マンションの壁をリノベーションで撤去する際にかかる費用を解説

マンションの壁をリノベーションで撤去する際にかかる費用を解説

マンションのリビングの平均的な広さは16~20畳とされていますが、マンションは規格の間取りが多いため一戸建てのようにそれぞれの部屋で細かな間取り変更は行われていません。

しかし、リビングや寝室、書斎などの必要な広さは、家族構成や使用方法などそれぞれの家庭によって異なります。

狭いと感じる部屋を広くするには、壁をぶち抜き2部屋をつなげて1部屋にする方法があります。

大がかりな工事のように感じるかもしれませんが、実際の工事期間はほとんど一週間以内と短く、2部屋をつなげることによって部屋が広くなるだけではなく、通風や採光も良好になり使い勝手が上昇します。

しかし、すべての物件の壁がリノベーションでぶち抜けるとは限りません。

リノベーションを検討する際には、撤去ができる壁かどうか見極めることも大切です。

この記事では、マンションの部屋の広さに悩んでいる人に向けて、壁を撤去して部屋をつなげるための費用や工事の期間、注意するポイントを解説します。

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壁の撤去はマンションの構造で見極める

壁の撤去はマンションの構造で見極める

マンションには、撤去が可能な壁と絶対に撤去できない壁があります。

見極めるポイントとして、マンションの構造を確認することが大切です。

マンションの構造を大きく分けて二種類紹介します。

■|壁式構造
■|ラーメン構造

壁式構造とは、壁全体で建物をつくりあげている構造です。

一戸建てだとツーバイフォー工法が同じような構造に当たります。

文字の通り壁で建物を支えているため、壁を壊すと建物の耐震性がなくなるため、迂闊に撤去することができません。

もう一つのラーメン構造とは、一戸建ての在来工法に似ている構造で、柱と梁で建設されています。

そのため、外壁や各住戸間を区切っている界壁以外の壁はほとんどが撤去できます。

このように、マンションの構造上、壊せない壁が存在するので詳しく調べずに撤去すると耐震性が保たれず倒壊してしまう危険性が高くなります。

構造が分からない場合は、管理会社や購入する不動産に聞くと教えてもらうことができますが、すぐに確認をする方法、壁を叩いてみることです。

撤去できる壁は耐力壁ではないので、中が空洞になっていて叩くと高い音がします。

反対に動かすことのできない壁は、耐力壁として内部に筋交いや鉄骨部分があるので、中が詰まっているような低い音になります。

自分で判断したい人は、中古マンションの内見時などに試してみましょう。

– 撤去ができる壁
– 撤去ができない壁

撤去ができる壁

撤去ができる壁の中には、目視で確認できる壁があります。

例えば、垂れ壁や腰壁といった床から天井まで繋がっていない壁です。

垂れ壁や腰壁以外にも、間仕切り壁といった内壁や内装壁と呼ばれている壁は、構造を支える耐力壁ではないため、撤去することが可能です。

ラーメン構造で建設されたマンションは、専有部分にある部屋と部屋をつなぐ壁の場合、ほとんど撤去ができます。

リビングと隣接して寝室がある場合には、2部屋をつなげてより広いリビングにリノベーションすれば、家族団らんで過ごす際には空間にゆとりが生まれます。

≫≫マンションの間取り変更費用の相場を解説|事例やおすすめ会社もご紹介

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撤去ができない壁

建物の構造に関係している耐力壁には注意をしておくことが大切です。

耐力壁には、筋交いと呼ばれる柱と柱の間に斜めに入れて建物を支えている部材が入っています。

壁式構造の場合は、面で構造を支えているため、壁の撤去をともなうリノベーションは不可能で間取り変更の自由度が低いです。

そして、調査をせずに誤って耐力壁を撤去してしまうと建物の耐震性が落ち倒壊してしまう危険が高まります。

耐力壁は構造に重要な部材が入っていて壁の中が空洞になっていないため、ビスを打つことや穴を開けることができません。

壁式構造以外のマンションで室内の壁が耐力壁になっている物件はほとんどありませんが、中古マンションを購入する際に2部屋を1部屋につなげる計画をしている人は気を付けて確認をしましょう。

壁を撤去する際にかかる費用と期間

壁を撤去する際にかかる費用と期間

気を付けるポイントは費用と期間です。

新築物件は、入居前に壁の撤去工事を済ませてしまえば荷物や家具を動かす必要がないだけではなく、工事中に職人に気を遣う必要もありません。

反対に、中古物件は築年数が相当経過している物件だと、クロスや床などの材料が製造中止になっている可能性があるため、壁や床の色を合わせられないケースが稀に存在します。

しかし、壁の撤去自体は大げさな工事ではなく比較的短期間で済むパターンが多いです。

現在現在住んでいる物件でも水回りなど生活に必要な設備が使えなくなることはほとんどないので、工事のために大きな我慢を強いられる可能性は高くありません。

– 壁の撤去にかかる費用
– 壁の撤去にかかる期間

壁の撤去にかかる費用

壁のみの撤去壁撤去・間仕切り壁の設置
10~20万円(壁のみの撤去)+10~15万円

上記の費用が平均単価ですが、そのほかに現場の養生、解体・材料の処分費用、クロス・床張り替え費用、材料費、人件費、コンセントが必要な場合は電気工事費、ハウスクリーニング費用など物件によってさまざまな費用が必要です。

また、費用に関わる大きな要因は、ドアの種類やグレードです。

新たにドアを設置する場合の材料費は、開き戸が最も安価で引き戸になると高くなり、材料費だけで10万円を超す可能性も低くありません。

そして、コンセントがあれば必ず電気工事が必要ですが、コンセント類を目視で確認できない場合も壁の内部に電気の配線をしている可能性もあるので注意が必要です。

リノベーション業者は電気工事が必要なのか、そのくらいの費用を要するのか見積りを作成してくれるので、撤去ができる壁か判断も含めて依頼しておきましょう。

壁の撤去にかかる期間

壁のみの撤去壁撤去・間仕切り壁の設置
1~5日(壁のみの撤去)+3~5日

撤去のみの場合、大工の木仕事のみで完結することがほとんどです。

そのため、大工の空き状況や現場によっては最短で1日で済むケースも。

間仕切り壁や扉の設置が必要なら余分に期間をみておく必要があります。

大工のスケジュール調整だけでなく、電気工事やクロス、床の張り替えが必要になればその分現場で対応する職人や使用する材料が増えるため、一週間程度の工事期間を予想しておきましょう。

また、対応するリノベーション業者によって期間や費用はまちまちです。

正確な相場を掴むためにも1社だけでなく、必ず複数の業者に見積りをとることで、妥当な費用や期間が把握できます。

最終的に納得のいく内容で工事が進められるように、経験が豊富で信頼のできる業者を選定しましょう。

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壁の撤去で注意するポイント

壁の撤去で注意するポイント

■|管理規約を確認すること
■|工事中の生活を考えておくこと

ラーメン構造のマンションだと専有部分のほとんどの内壁は撤去可能です。

しかし、管理規約で工事内容や時間、曜日の制限が存在します。

マンションによっては、使用する材料の制限がある可能性も。

管理規約に沿った工事内容を行っていない場合、ひどいケースだと住民や管理組合から退居の要望が出されるかもしれません。

そのため、工事をしようと思った時にはまず管理規約の確認をすることが大切です。

また、工事期間中は、対象の部屋が使用できません。

毎日使用しているものが置いてある部屋を工事するなら、工事前に邪魔にならないようほかの部屋に移動しておきましょう。

壁内の配線や配管がないか見た目では判断が難しいため、プロのリノベーション業者に確認をして見積りを先にもらうと工事後に予想外の費用の出費を抑えられる可能性があります。

撤去後は2部屋が1部屋の大きさになるため、使用方法や家具の配置が今までとは変わってきます。

工事が終了するまでに新たな間取りに合った配置を考えておくことも大切です。

– 独断での壁撤去は危険

独断での壁撤去は危険

素人判断で行動してしまうと、耐震性に大きな影響を及ぼし、建物が倒壊する危険性が高まるのでプロに依頼をすることが大切です。

一見、内壁だと判断ができても、耐力壁の可能性があります。

耐力壁は構造上絶対に抜いてはいけません。

構造計算とよばれる、建築の資格を保有している有識者が建物の構造を守るために法律に則った計算を行っています。

独断で完全に判断することはできないので、絶対にやめておきましょう。

管理会社に建物の構造や建築時の図面を請求すること、中古マンションなら購入前にリノベーション業者と立ち合いのもと、現地を確認することが大切です。

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まとめ

まとめ

リノベーションをする予定なら、工事の前に信頼のできるリノベーション業者の選定が必要不可欠です。

素人目線で判断をしてしまうと、のちのち大きな問題に繋がり、建物の耐震性に影響を与えてしまう可能性も少なくありません。

また、一戸建てと違いマンションは工事内容に制限のある管理規約を制定している組合も少なくないので、プロに判断を仰ぎましょう。

壁を撤去するのみの工事費用は20万円前後を準備しておけば、予想と大きく異なることはありません。

リノベーションの部類の中でも比較的簡単な短い期間で済む工事ですが、施工事例の多くあるリノベーション業者を選んでおくことでより安心して依頼ができます。

中古マンションを購入して、間取りの変更を検討しているなら、購入前に実際の物件確認を信頼のできるリノベーション業者に依頼をすることが大切です。

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    「リノデュース」は施工会社からスタートした会社です。
    その後、デザイン・設計や不動産の領域に事業を拡大し、ものづくりの会社である技術と不動産業の知識を活かし、ワンランク上のリノベーションを提供しています。今まで不動産業界では当たり前とされていた「両手仲介」や「囲い込み」などの仲介手数料による利益の最大化を狙う業界の習慣から、仲介手数料のかからない新しい不動産仲介の仕組みを作りたいとの思いが強くなりました。

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