マンションの部屋選びでは、方角や階数が部屋の特徴に大きな影響を与えることを理解することが重要です。
これらのポイントを把握することで、快適な生活環境を作り出すための部屋選びが可能になります。
例えば、日当たりや風通し、プライバシーの確保、周囲の騒音など、住まいに求める条件を明確にし、
自分のライフスタイルに最適な部屋を選ぶことが快適な暮らしへの第一歩です。
本記事では方角や階数の選び方に加え、実際の事例を交えて自分にぴったりの部屋を見つける方法を解説します。
マンションの角部屋が人気な理由
マンションの角部屋が人気な理由は以下の通りです。
以下にて、詳しく解説していきます。
◉ 3階建ての注文住宅に住むデメリット
生活音が気になりにくい
マンションの角部屋は片方の隣に部屋がないため、比較的静かな環境となっており、周囲の生活音を気にせず過ごすことができます。
騒音トラブルに巻き込まれる可能性も低いため、落ち着いた生活を求める人に人気の物件になる傾向があります。
日当たりがよく風通しも良い
角部屋は日当たりが良く、風通しも優れています。
片方の隣に部屋がなく、もう1辺にも窓があることで光がたっぷりと差し込むため、室内が明るく快適です。
また、換気が良好で洗濯物も乾きやすく、生活リズムが整いやすいのも魅力です。
そのため、角部屋は自然光と風を取り入れた空間で、健康的で快適な生活を支えます。
プライバシーが確保されている
角部屋はプライバシーの面でも安心です。
中部屋と異なり、外部から部屋に訪れるのは目的がある人だけなので、家の前を通ることが少なく他人の目を気にせず過ごすことができます。
そのため、自分の空間をしっかりと守れる点が大きなメリットです。
カーテンやブラインドを使うことで、外部からの視線を遮ったり日中に光を取り入れたりプライバシーを確保したりできます。
中部屋と比較して広いことがある
角部屋は部屋の構造が中部屋とは異なり、広さや収納スペースに余裕があることが多いです。
物件の形上、角部屋にしかできない間取りやデザインが採用されていることがあり、
生活空間や収納が広めに確保されているため、快適に暮らすための十分なスペースが提供されています。
これらのポイントが、角部屋の人気を高める理由となっています。
マンションの部屋の方角の選び方について
住まいを選ぶ際に重要な要素の1つが「部屋の向き」です。
窓の向きによって日当たりの具合が大きく変わり、快適な生活環境に大きな影響を与えます。
マンションの部屋の方角を選ぶ際は、以下の内容を元に決めましょう。
以下にて、詳しく解説していきます。
◉ 西向きは午後の日当たりが強い
◉ 南向きは1日通して日当たりが良い
◉ 北向きは日当たりは良くない
東向きは午前中に日当たりが良い
東向きの部屋は、朝日が差し込むため、特に朝方に日差しを感じることができます。
これにより、朝早く目覚める人にとっては目覚めが良く、1日のスタートが爽やかになります。
午前中は日当たりが良いため、日中家にいる人にとっては非常に快適な環境です。
さらに、夏の暑い時期には、午後は比較的涼しく感じられることも魅力です。
午後になると日差しが少し弱くなるため、暑さが和らぐのが特徴です。
ただし、午後は少し暗くなるため、午後からの活動が多い場合には日光を十分に感じることができない点はデメリットとなることがあります。
≫≫ 東向きマンションで後悔しないための基礎知識とメリット・デメリット
西向きは午後の日当たりが強い
西向きの部屋は、午後の日差しが強く入るため、特に冬場には暖かさを感じることができます。
しかし、夏場になると「西陽」と呼ばれる強い日差しが入ってきます。
西向きの部屋は非常に暑く感じることが多く、冷房の使用が増える季節には、特に不快に感じることがあります。
そのため、夜型の生活を送る人には特に適しています。
昼間は仕事や外出で部屋を空けていることが多い人にとっては、帰宅時に暖かい部屋が迎えてくれるため、
心地よく過ごすことができるでしょう。
≫≫ 西向きマンションは住みにくい?デメリットから暑さ対策までを解説
南向きは1日通して日当たりが良い
南向きの部屋は、1日を通して安定して日光が差し込みます。
そのため、日当たりが良く、部屋が明るく、温かい環境を保つことができます。
日照時間が長いため、植物を育てるのにも適しており、家全体が明るく感じられるため、心理的にも快適な空間となります。
また、南向きの部屋は特に人気が高く、住宅市場でも高評価を得ることが多いです。
しかし、その分物件価格が高くなることが一般的であり、購入を検討する際には予算との兼ね合いを考慮する必要があります。
≫≫ 日当たりが良いとされる南向きマンションのメリット・デメリットを解説
北向きは日当たりは良くない
北向きの部屋は1日中日光が差し込まないため、日当たりは非常に悪いとされています。
そのため、部屋が暗く湿気が溜まりやすく、カビが発生しやすくなることがあります。
また、洗濯物が乾きにくく、生活面で不便を感じることが多いというイメージがあります。
しかし、北向きの部屋にはいくつかのメリットもあります。
まず、物件価格が他の向きに比べて安いことが多いため、コストパフォーマンスが良い選択肢となります。
さらに、日光が入らないため、家具や服が日焼けしにくいという点はメリットです。
夏は比較的涼しく過ごしやすいという特徴もあり、暑さが苦手な方には快適に過ごせる場所となるでしょう。
≫≫ 実は穴場⁈後悔しない北向き中古マンション/メリット・デメリットも解説
マンションの部屋の階数の選び方について
マンションの部屋の階数は、以下の内容を元に決めましょう。
住まい選びで重要な要素の1つが「部屋の階数」です。
各階層にはそれぞれ特徴があり、住み心地や快適さに大きな影響を与えます。
◉ 低層階は(2階以上)は物件価格も安く利便性も良い
◉ 中階層は利便性もよく防犯性も低くない
◉ 高層階は景観がよく騒音も少ない
◉ 最上階は景観もさながら内装が豪華である
一階は暮らしやすい
1階の最大の魅力は、出入りが非常に楽である点です。
特にお子さんがいる家庭では、階段を使わずに外に出ることができるため、遊びや外出がスムーズに行えます。
しかし、1階だと害虫が発生しやすいため、特に夏には注意が必要です。
また、防犯面では上階に比べて外部からの侵入がしやすくなるため、セキュリティ対策をしっかり行っておく必要があります。
低層階は(2階以上)は物件価格も安く利便性も良い
2階以上の低層階は、物件価格が比較的安く、生活がしやすい点が大きな魅力です。
同じマンションでも安い物件価格で住むことができるのはメリットとなります。
その一方で、低層階にもデメリットがあるでしょう。
2階以上の低層階では害虫が発生しやすく、外からの視線や騒音が気になることがあるため、
カーテンやブラインドの使用が増える場合もあります。
特に通行人が多い場所では、プライバシーが気になることがあります。
中階層は利便性もよく防犯性も低くない
中階層は、利便性と防犯性のバランスが最も良い階層と言えます。
2階以上の高さがあり、適度にプライバシーを守りつつ、上層階ほどの高額な費用もかからず、移動も便利です。
また、エレベーターの使用がしやすかったり、外からの視線を気にする必要がなかったりと日常的に快適に生活できます。
防犯面でも、上階と同様に外部からの侵入が難しく安心感があります。
中階層には顕著なデメリットはなく、安定した快適さを提供するため、ファミリー層や長期的に住むことを考えている人々にとって最適な選択肢です。
高層階は景観がよく騒音も少ない
高層階は、素晴らしい景観を楽しむことができる点が大きな魅力です。
都市部や海沿いなど、景色の良い場所に位置する高層階では、眺めが圧巻で静かな環境が保たれます。
日当たりや風通しも良く、快適に過ごすことが可能です。外部の騒音が少なく、非常にリラックスできる空間です。
ただし、高層階にはデメリットもあります。
物件価格が高額であることが一般的で、購入や賃貸には高いコストがかかります。
また、災害時にはエレベーターが使用できないことがあり、その場合の移動が非常に不便になります。
特に高層階での階段移動は負担が大きいため注意が必要です。
最上階は景観もさながら内装が豪華である
最上階の最大の魅力は、絶景を楽しめることに加えて内装の豪華さにあります。
最上階はステータスとしても扱われることが多く、贅沢な空間が提供されます。
特に内装が美しく、広々とした空間が魅力です。
そのため、豪華な生活を求める人々にとっては非常に魅力的な選択肢です。
しかし、最上階にもデメリットが存在します。物件価格が非常に高額で、購入や賃貸にかかる費用が高くなるため、
予算面でのハードルがあります。
また、最上階は熱がこもりやすく、冷房が効きにくくなることがあり冷房費が高くなる可能性もあります。
暑い季節には、快適な温度を維持するのが難しくなることもあるため、その点も考慮しましょう。
マンションの部屋の広さは世帯人数で決める
マンションの部屋の広さは、住む人数に応じて選ぶことが大切です。
国土交通省のガイドラインに基づき、適切な広さを選ぶことで、住みやすさや快適さが向上します。
世帯人数に応じた広さを把握し、それに合った部屋を選ぶことが重要です。
また、以下の内容は国土交通省の参考資料「住生活基本計画における「水準」について 」を元に記載しています。
参照:https://www.mlit.go.jp/common/001098415.pdf
◉ 専有面積のみ記載される
◉ 居住人数から見る適切な広さとは?
「㎡(平米)」と「畳(帖)」は違い
「㎡(平米)」と「畳(帖)」は面積を示す単位ですが、意味が異なります。
「㎡(平米)」は縦×横で計算される面積の単位で、一方「畳(帖)」は畳一枚分の広さです。
なお、一畳は約1.62㎡に相当します。
この違いを理解することで、部屋の広さを比較する際に役立ちます。
専有面積のみ記載される
マンションの広さに関する情報では専有面積が記載されます。
ベランダやバルコニーなどの共用部分は含まれません。
専有面積の計算方法には、壁芯(へきしん)面積と内法(うちのり)面積の2つがあります。
壁芯面積は壁や柱を含む面積、内法面積は壁や柱を除いた居住スペースの面積です。
居住人数から見る適切な広さとは?
居住人数によって適切な広さは異なります。
以下の目安を参考にして、快適な住空間を選びましょう。
■|2人暮らし: 最低30㎡、理想は55㎡
■|3人暮らし: 最低40㎡、理想は75㎡
■|4人暮らし: 最低50㎡、理想は95㎡
これらの広さを基に、自分たちのライフスタイルに合った部屋を選ぶことが快適な住まい作りに繋がります。
マンションの部屋の間取りは世帯構成をもとに考える
マンションの部屋の間取りを選ぶ際には、世帯構成を考慮することが重要です。
家族の人数やライフスタイルによって、最適な間取りは異なります。
■|Lはリビング(居間)
■|Dはダイニング(食事室)
■|Kはキッチン(台所)
■|DKはダイニング(食事室)とキッチン(台所)が一体となった空間
■|LDKはリビング(居間)、ダイニング(食事室)、キッチン(台所)が一体となった空間
これらの要素を理解することで、間取りの意味や構造が明確になります。
そこで、具体的な事例を用いて、以下にて家族構成に合わせた間取りの選び方を紹介します。
◉ 1~2人暮らしには1LDK
◉ 2~3人暮らしには2LDK
◉ 3~4人暮らしには3LDK
一人暮らしには1K/1DK
一人暮らしに最適な間取りは1Kや1DKです。
これらのシンプルな間取りは、生活空間がコンパクトでありながら、必要なスペースをしっかりと確保できるため、非常に人気があります。
特に1Kや1DKは物件数が豊富で、コストを抑えながら自分のライフスタイルに合った選択肢を見つけやすいのも魅力です。
1Kは、キッチンとリビングが一体となったシンプルなレイアウトで、寝室とリビングが同じ空間で過ごせるため、効率的に利用できます。
1DKの場合は、ダイニングが独立しており、食事とリラックスの空間を分けることができるため、
少し広めのスペースを求める方に向いています。
また、このリノベーションでは、部屋数を減らし、大空間を作り出すことで効率的な生活を実現しています。
間仕切りを取り除いたダイニングキッチンは開放感があり、動線がスムーズになり、家事の効率も向上するでしょう。
濃色フローリングや黒の建具、スポットライトなどでメリハリをつけ、空間に広がりを持たせています。
また、シンプルで機能的な壁付けキッチンやオリジナル洗面台も、ミニマルで美しいデザインを演出します。
無駄を省いた上質な空間が完成しました。
1~2人暮らしには1LDK
1〜2人暮らしの場合、1LDKの間取りが理想的です。
1LDKは広めのリビングがあり、もう1つの部屋を寝室として利用できるため、快適に過ごせる空間を提供します。
リビングで一緒に過ごし、寝室を別に設けることで、プライバシーも確保しつつ、生活空間をうまく分けることができます。
また、1LDKは1人で広く使うこともでき、2人で生活しても十分な広さがあります。
リビングとダイニングを一体として使えるため、食事やくつろぎの場としても便利です。
東京都のマンションで行われたリノベーションでは、回遊動線を意識して1DKから1LDKへの間取り変更が行われました。
キッチンを広くし、リビングと寝室を最適に配置することで効率的な動線を実現しています。
このリノベーションで無駄なスペースを省き、空間を広く感じさせる設計に変更しました。
さらに、洗面室を広げ、ルーバー扉を採用するなど、機能性とデザインを両立させました。
限られた34㎡を最大限に活用した実例です。
2~3人暮らしには2LDK
2〜3人暮らしには、2LDKの間取りが非常に適しています。
この間取りは部屋数が複数あるため、家族のニーズに応じた使い方が可能です。
例えば、1部屋は子ども部屋、もう1部屋は夫婦の寝室として使ったり、
1部屋を寝室、もう1部屋を収納スペースとして活用したりすることができます。
このように2LDKは、家族全員が個別のスペースを持ちながら、
共有のリビングスペースも確保できるため、非常に快適に過ごすことができます。
今回のマンションリノベーションでは2LDKの間取りを変更し、スッキリとしたキッチン空間が実現されました。
対面キッチンに変更し、シンク下にゴミ箱スペース、キッチン脇にはパントリーを設置して、物が出ない清潔感のある空間にしています。
さらに、寝室とキッチンの間にワークスペースを設け、ルーバーで仕切り、LDKとの繋がりを保っています。
その結果、モダンで機能的なデザインが施された住まいが完成しました。
3~4人暮らしには3LDK
3〜4人暮らしには、3LDKの間取りが理想的です。
人数が増えることで部屋数も増え、それぞれのプライベート空間を確保しながら、家族全員が快適に過ごせます。
例えば、子ども部屋、夫婦の寝室、さらにもう1部屋を収納や作業スペースとして使うことができます。
3LDKは、家族全員がそれぞれのスペースを持ちながら、リビングやダイニングも広く確保できるため、
家族の生活に必要なすべての要素がそろっています。
東京都の60平米台のマンションで行われたリノベーションでは、シンプルで使いやすく、居心地重視の空間作りが施されました。
キッチンは室内窓を設けて圧迫感をなくし、使い勝手の良い動線を確保しました。
寝室にはヴェルサーチのクロスを使い、高級感を演出しています。
和室には金色のクロスを施し、外国の友人を迎える独自の空間が作られました。
洋風とシンプルな居心地の良いデザインが融合した実例です。
中古物件を購入して間取りを変えるなら仲介手数料無料のリノデュース
もし、希望する間取りが見つからない場合や、現状の間取りが思ったようでない場合は、リノベーションを検討するのも1つの方法です。
リノベーションを行うことで、ライフスタイルに合った間取りを実現することができます。
リノベーションをしたい場合には、リノデュースに依頼するのがおすすめです。
リノデュースでは物件購入からリノベーションまで一社で完結できます。
そのため、複数の業者へ依頼する手間がかかりません。
ワンストップ対応で仲介手数料がかからないと、リノベーションの質に不安を感じるかもしれませんが、
リノデュースはモノづくりの会社であるため、リノベーションの素材と品質に自信があります。
また、リノデュースには10年間のアフターサポートが付いています。
そのため、安心して利用できるでしょう。
リーズナブルな価格でリノベーションをしたいのであれば、リノデュースへの依頼がおすすめです。
マンションの部屋の収納の確認の仕方
マンションの部屋を選ぶ際には、収納スペースをしっかり確認することが非常に重要です。
まずは、自分の持ち物の量を把握し、それに応じて各部屋の収納スペースをどのように使うかを考えるようにしましょう。
ここでは主な収納場所とポイントをお伝えします。
下駄箱 | 人数分の靴を収納できるか、もし足りない場合は玄関に収納スペースがあるか |
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クローゼット | 折れ戸か引き戸のどちらか、衣類以外も収納できるスペースがあるか |
キッチン収納 | 皿や鍋だけでなく、調味料やストック品を収納する場所も確保されているか |
サニタリー収納 | 洗面所の下の収納は、水漏れやカビの有無を確認し、使用可能かを判断する |
下駄箱は、家族全員分の靴を収納できるかを確認しましょう。
もし足りない場合は、玄関に追加の収納スペースがあるかも確認すると良いでしょう。
例えば、シューラックを置けるスペースや、別の収納場所を確保できるかを考えてみてください。
クローゼットは、扉が折れ戸か引き戸かによって使い勝手が異なります。
引き戸は開閉時に場所を取らないため、狭い部屋でも便利ですが、折れ戸の場合は開けるためにスペースが必要です。
さらに、クローゼット内に棚や吊るすスペースが十分に確保されているかも確認しておきましょう。
収納スペースは、快適な生活を送るための基本となる部分です。
自分の生活スタイルに合わせて、各部屋の収納スペースが十分に確保されているかをしっかり確認しておきましょう。
まとめ:マンションの部屋は方角や階数など多様な観点から選びましょう
マンションの部屋を選ぶ際、階数や方角によって防犯性や利便性、日当たりの時間など、さまざまな特徴が異なります。
これらのポイントは住環境に大きな影響を与えるため、慎重に考慮することが重要です。
本記事で解説した他の要素も合わせて確認し、自分にとって最適な部屋を選ぶようにしましょう。
もし現状で納得いっていない場合でも中古物件購入とリノベーションを組み合わせることで、理想的な住まいを手に入れることができます。
中古物件の購入とリノベーションを一度に進める場合には、リノデュースがおすすめです。
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