お子様が生まれ家族3人で過ごせる自宅を探していたIさんご夫婦。落ち着いた住環境と通勤環境、そしてご夫婦の趣味を楽しめる部屋を探していました。ややもすれば相反する2つの要素を盛り込みながら、見事リノベーションで2つの要素を取り入れることに成功した事例を紹介させていただきます。
部屋は築40年のマンションを購入し、カントリーハウス風に大胆リノベーション。
玄関を開けると、そこには想像を超える楽しさに溢れた空間が広がります。
まだ1歳と小さなお子様がいるIさんご夫婦。それだけにしばらくは家ではお子さんと一緒に過ごす時間が長くなります。そこでリビングリノベーションのポイントは
「キッズスペースを設けられること」
「お子さんが安全に過ごせること」の2つが中心となりました。
従来の間取りはバルコニー側に個室2つ、そして10畳ほどのLDKでしたが、壁をすべて廃し、22畳の広々LDKにリノベーション。
段差をなくした室内はお子さんが歩き回っても躓かないように配慮されており、無垢材フローリングの味わいが楽しめるようになっています。無垢材フローリングは調湿作用が有り、夏場も快適に過ごせるなど優れた機能性も持っています。
併設されたキッチンは左官仕上げで、デザイン性とメンテナンス性を両立。タイル貼りの壁面と、グレーで仕上げたカウンターを配置し、リビングの印象が単調にならないようにアクセントとしても生きています。キッチンは一段挙げて設置することで、室内の視認性がたきのもポイントです。
フラット感を重視したのは床だけではなく、壁、天井も共通の要素。配管を新規に更新。またエアコンの配管も目立たぬようカバーを架けました。壁掛けテレビ用の電源も配置し、壁面の設置物も乱雑な印象を与えません。また天井はあえて剥き出しのスケルトンにすることで天井高を確保しています。
広がりを感じさせる白い空間は、明るさと見た目以上の広さを提供することに成功しています。
もう一点、Iさん宅で見逃せないのが玄関横に設置されたガレージ空間です。
アウトドアスポーツを楽しまれるご夫婦にとって、趣味の空間はとても重要。そこで玄関側にあった個室の壁を変更し、玄関横にスペースを確保。「魅せる収納」とメンテナンスができる趣味の空間に仕立て上げました。
また従来の寝室は押し入れをなくして広めの間取りに変更。現在は親子3人の寝室ですが、お子さんが成長したあとのことを考え、簡単に仕切りを設置できるようにしています。
アクセントクロスが各所に貼ってあり、ちょっとした変化を楽しめるようになっています。お子さんもご両親も楽しめる、今と将来、両方の時間を快適に過ごせるマイホームに仕上がりました。
窓側から望む、家具を入れる前の22畳のLDK全景
天井、壁、床、キッチンとそれぞれ異なる色彩ながら喧嘩しないように仕上げている
ドア側から見たリビング全景 ダイニングテーブルやソファーが配置される窓側には豊かな日差しが入り込んでいることがわかる
一段高く設けられたキッチン。配管は新規に更新
トイレはアクセントクロスで明るく雰囲気に。お子さんのトイレトレーニングも楽しくなりそう
今は大きめの寝室は、将来子供部屋を作れるように意識的に2つの空間に分けられている
マイホームの醍醐味の一つである趣味の空間 玄関を開ければ開放的で使いやすい収納空間が広がる サーフボードなど大きなアイテムも十分に置ける広さと高さ