「初めての内見。どこをみれば良いのかな?」
「事前に準備するものはある?」
「注意点もあれば知っておきたい」
住宅の購入で必ず必要なのが内見。内見とは、購入したい物件の内部を実際に目でみて確認することです。とくに中古住宅では、築年数に対する物件の状態や住みやすさを確認する必要があります。
本記事では内見時に押さえるべき4つの主要なチェックポイントを紹介し、準備すべき持ち物や注意点についても詳しく解説します。内見を効果的に行うためのポイントを押さえて、理想の中古住宅を見つけましょう。
内見前に確認が必要なこと
内見前には以下の確認をしましょう。
■|家具スペース
■|電気設備
間取りは物件選びをする基準になるものと多くの方が間取りを重要視しています。必ず内見前に、間取りの把握をしておきましょう。大きな家具を使用する予定がある場合、そのスペースが確保されているか確認が必要です。
具体的には幅や奥行き、高さの3つで確認しておきます。次に、電気設備も確認しておくと良いです。具体的には、コンセントの配置や対応アンペアです。実際に住みだしてから、電力オーバーが要因の停電などにあわないためにも、電気設備は確認しておきましょう。
内見前の確認は、後々のトラブルを防ぎ、理想の住まいを実現するための重要なステップです。間取り、家具のスペース、電気設備という3つの要素を事前に確認することで、内見時により具体的かつ効果的な確認ができ、満足度の高い物件選びにつながります。
内見時に必要な持ち物
内見時には、以下の持ち物を準備することで効率的に内見ができます。
カメラ | 物件の外観や内装、気になる箇所を撮影し、後で見返すことができます |
間取り図面 | 実際の部屋の配置と比較し、家具の配置をイメージするのに役立ちます |
ペンとメモ帳 | 気づいた点や質問事項をその場でメモできます |
方位磁石 | 部屋の向きを確認し、日当たりや風通しを判断するのに役立ちます |
メジャー | 部屋や収納スペースの実寸を測り、家具の配置を具体的に検討できます |
チェックシート | 確認すべき項目を漏れなくチェックできます |
これらのツールを活用することで、物件の詳細な情報を記録し、後で比較検討する際に役立ちます。また、その場で気づいた点を正確に記録することで、見落としを防ぎ、より良い意思決定につながります。
インスペクションの相場と告知義務化
インスペクションとは、建物の状態を調査することです。
具体的には以下の調査をします。
構造的な調査 | ・基礎・壁・梁・柱・床・土台などの耐性や状態の確認 |
雨水漏水などの部分調査 | ・屋根・外壁・開口部・天井などの状態の確認 |
設備調査 | ・給排水管路、電気設備、ガス設備などの状態の確認 |
目視調査 | ・建物の外観や内部を目視で確認し、劣化や不具合がないか確認 |
計測 | ・必要に応じて、傾きや湿度などの計測、設備の稼働確認 |
書類 | 耐震基準や設計図など |
総合的な評価 | ・建物全体の状態を総合的に評価 |
将来的な修繕の必要性の判断 | ・将来的に修繕が必要になる可能性のある箇所 |
インスペクションの所要時間は一戸建てで2〜5時間程度、マンションで1.5〜2.5時間程度です。ただし、詳細な調査項目や範囲は、依頼する会社や選択するプランによって異なる場合があります。
≫≫ ホームインスペクションとは?費用や相場を分かりやすく解説
内見で聞くべき4つのチェックポイント
チェックすべきポイントは大きく分けて以下の4つです。詳しく解説していきます。
◉ 室内
◉ 床下
◉ 周辺環境
外観のチェックポイント
外観のチェックポイントは以下の4つです。
外壁 | ・ひび割れやはがれ ・色あせや変色 ・雨だれのあとやシミ |
屋根 | ・瓦などの破損 ・雨どいの状態 ・全体の歪みや傾きの有無 |
基礎部分 | ・コンクリートのひび割れなどの劣化 ・地面との設置部分 |
窓・玄関 | ・枠のゆがみ ・開閉のスムーズさ |
外観チェックは、内部の状態を推測する手がかりにもなるため、内見の最初の重要なステップと言えます。適切な外観チェックを行うことで、購入後の予期せぬ修繕費用を抑え、長期的に快適な住まいを実現することができるのです。
室内のチェックポイント
室内のチェックポイントは以下のとおりです。
間取り | ・部屋の配置と動線 ・各部屋の広さと使い勝手 |
風通し | ・窓の配置(直線上にあると風通しが良い) ・換気システムの有無 |
日当たり | ・部屋の向き(方位磁針で確認) ・日射しの入り方と時間帯 |
収納 | ・収納スペースの数と大きさ ・使いやすさと効率性 |
清潔さ | ・臭いや汚れの有無 ・カビの発生状況 |
水回り | ・設備の劣化状況 ・水漏れや排水の問題 |
室内チェックは、長期的な生活の質を維持するための大切な部分です。ポイントを押さえることで、自分のライフスタイルに合った快適な住まいを選択することができます。また将来的な後悔も防げます。
内見時には、これらのチェックポイントを意識し、納得のいく物件選びを心がけましょう。
床下のチェックポイント
床下のチェックポイントは以下のとおりです。
木材 | ・腐食や劣化 ・シロアリなどの害虫 |
湿気 | ・湿度レベル ・結露や水たまり |
配管 | ・水漏れやサビ ・配管経路 |
断熱材 | ・劣化などの有無 |
床下チェックが重要な理由は、住宅の基礎部分の状態が建物全体の安全性と耐久性に直結するからです。とはいえ、床下は専門性が高いためプロに委託しましょう。床下の湿気や腐食は建物の構造を弱め、深刻な場合は大規模な修繕が必要になる可能性があります。また、シロアリなどの害虫被害は、早期発見・早期対処が重要です。
周辺環境のチェックポイント
周辺環境のチェックは以下のとおりです。
交通アクセス | ・最寄り駅までの距離と所要時間 ・バス停の位置と運行頻度 ・主要道路へのアクセス |
生活利便施設 | ・スーパーマーケットの有無と距離 ・コンビニエンスストアの位置 ・医療機関や薬局の有無 |
立地 | ・日当たりや騒音の状況 ・周辺の開発計画や将来性 ・自然環境や公園の有無 |
治安 | ・街灯の設置状況 ・防犯カメラの有無 ・地域の防犯活動の状況 |
周辺環境は今後生活するための質の向上につながります。例えば、駅やスーパーへのアクセスが良いと利便性が高まるなどです。また、治安が良ければ安心して暮らすことができますし、将来的な資産価値の維持にもつながります。
内見時の注意点
内見時には以下のことを注意しておきましょう。詳しく解説していきます。
◉ 複数の物件を内見する
内見は同居する人と見にいく
内見は、できるだけ家族や同居予定の人と一緒に行くことが重要です。もし家族がいない場合は、信頼できる友人と参加するのも良い選択肢です。なぜなら複数の視点で物件を評価できるからです。一人の目で見るよりも、複数の人の目で冷静に物件を見ることで、より客観的な判断が可能になります。例えば、見落としたポイントを別の人が指摘したり、それぞれの生活スタイルに基づいた意見を出し合ったりすることができます。
複数の物件を内見する
住宅購入の際は、少なくとも5件以上の物件を内見することが重要です。実際に、多くの購入者が5件以上の物件を内見した後に最終的な決断をしています。複数の物件を内見することが重要な理由は、比較検討の機会を得られるからです。
一つの物件だけを見ても、その物件の良し悪しを適切に判断することは困難です。たとえば、価格や間取り、立地条件などを複数の物件で比較することで、より客観的な評価が可能になります。
中古物件購入+リノベーションならワンストップサービスを使う
中古物件購入とリノベーションを同時に検討する場合、ワンストップサービスの利用が効果的です。ワンストップサービスが有効な理由は、物件選びの段階からリノベーションの可能性を考慮できるからです。例えば、構造上の制約が少なく大規模な間取り変更が可能な物件や、逆に現状の間取りを活かせる物件など、リノベーションの観点から最適な選択ができます。
また、予算配分も物件購入費とリノベーション費用を総合的に考えられるため、より効率的な計画が立てられます。
仲介手数料無料のリノデュース
リノデュースは、中古物件購入からリノベーションまでをワンストップでサポートし、さらに仲介手数料が無料で行っています。通常、中古物件購入時には高額な仲介手数料が発生しますが、リノデュースではこれが無料です。例えば、5,000万円の物件購入の場合、一般的な不動産会社では156万円の仲介手数料が必要ですが、リノデュースならこの費用を節約できます。
中古物件購入とリノベーションを検討されている方は、リノデュースのWeb相談会や資料請求を利用することをおすすめします。仲介手数料の節約と専門家のサポートにより、理想の住まいづくりを効率的かつ経済的に実現できる可能性が高まるでしょう。
中古住宅内見するときのチェックポイントに関するまとめ
本記事では中古住宅の内見に関する解説をしました。中古住宅の内見では、外観、室内、床下、周辺環境の4つのチェックポイントを押さえることが重要です。優先順位をつけて効率的に確認し、同居予定の人と一緒に複数の物件を見ることで、客観的な判断ができます。
また、より理想の住まいを求めるなら、リノベーションも選択肢の一つです。リノデュースのようなワンストップサービスを利用すれば、仲介手数料無料で物件選びからリノベーションまでサポートを受けられます。
内見を通じて自分に合った物件を見つけ、快適な住まいづくりを実現しましょう。