住まいを検討する際、賃貸物件以外の選択肢として、分譲マンションが注目されています。一体、分譲マンションとは何なのでしょうか?この記事では、分譲マンションの特長や、そのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
購入を検討する際に知っておきたい情報が満載です。参考にして頂ければ幸いです。
分譲マンションとは?
分譲マンションは、不動産開発業者や建設会社によって建てられ、個別に販売される住宅を指します。
分譲マンションの分譲とは分割譲渡の略語であり、マンションを1戸ずつに分割して販売・譲渡すること。それぞれの物件で所有権が発生します。
◉ 東京の分譲マンションの価格相場
分譲マンションと賃貸マンションの違い
分譲マンションと賃貸マンションの違いは以下の通りです。
分譲マンション | |
所有権 | 個別の所有権を持つことができます。つまり、住戸ごとに売買が可能で、購入者はその住戸の所有者となり、不動産の権利と責任を担います。これに伴い、住宅ローンなどを通じて購入が行われます。 |
費用 | 住戸の購入価格やローン返済、管理費、修繕積立金などを負担します。また、自身の住戸のメンテナンスや内装仕様の変更に費用がかかります。 |
住環境 | 内装仕様や間取りを一定の範囲内でカスタマイズできる場合があります。自分の好みに合わせた住環境を作りやすいです。 |
安定性 | 分譲マンションを所有する場合、住環境は安定しており、将来的に資産としての価値が上昇する可能性があります。 |
賃貸マンション | |
所有権 | 個別の所有権を持たず、賃借人が一定期間の契約を結んで住む形態です。賃貸人(大家や不動産会社)が物件の所有者であり、賃貸契約に基づいて家賃を支払います |
費用 | 賃貸人が建物の保守管理や修繕を担当し、家賃に含まれることが一般的です。賃借人は通常、家賃と共益費を支払うだけで、大規模な修繕費用は負担しません。 |
住環境 | 建物のオーナーが一括して管理するため、内装や改装に対する柔軟性は限定的です。大規模な変更を行う場合は、賃貸人との合意が必要です。 |
安定性 | 契約期間が限定されており、所有権を持たないため、住む期間に応じて家賃が発生し、将来の安定性が分譲マンションに比べて低い場合があります。 |
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東京の分譲マンションの価格相場
東京の分譲マンションの価格相場は以下の通りとなります。
エリア | 価格 |
23区中心部の分譲マンション | 約8,290万円 |
東京都下 | 約5,060万円 |
23区の内側と外側では価格相場が大きく変わります。23区内に特別強い願望が無いのであれば、希望エリアを広げてみるのがおすすめです。
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
分譲マンションのメリット・デメリットとは?
分譲マンションのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。修繕や管理会社など、ポイントを絞って解説しますのでぜひ参考にしてください。
◉分譲のマンションのデメリットを解説
分譲マンションのメリットを解説
■|新築品質
分譲マンションは通常、新築物件として提供されるため、建物や設備が新しく、品質が高いことが一般的です。
■|セキュリティ
多くの分譲マンションはセキュリティ対策がしっかりしており、エントランスや共用部分に防犯カメラやセキュリティスタッフが配置されていることがあります。
■|共用設備
プール、フィットネスセンター、コミュニティルームなどの共用施設が提供されることがあり、快適な生活を楽しむための利便性が高いです。
■|管理体制
マンション管理会社が運営を行うため、共用部の清掃や設備のメンテナンスがしっかりと行われることが期待できます。
■|安定性
市場価値が安定し、比較的良い投資としての価値を保ちやすいことがあります。
分譲のマンションデメリットを解説
分譲マンションのデメリットは以下の通りです。
■|価格が高い
品質や共用施設などの高品質な要素があるため、購入価格が高いことがあります。初期費用やローンの支払いが負担となることがあります。
■|管理費用
共用施設や管理体制を維持するため、毎月の管理費用が必要です。これが予算に影響を与える可能性があります。
■|規則が多い
分譲マンションは一般的に規則や規制が多いです。これに適合しなければならないことが、居住者にとって制約となる場合があります。
■|共用部の利用制限
共用施設の利用に制限があることがあり、混雑することもあります。利用可能な施設が自分の予定に合わない場合、メリットが限定的となります。
■|将来の費用増加
管理費用や修繕積立金は、将来的に増加する可能性があるため、予算計画に注意が必要です。
分譲マンションを選ぶポイントと購入する流れ
ここでは、分譲マンションを選ぶポイントと購入の流れについて解説します。
◉ 分譲マンションを購入するまでの流れ
◉ 分譲のマンションを購入した後の流れ
分譲マンションの選び方
分譲マンションの選び方は大きく3点に分かれます。
- 資金計画を立てる
- 希望の物件を探す
- 内見する
まずは資金計画を立てましょう。年収や支出を確認し、住宅ローンをどれだけ借りれるかなど住宅に関する資金をいくら用意できるかチェックすべきです。
資金計画のメドができたら予算内の物件で希望に合うものを探しましょう。インターネットで不動産サイトを探せば候補は出てきます。希望が完全に叶う物件があれば良いですが、無い場合は少しずつ条件を変えてみてください。
希望に叶う物件が出てきたら、不動産会社に依頼して物件を見に来きます。不動産サイトに掲載されていない良物件の情報がある場合があります。
他に物件がないか担当者へ聞いてみましょう。
分譲マンションを購入するまでの流れ
希望が叶う分譲マンションが見つかった場合、以下の流れで購入まで進めます。
- 購入の申し込み
- 住宅ローンの事前審査
- 重要事項説明・本契約
- 住宅ローンの本審査
- 物件の引き渡し
まずは購入の申し込みと住宅ローンの申請です。住宅ローンには審査があります。職業や資金計画がしっかりしていないと審査が通らない場合もあります。
事前審査の後、重要事項説明を経て不動産売買契約を本契約します。宅地建物取引士から説明があるので、気になることがあれば聞いておきましょう。
本契約後、住宅ローンの本審査があります。
晴れて契約と住宅ローン審査が終われば物件の引き渡しです。鍵を受け取り、引っ越しとなります。
≫≫ 初心者でも分かる住宅ローンの正しい選び方は?3種類の金利や審査について解説
分譲のマンションを購入した後の流れ
無事に分譲マンションが購入できた後の流れとして以下が挙げられます。
- 税金の支払い
- 住宅ローンの返済
- 管理費・修繕積立金の支払い
- 共同設備などの支払い
購入後から各種の支払いが始まります。資金計画について購入後もしっかり考えたうえで検討してください。
≫≫ 中古マンションの管理費/修繕積立金の違いは?各相場と値上がる要因
まとめ
本記事では、分譲マンションのメリット・デメリットや購入の流れなど、分譲マンションに関する基本的な知識を解説しました。
分譲マンションとは、一棟のマンションを一戸ごとに区分所有権が設定された不動産です。購入者は、そのマンションの敷地や共用部分の共有持分と、専有部分の所有権を取得します。
また、居住性や資産性、管理のしやすさなど、さまざまなメリットがあります。ただし、初期費用や管理費・修繕積立金などのデメリットがあることも理解しておきましょう。
中古マンションの購入を検討する際には、これらのメリット・デメリットを踏まえて、慎重に検討することが大切です。