜が満開で、引っ越しをした時期には新緑があざやかでした。新しい生活をスタートするには最適な時期です。
「眺めがいいことが最高です。それからキッチンが、賃貸マンションの頃とはまったく違うんです!嬉しかった。収納も十分です」 奥様はそう語ります。
「ぼくは静かなところがいいかな。メゾネットなので特に上階は、まったく音が気にならないんですよ」
生活音から自由になった喜びを語るのはご主人様。
入居する前から部屋に合うように、花瓶や置物などの小物や部屋の照明などを揃えていきました。可変式の棚に飾られた白い複数の花瓶は繊細な雰囲気で、部屋の白い壁によく馴染んでいます。木製のオブジェなども研ぎ澄まされた感性があります。
「アーティストの方の作品が多いですね。シンプルなものを選んでいます」
白い壁とモルタルのグレー、オークの無垢材による床と調和するように、雑貨は白や木材を使ったものが大半で、ソファなど家具にも色彩の統一が配慮されています。それぞれのセレクトにこだわりが感じられます。
とはいえ、生活して気づいたこともありました。
「カーテンを取り付けようと思ったときに、あ、カーテンレールを取り付けるのをもう少し上にしてもらえばよかった、カーテンボックスにしておけば良かったかな!?と気づきました。図面の段階で想定したつもりでも、そこまで気がつかなかったですね。とはいえ、賃貸マンションのときに出窓がほしかったのですが、ささやかな出窓を作ることができて満足です」
リビングには出窓があります。もともとフラットな窓でしたが、それを出窓風に作り変えました。その手前の壁には、むき出しの電球を吊るしたアンティークな間接照明。奥様のセンスが、いたるところに散りばめられています。厳選された小物を置くことによって、白い壁とモルタルの色調を生かして、大人の落ち着いた雰囲気が感じられる部屋になりました。
階段の手すりを自作、空間を生かした設計
メゾネットなので上階にも部屋があるのですが、そのフロアに通じる階段にもこだわりました。階段の踏み板にはオークの無垢材を用い、それ以外はモルタルで仕上げています。白い壁面に対して、モルタルグレーが印象的です。寝室も白とモルタルグレーで統一されています。
「最初はリビングと階段の境に壁があったんですが、吹き抜けにしたことで広々とした空間になりました。手すりは自分で設計したものを作ってもらって取り付けたんですよ。これ、既成の手すりではなくてオリジナルなんです」
ご主人様が設計して取り付けた平たい金属製の白い手すりは、階段のモルタルの部分や壁と調和しています。大きなテレビとグレーのソファーの置かれたリビングから見ると、エレガントな機能美の感じられる空間になりました。
寝室の壁はモルタルの素材を全面的に生かして、オーガニックな雰囲気のベッドを入れて、ゆったりくつろげるシックな印象です。その奥にある書斎とは、ドアで区切られていません。もともとは2部屋でしたが、開放的にひとつの部屋になるようにリノベーションしました。
「寝室と書斎はあえて区切らなかったのですが、そのために広がりのある雰囲気になりましたね」
書斎のテーブルには、黒いデスクトップのパソコンとディスプレイ、そしてやはり黒のスピーカー。白と黒のコントラストで整然としています。
Yさんからのメッセージ
新居を探す人、リノベーションを行う人に向けて、Yさんご夫婦からアドバイスをいただきました。
「プロのコーディネーターさんやデザイナーさん、職人さんが思いを形にしてくれるとはいえ、住むのは自分たちです。物件やリノベーションについて、きちんと理解することも必要だと思います。理解した上で、自分たちがどんなことを希望しているのか、はっきりとしたイメージを言えるようにしておくとよいのではないでしょうか」
Yさんのご主人様の場合には、仕事で得た知識がありました。とはいえシロウトであったとしても、インターネットなどで情報を検索しながら得られる知識が大切です。また、次のようにもおっしゃっていました。
「施工のときは、どんな状態にあるのか現場を見に行くことも大事だと思います。足を運ぶことで実際に住んだときをイメージして、暮らしやすいようなレイアウトを考えることもできるから。できれば職人さんと仲良くなって、これちょっと作ってもらえない?などお話したかったかな(笑)」
物件探しからリノベーションまで、一貫してお任せできるのがリノデュースのよいところです。しかし、お客様ご自身も、ある程度の知識を持つことが大切かもしれません。また、「どのような住まいが理想なのか」伝えることが大事です。デザイナーはしっかりとお客様のご要望を聞き取って設計し、職人たちが形にします。
「こんなことを聞いたら恥ずかしいかな?」と思わずに、お気軽にご相談ください。
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