「住宅ローンの金利相場はどれくらいなのだろう」と気になっている方が多いのではないでしょうか。
住宅ローンの金利相場を事前に把握しておけば、どのローンを活用すべきか適切な判断がしやすくなります。
この記事では、住宅ローンの金利相場を紹介します。住宅ローンの金利相場を把握したい方は、本記事を参考にしてください。
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住宅ローンにおける3種類の金利
住宅ローンには、3種類の金利があります。
■|固定金利期間選択型
■|全期間固定金利型
変動金利とは、住宅ローンの返済期間中に適用される金利が市場動向によって変動する種類です。
半年ごとに金利の見直しがされ、市場金利に基づいた金利が適用されます。
また期間選択型とは、借り入れた最初から5年や10年など一定期間の間は金利が変わらない種類です。
金融機関によってはさまざまな期間が設定されているため、自分の要望に沿った期間で金利の支払いができます。
全期間型とは、借り入れた最初から一定期間が固定金利となる種類です。
一定期間の間は金利が変動することはないため、安心して利用できます。
本記事を参考にし、どのようなローンがあるのかを理解してください。
≫≫ 初心者でも分かる住宅ローンの正しい選び方は?3種類の金利や審査について解説
変動金利型住宅ローンの特徴
ここでは、変動金利型の特徴を2つの見出しで紹介します。
それぞれの見出しを参考にすれば、変動金利型を利用すべきか判断しやすくなります。
それぞれの見出しを参考にしたうえで、自分に合ったローン選びをしてください。
◉ 変動金利型住宅ローンに向いている人
変動金利型住宅ローンのメリットとデメリット
変動金利型のメリットとデメリットは、以下の表のとおりです。
メリット・デメリット | 内容 |
---|---|
メリット |
|
デメリット |
|
変動金利には、支払額が大きく変動する緩和措置が設けられています。
金利の見直しが半年に一回おこなわれることが一般的で、景気が回復すると金利が高まって毎月の返済額が大きくなりやすいです。
しかし、多くの住宅ローンでは上限が設けられている場合が多く、急な金利上昇であったとしても毎月の返済額が大きく変わらないようになっています。
また変動金利は金利が低いため、返済総額を抑えることが可能です。
その一方で金利上昇によって返済額が増額し、借金を返済しにくくなるリスクがあります。
返済額が5年ごとに変わるので返済計画が練りにくく、返済負担額が大きい月があるかもしれません。
なお、利息額が上昇しすぎると未払利息になってしまう可能性があります。
住宅ローンの返済は期間の延長ができないため、残債があると一括返済をしなければなりません。
上記のメリットとデメリットを加味したうえで、変動金利を選択すべきか検討してください。
変動金利型住宅ローンに向いている人
変動金利型は、以下の2つのパターンの人に向いています。
■|借入額が少ない人
■|短期間での返済ができる人
変動金利は将来金利が上昇するリスクがあるため、借金返済に対して余裕がある人におすすめです。
また借入額が少ない場合や短期間での返済ができる場合は、金利上昇によって多額の利息を支払わずに済むため、変動金利に向いています。
固定金利期間選択型住宅ローンの特徴
期間選択型に関して、2つの見出しで紹介します。
期間選択型の特徴を把握すれば、自分に合ったローン選びがしやすくなります。
それぞれの見出しを参考にし、自分に合ったローン選びをしましょう。
◉ 固定金利期間選択型住宅ローンに向いている人
固定金利期間選択型住宅ローンのメリットとデメリット
期間選択型住宅ローンのメリットとデメリットは、以下の表を参考にしてください。
メリット・デメリット | 内容 |
---|---|
メリット |
|
デメリット |
|
期間選択型を利用すれば一定期間金利が変動することはないため、返済計画を立てやすいです。
金利の引き下げ幅が大きい当初引き下げを適用している場合が多いので、期間終了後は少ない金利の支払いで済みます。
また期間選択型は期間終了後に変動金利を選択できるため、低金利をキープしやすいです。
その一方で期間選択型には変動金利のように金利を見直す前の返済額の1.25倍に定められているわけではないので、返済額が急激に高まる可能性があります。
なお、固定金利期間選択型は優遇金利の幅が少ない場合があるため、注意が必要です。
固定金利期間選択型住宅ローンに向いている人
期間選択型に向いている人は、以下の3種類です。
■|まとまったお金が入る予定のある人
■|住宅ローンの返済額を増やせる人
期間選択型は返済額が急激に高まる可能性があるため、お金を貯めることが得意な人におすすめです。
また金利変動するリスクに備えて住宅ローンの返済額を増やせる人におすすめします。
住宅ローンの返済額を増やせれば早めに借金ができ、支払う金利が少なく済みます。
全期間固定金利型住宅ローンの特徴
ここでは、全期間固定型の特徴を2つの見出しで紹介します。
全期間固定型住宅ローンの特徴を把握すれば、自分に合ったローン選びがしやすくなります。
それぞれの見出しを参考にしつつ、自分に合ったローン選びをしてください。
全期間固定金利型住宅ローンのメリットとデメリット
全期間固定型住宅ローンのメリットとデメリットは、以下の表を参考にしましょう。
メリット・デメリット | 内容 |
---|---|
メリット |
|
デメリット |
|
全期間固定型は金利がずっと契約期間中固定されるため、金利変動による影響を受けません。
返済総額が借入の時点で確定するので、計画的に返済計画を立てやすいです。
もし、全期間固定型を低金利のときに借り入れたらずっと金利が低いため、最終的な総返済額が少なくなります。
その一方で変動金利と固定金利期間選択型と比較すると、金利水準が高いです。
金利水準が高いと、多くの利息を支払わなければならない可能性があります。
全期間固定型を借り入れた後に金利が低下したとしても、恩恵は受けられません。
それぞれのメリットとデメリットを参考にし、どの住宅ローンを借り入れるべきか選択してください。
全期間固定金利型住宅ローンに向いている人
全期間固定型に向いている人は、以下の2種類です。
■|安心したい人
全期間固定型はずっと金利が固定されているため、金利の影響を受けることはありません。
変動金利や期間選択型は金利の変動によって一喜一憂をすることがありますが、全期間固定型は金利が変動することはないため、安心できます。
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住宅ローンの利息の計算方法と返済シミュレーション
住宅ローンの利息の計算方法は、以下のとおりです。
住宅ローンの利息=借入金額(借入残高)×金利(年利)÷12
例えば、全期間固定金利型で借りていて借入残高が3,000万円、年利が1.3%、返済期間30年、元利均等返済だった場合は、以下のとおりに計算できます。
3,000万円×0.0103÷12=32,499円
とはいえ、どのように住宅ローンが返済されていくのか実際にシミュレーションしてみなければわからないでしょう。
上記の条件で住宅ローンを借りていた場合、以下の返済シミュレーションが立てられます。
返済回数 | 毎月返済額 | 元金分 | 利息分 | 借入残高 |
---|---|---|---|---|
当初借入 | – | – | – | 30,000,000円 |
1回目 | 100,681円 | 68,182円 | 32,499円 | 29,931,818円 |
2回目 | 100,681円 | 68,255円 | 32,426円 | 29,863,563円 |
3回目 | 100,681円 | 68,329円 | 32,352円 | 29,795,234円 |
住宅ローンの返済シミュレーションは、金融機関のサイトで調べられます。
どのような住宅ローンを借りたいかを決めたら返済シミュレーションを確認し、実際に返済できそうかを検討してください。
金融機関ごとの変動金利型住宅ローンの金利を徹底比較
変動金利型の平均値は、0.614%です。(2024年12月時点)
しかし、具体的に金融機関ごとの平均金利を把握しておかなければ、どこのお金を借りた方がよいのか判断できません。
変動金利型の金利が低い金融機関をランキング形式で解説します。
参照:ダイヤモンド不動産研究所|住宅ローンの金利推移(変動・固定)は? 最新の動向や金利タイプの選び方も解説【2024年12月】
(2024年12月1日時点)
順位 | 金融機関 | 金利 |
---|---|---|
1位 | auじぶん銀行 | 0.194%(前月:0.329%) |
2位 | 三菱UFJ銀行 | 0.345%(変わらない) |
3位 | みずほ銀行 | 0.375%(変わらない) |
4位 | りそな銀行 | 0.390%(変わらない) |
5位 | 埼玉りそな銀行 | 0.390%(変わらない) |
auじぶん銀行の金利が2024年11月まで0.329%だったのに、12月には0.194%になったことから金利の変動が激しいといえるでしょう。
またどの金融機関も金利が0.4%以下に設定していますが、住宅ローンを利用する際は事務手数料の確認をする必要があります。
なお、金融機関の種類別の変動金利相場は、以下のとおりです。
(2021年2月時点)
金融機関 | 金利相場 |
---|---|
大手都市銀行 | 0.470%〜0.775% |
ネット銀行 | 0.310%〜1.187% |
地方銀行 | 0.440%〜0.975% |
住宅ローン専門 | 0.650%〜0.950% |
大手都市銀行の金利相場が最も低く、ネット銀行の金利相場が最も高くなっています。変動金利の住宅ローンを利用する予定の方は上記の表を参考にしたうえで、お金を借りる銀行を決定しましょう。
金融機関ごとの固定金利期間選択型住宅ローンの金利を徹底比較
期間選択型の金利が10年間固定だった場合は、1.394%です。(2024年12月時点)
期間選択型は変動金利よりも、金利相場が高くなっています。
とはいえ、金融機関ごとの金利を把握しておかなければ自分に合ったローンを借りられません。
それぞれの金融機関での期間選択型の金利は、以下の表を参考にしてください。
(2024年12月1日時点)
順位 | 金融機関 | 金利 |
---|---|---|
1位 | SBI新生銀行 | 1.000%(前月:0.950%) |
2位 | PayPay銀行 | 1.205%(前月:1.165%) |
3位 | 三菱UFJ銀行 | 1.220%(前月:1.120%) |
4位 | auじぶん銀行 | 1,260%(前月:1.285%) |
5位 | イオン銀行 | 1.300%(前月:1.260%) |
4位のauじぶん銀行は、前月と比較して金利が下がっています。
しかし、ほかの銀行に関しては前月より金利が上昇しているため、今後も金利が上昇する可能性があります。
先ほど紹介した変動金利よりは、全体的な金利相場が高いです。
変動金利は0.194%〜0.390%だったのに対し、10年間固定の期間選択型は1.000%〜1.300%まであります。
金融機関の金利以外の部分を加味したうえで、契約するローンを決定してください。
また、金融機関の種類別の固定金利期間選択別の金利相場は、以下のとおりです。
(2021年2月時点)
金融機関 | 金利相場 |
---|---|
大手都市銀行 | 0.595%〜1.590% |
ネット銀行 | 0.499%〜1.504% |
地方銀行 | 0.695%〜1.600% |
住宅ローン専門 | 0.990%〜1.290% |
期間選択型の金利相場では、地方銀行が最も高いです。
その一方で、ネット銀行の金利相場が最も低くなっています。
上記の表を参考にしつつ、自分に合った金融機関を選んでローン契約をしてください。
金融機関ごとの全期間固定金利型住宅ローンの金利を徹底比較
全期間固定型の返済期間が35年間だった場合の金利は、2.120%です。(2024年12月時点)
変動金利や期間選択型よりも、金利相場が高いです。
それぞれの金融期間での全期間固定型の金利は、以下の表を参考にしてください。
(2024年12月1日時点)
順位 | 金融機関 | 金利 |
---|---|---|
1位 | SBI新生銀行 | 1.700%(前月:1.550%) |
2位 | ARUHI | 1.860%(前月:1.840%) |
3位 | イオン銀行 | 1.860%(前月:1.840%) |
4位 | 楽天銀行 | 1.860%(前月:1.840%) |
5位 | 住信SBIネット銀行 | 1.915%(前月:1.815%) |
2位のARUHIと3位のイオン銀行、4位の楽天銀行は、2024年11月の金利が1.940%だったのに、12月になると1.860%になっています。
複数の金融機関の金利変動の仕方が全く同じです。
また、1位のSBI新生銀行は前月より金利が上昇しているのに、5位のSBI住信SBIネット銀行の金利は前月より低下しています。
なお、金融機関の種類別の全期間固定型の金利相場は、以下の表を参考にしましょう。
(2021年12月時点)
金融機関 | 金利相場 |
---|---|
大手都市銀行 | 1.040%〜1.810% |
ネット銀行 | 1.120%〜1.634% |
地方銀行 | 1.250%〜1.950% |
住宅ローン専門 | 0.810%〜1.580% |
全期間固定型の中で最も金利相場が高いものは地方銀行、最も金利相場が低いものは住宅ローン専門です。
上記の表を参考にしつつ、自分に合った金融機関を選んでください。
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マンションの金利に関するまとめ
住宅ローンには3つの種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
そのため、どのローンが自分に合っているタイプかを見極めなければなりません。
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