リノベーション済みの中古マンションを購入したいけれど「実際にどれくらいの費用がかかるのかわからない」
とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、リノベーション済みの中古マンション購入にかかる費用を詳しく解説しました。
併せて購入時の注意点も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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リノベーション済みマンションが増えている理由
そもそも築40年を超えるマンションが年々、増えていることはご存じでしょうか。
国土交通省の調査によると、築40年を超える分譲マンションは、10年前の2013年の41.5万戸と比較して、
2023年度では136.9万戸に増加していることが明らかになりました。
そして、20年後の2043年には、463.8戸に増えるのではないかと予想されています。
つまり、マンションの割合として中古の割合が圧倒的に多く、平均築年数が年々大きくなっているのが現状です。
そこで、不動産会社は中古マンションに付加価値を生むために、リノベーションに注力しました。
以上の理由により、リノベ済みのマンションがひと昔前と比較して増えているというわけです。
また、中古マンションの購入には控除が適用される場合があるため、積極的にリノベ済みのマンションの購入を検討する方が増えています。
参考:国土交通省
リノベ済み物件と未リノベ物件の費用差は?
では、実際にリノベ済み物件と未リノベ物件では、どれほどの費用差があるのかみてみましょう。それぞれの費用は以下のとおりです。
項目 | リノベ済み物件 | 未リノベ物件 |
リノベ費用 | なし | 建物の築年やリノベ箇所に応じて金額が増える |
消費税 | 例:4000万円(物件価格の10%の400万円) | 物件価格の10% |
仲介手数料 | なし | ・200万円まで:5% ・400万円まで:4% ・400万円超え:3% |
住宅ローン利子 | 0.5%~1.5%(金融機関にサービスに応じて変動する可能性あり) | 2.5%~3.5% |
リフォームローン金利 | 必要なし | 未リノベのため必要(年間5%が目安) |
上の表を参考とすると、リノベ済み物件のさまざまなメリットを理解できるでしょう。
リノベ済み物件ではリノベ費用や仲介手数料がかからないことはもちろん、住宅ローン利子が未リノベ物件に比べ低く設定されています。
ただし、物件選びにおいて費用面だけをみるのは危険です。
費用面も重要ですが、一番重要なのは購入者にとって住みやすい物件であるかです。
とくに未リノベの物件だと、ひと昔前のデザインや設備が基本となっているため、
現代のライフスタイルに適した物件を探すのは困難と言えるでしょう。
一方、リノベ済みの物件は築年数が経過しているものの、デザインや設備は現代のライフスタイルに適したものに一新されています。
そのため、費用面および快適性から判断しても、リノベ済み物件は最適な選択肢であると言えるでしょう。
リノベーション済み中古マンション購入にかかる費用
物件を購入する際には、購入価格だけでなく、さまざまな費用がかかります。
そのため、購入者は諸費用の項目とおおよそのトータルコストを把握しておかなければなりません。
下の表に、代表的な費用をまとめました。
費用項目 | 金額の目安 | 支払うタイミング |
手付金 | 物件購入金額の5~10% | 売買契約時 |
購入価格 | 物件に応じて異なる | 契約時および引き渡し時 |
仲介手数料 | なし | なし |
印紙代(印紙税) | ・ 1千万円を超え 5千万円以下のもの:2万円 ・ 5千万円を超え 1億円以下のもの:6万円 | 契約の締結時 |
上の表の費用はあくまで代表的なものであり、すべての費用ではありません。
次項からほかの費用についても詳しく解説していくので、物件購入検討時の参考にしてみてください。
≫≫ リノベーション物件で気になる8つのデメリットと選び方のポイントを解説
◉ 物件引き渡し時にかかる費用
◉ 物件購入後にかかる費用
売買契約時にかかる費用
まずは、物件の売買契約時にかかる費用をみていきましょう。
費用項目 | 金額の目安 |
手付金 | 物件購入金額の約5~10% |
仲介手数料 | 約3.3%~5.5% |
印紙代(印紙税) | ・ 1千万円を超え 5千万円以下のもの:2万円 ・ 5千万円を超え1億円以下のもの:6万円 ・1億円を超え 5億円以下のもの:10万円 ・5億円を超え10億円以下のもの:20万円 |
上の表を参考にすると、負担しなければならない費用が物件購入価格だけでないことがわかります。
ただ、一部の不動産会社では、仲介手数料を負担する必要はありません。
なぜなら、仲介手数料無料で物件を仲介している不動産会社があるためです。
少しでもコストを抑えたいなら、仲介手数料無料でリノベ済み中古マンションを仲介する不動産会社を選びましょう。
物件引き渡し時にかかる費用
次に、物件引き渡し時にかかる費用を、下の表にまとめました。
費用項目 | 金額の目安 |
物件の購入費用 | 物件価格に応じて異なる |
仲介手数料の残金 | 残金に応じて異なる |
住宅ローンの契約費用 | 約10万~20万円 |
管理費 | 約1万~3万円 |
登記費用 | 約20万~30万円 |
物件引き渡し時には、物件の購入費用を含め多額の費用が発生します。
一括で物件の購入費用を全額支払うことができれば、資金繰りが楽になりますが、現実的には難しいでしょう。
そこで、契約するのが住宅ローン契約費用です。
当費用は、住宅ローンを契約する際に発生する費用を指し、毎月支払うローン代金とは異なります。
購入者は、物件引き渡し時に物件の購入費用だけでなく、さまざまなコストがかかることを覚えておいてください。
また、より詳しく知りたい方向けに、登記費用の内訳を以下に示します。
登記費用内訳 | 金額の目安 |
登録免許税 | 物件価格の約0.4% |
司法書士報酬 | 約10〜15万円 |
証明書発行費用 | 1通あたり約100円 |
ひとまとめに登記費用と言われていますが、内訳は上の表の通りになっています。
それぞれの費用の内訳を把握しておくことで、透明性のある資金計画の立案が可能です。
入念な資金計画を作成したい方は、細かな部分まで費用の内訳を理解しておきましょう。
物件購入後にかかる費用
物件購入後にかかる費用をみていきましょう。以下に詳細をまとめました。
費用項目 | 金額の目安 |
住宅ローン | 契約金額に応じて異なる |
管理費と修繕積立金(毎月) | 約1万~3万円 |
不動産取得税(一年間のみ) | 約20万~30万円 |
固定資産税と都市計画税(毎年) | 約10万~20万円 |
新居の家具等の費用 | 購入金額に応じて異なる |
引越し費用 | 約10万~20万円 |
とくに一戸建てとマンションの違いは、管理費と修繕積立金が費用として発生する点です。
ただ、毎月積み立てておけば、予期せぬ大きな修繕費用が必要になった場合にも安心です。
管理費と修繕積立金を毎月少しずつ積み立てることで、計画的にメンテナンスや修繕ができ、物件の価値を維持しやすくなります。
また、新居の家具等の購入費用や引っ越し費用は工夫しだいでコストを抑えられます。
資金面に不安がある方は、物件購入前にリーズナブルな価格で引っ越しを請け負ってくれる引っ越し業者を探しましょう。
新居の家具等の購入費用や引っ越し費用を抑えることで、リノベーションに予算を回すことができます。
リノベーション済みマンションが向いている人と向いていない人の特徴
リノベーション済みマンションの購入を検討する際には、コスト面だけを考慮してはいけません。
理想の住まいを手に入れたいなら、家族と相談し、住まいに対する考えを明確にしましょう。
参考として、以下にリノベ済みマンションの向いている人と向いていない人の特徴をまとめました。
■|手早く物件購入を完了させたい
■|デザインや間取りにこだわりがない
■|予算オーバーにならないようにしたい
■|ローンは複数組みたくない
■|長く住むことは考えてなく賃貸として使ったり売りに出したりしたい
リノベ済みマンションのメリットは、すでにデザインや設備が一新されているため、スピーディーに売買契約を結べる点です。
設備点検や入れ替えの必要がないため「すぐに引っ越しを済ませたい」という方にとっては、最適な手段と言えるでしょう。
また、リノベ済みといっても、新築と比較すると値段が安く、予算オーバーになりにくいのが利点です。
加えて、リノベーションにより資産価値が+されています。
そのため「賃貸として貸し出したい」「数年で売りに出したい」という方にとって、リノベ済みマンションは理想の物件と言えるでしょう。
■|理想を叶えられる物件探しをしたい
■|間取りやデザインにこだわりたい
■|リノベーション箇所の確認を自身で行いたい
■|リノベーションに参加したい
じっくり自分好みの住まいを完成させたいという方は、リノベ済みマンションには向いていません。
なぜなら、リノベ済みマンションはデザインや設備が一新され、完成された物件であるためです。
自分や家族の理想を100%実現したいなら、中古物件の購入を検討し、実際にリノベーション分野に強い不動産会社に相談してみましょう。
理想の住まいを実現したいなら「リノデュース」
「リノベ済みの中古マンションに満足できない」という方は、理想の住まいを実現できる「リノデュース」に足を運んでみてください。
リノデュースでは中古物件探しからリノベーションまでワンストップで行うことで、理想の住まいを実現できます。
さらに仲介手数料も0円になるので、浮いた費用をリノベーションに回すことが可能です。
また、さまざまなデザインの定額パッケージも用意しているため、時間をかけて納得できるまで内装や外装にこだわれます。
リノベ済み物件であっても、気になる箇所だけを修繕するワンポイントリノベも可能です。
「こだわりの物件を作り上げたい」「家族のニーズに応えたい」という方は、ぜひリノデュースに相談してみてください。
リノデュースに「相談してみたい」という方は、こちらから!
リノベーション済みマンションを選ぶときの5つの注意点
リノベーション済み中古マンションを選ぶときの5つの注意点を紹介します。下記、5つの注意点について詳しく知りたい方は、次項をご覧ください。
◉ 共有部の管理状態は良好か
◉ 隠れた部分も更新されているか
◉ マンションの管理規約に違反していないか
◉ リノベーションの保証はついてくるのか
1.建築時期や建て替えはあるか
リノベ済み中古マンションのなかには、1980年より以前に建てられたものが存在します。
その場合、旧耐震基準で設計されているおそれがあるため注意しなければなりません。
旧耐震基準の物件は、地震に対する耐性が現行の基準に比べて劣るため、大規模修繕工事や建て替えが必要になります。
修繕工事費用や建て替え費用は後々発生する可能性があるため、購入前に物件の耐震性能や修繕計画について念入りにチェックしてください。
2.共有部の管理状態は良好か
リノベ済みマンションを選ぶ際には、共用部が綺麗に保たれているかをチェックしましょう。
綺麗に保たれている共用部は、管理体制がしっかりしている証拠です。
また、修繕工事が定期的に行われているかも確認が必要です。
定期的な修繕は、物件の資産価値維持に寄与します。
資産価値を維持し続けるためには、管理費や修繕積立金などの資金が欠かせません。
入居後に発生する管理費や修繕積立金をマイナスに捉えがちですが、実際には長期的に物件の価値を保つための重要な投資です。
管理状態に関する情報を集めたいなら、すでに入居している住人の話を聞いてみるのもいいかもしれません。
3.隠れた部分も更新されているか
リノベ済みの中古マンションであってもすべての箇所が修繕されているとは限りません。
とくに以下の隠れた部分の状態は、購入者自身が積極的にチェックしましょう。
■|電気配線
上記の設備は、約15年ほどで劣化すると言われています。
しかし、建物の目立った部分に設置されていないため、チェックを怠ってしまう方も少なくありません。
給排水管、電気配線は目立たなくとも、日常生活に欠かせないインフラです。
入居前には、必ず不動産会社と共にインフラ部分をチェックをしましょう。
4.マンションの管理規約に違反していないか
マンションにはそれぞれ管理規約があり、リノベーションを行う際には管理規約を遵守する必要があります。
悪気がなくても、管理規約に違反した内容でリノベーションを行ってしまった場合、是正工事を行わなければならないケースがあります。
例えば、共用部分の変更や構造に影響を与える工事は、管理組合の許可が必要です。
事前に管理規約を入念に確認し、必要な手続きを踏むことで、後々のトラブルを回避できます。
もしマンションの管理規約に不明点がある場合は、オーナーあるいは不動産会社に相談しましょう。
しかし、前提として物件購入時に信頼できる不動産会社を探さなくてはなりません。
後々のトラブルを避けるためにも、「親身に話を聞いてくれる」「物件の悪い点は正直に伝えてくれる」
といった特徴を持つ不動産会社で物件を購入しましょう。
透明性のある不動産会社は、物件の管理規約の把握も徹底しています。
5.リノベーションの保証はついてくるのか
リノベ済み中古マンションを購入する際には、リノベーションの保証が付いてくるかを事前に確認しましょう。
保証が付いていることで、万が一問題が発生した場合でも、安心して対応できます。
また、保証範囲については、どの部分がカバーされるのか、具体的に確認しましょう。
例えば、設備や構造、仕上げなどの保証が含まれているかを把握することが重要です。
加えて、問題が発生した場合の連絡先や対応方法についても事前に確認してください。
連絡先や対応方法の把握により緊急時でも迅速に対処できます。
したがって、リノベ済み中古マンションを購入する際は、不動産会社に必ずリノベーション保証の有無を確認しておきましょう。
最初に購入者が確認していないと、泣き寝入りする羽目になることがあります。
リノベーションをセットにした方がお得!
まとめ:リノベーション済み物件を検討の際は自身の理想と合うか確認
本記事では、リノベ済み中古マンションの購入時にかかる費用や注意点などを解説しました。
物件の購入を検討する際には、確かにコスト面は重要なポイントかもしれません。
しかし、コスト面ばかりを気にして、本記事で紹介した注意点などをおろそかにしては、理想の住まいの実現は難しいでしょう。
理想の住まいを手に入れたいなら、購入時の注意点などを考慮し、自分や家族のニーズを明確化することです。
そして、既存のリノベ済み物件に満足できないと感じたなら、リノベーションにチャレンジしてみましょう。
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また、購入後のアフターフォローも充実しているので、リノベーションに興味のある方は相談してみてください。