マンションとアパートの違いとは?定義や値段・防音などの疑問を徹底解説!

マンションとアパートの違いとは?定義や値段・防音などの疑問を徹底解説!

賃貸は大きく分けて、一戸建てと集合住宅の2種類に分けられますが、その中でもマンションとアパートの違いについてご存知でしょうか。

「何となくマンションの方が価格が高く、アパートの方が安い」といったイメージをお持ちの方は少なくないかもしれません。

賃貸情報サイトなどでは、物件によってマンションとアパートの表記がそれぞれ混在していることが分かります。

それぞれで明確な差があれば、賃貸契約を行う前に予備知識として知っておきたいもの。

本記事ではそんなマンションとアパートの違いについて、それぞれのメリットとデメリットから、状況に応じてオススメできるパターンについて解説していきます。

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マンション・アパートの違いって何?

マンション・アパートの違いって何?

「高層マンション」や「高級マンション」という言葉がある一方で、「高層アパート」や「高級アパート」という言葉はあまり聞き馴染みがありません。

このように、何となくアパートよりもマンションの方が高級、格上といったイメージを持たれがちですが、実際にはどうなのでしょうか。

– 実は法律上の定義の基本的な違いはない
– 構造や建築材料で判断されることも

実は法律上の定義の基本的な違いはない

まず、マンションとアパートの違いについて結論からお伝えすると、定義に関する基本的な違いはありません。

実際に建築基準法や宅地建物取引業法などの法律面においても、それぞれの名称について区別されていません。

つまり、集合住宅に対する名称の違いであるため、建築構造が同じであった場合にはマンションもしくはアパートどちらを名乗っても問題ないのです。

集合住宅の名称を見ていても、マンションやアパートだけでなく、コーポやハイツ、メゾンやレジデンスといった様々な単語が使用されていることが分かるはず。

これは英語やフランス語といった外国語が語源ですが、単なる建物名として使われているだけに過ぎないのです。

不動産会社または大家さんが決めている

マンションとアパートに基本的な違いはありませんが、それぞれの区分については不動産会社によって大まかな判断基準が設けられている場合があります。

例えば、木造や軽量鉄骨造りであればアパート、鉄筋コンクリートや重量鉄骨造りであればマンションといったように、構造によって分けられることがあります。

他にも物件の高さによって使い分けられることもありますが、基本的にはマンションとアパートに対するイメージを元に付けられてると思って問題ないでしょう。

このように名称の違いについては業界として明確なルールは存在していないため、大家さんの一存で名称が決められるケースも存在しています。

構造や建築材料で判断されることも

業界として明確なルールは存在していませんが、国土交通省の調査においては、マンションを分譲住宅として取り扱う場合もあります。

このような場合は、明確に以下のような構造や建築材料を元に判断されています。

  • 3階建以上の中高層
  • 分譲もしくは共同建
  • 鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートもしくは鉄骨造り

前述したような、不動産会社の判断基準と似ている部分があることが分かりますが、こちらの場合もあくまで独自のルールに沿って区別されています。

【豆知識】「チコちゃんに叱られる」での紹介内容

NHKの人気番組である「チコちゃんに叱られる」において、以下のような説明をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

「借りるのがアパートであり、購入するのがマンション」

その理由は、それぞれの単語は英語由来で以下の意味になるからです。

  • アパート:集合住宅
  • マンション:大邸宅

確かに納得できる説明ですが、ここまで解説してきたように、それぞれに基本的な違いは定められていません。

実際に番組内でも、マンションに属する建物に対してアパートと名付けることは認められており、その反対も然りであると補足されています。

マンション・アパートのメリットデメリットの違い

マンション・アパートのメリットデメリットの違い

マンションとアパートに明確な違いは定められていませんが、基本的には構造や建築材料を元にして名付けられていることが分かりました。

それでは実際に物件を探す場合、どちらを選択した方が適切になるのでしょうか。

こちらではそれぞれの物件におけるメリットとデメリットを紹介していきます。

– マンションのメリット
– マンションのデメリット
– アパートのメリット
– アパートのデメリット

マンションのメリット

マンションのメリットとしては、大きく分けて以下の通りです。

  • 耐震、耐火、防音性に優れている場合が多い
  • 基本的な設備が充実している
  • 高層階が多く日当たりが良い

「高級マンション」と呼ばれる物件が存在しているように、住宅としての質は基本的に高い傾向にあります。

建築構造もしっかりしていることが多いため耐震や耐火性能が高く、壁の厚みもあることから防音性も優れています。

管理人が常駐しているマンションも少なくなく、エントランスやゴミ捨て場の手入れも行き届いている物件が多いです。

また。オートロックや防犯カメラが付いていることもあり、セキュリティ面での不安も少なくなるでしょう。

さらに、高層階が多いため、日光が遮られることなく日当たりの良い物件が多くなっています。

≫≫日当たりが良いとされる南向きマンションのメリット・デメリットを解説

マンションのデメリット

マンションのデメリットとしては、大きく分けて以下の通りです。

  • 家賃が高くなる傾向にある
  • 原状回復費が高額になる可能性

メリットでお伝えしたように、マンションの設備は基本的に充実しているケースが多くなります。

結果として家賃や管理費が高くなる傾向にあるため、月々の負担は大きくなってしまうでしょう。

内装設備にもこだわっている場合もあるため、万が一壁や床に傷を付けてしまった場合などでは、思いもよらぬ金額となるケースも考えられます。

引越し時などに想定外の出費に繋がる可能性もあるため、注意が必要です。

アパートのメリット

アパートのメリットとしては、大きく分けて以下の通りです。

  • 家賃を抑えられる
  • 住民との距離が近い
  • 木造ならではの良さがある

基本的にアパートは建築コストが安いため、結果的に家賃も安いケースが多くなります。

他にも駐車場といった設備面に加えて、契約時の初期費用、更新費用等についても安価に設定されているでしょう。

また1つの物件に入居できる人数も限られていますので、住民との距離が近くなり、昔ながらの人付き合いを実感できるかもしれません。

また木造住宅は通気性が良く、室内のカビや結露に強い特徴を持っています。

さらに調湿機能も優れていますので、乾燥や湿度を適切に保てるでしょう。

アパートのデメリット

アパートのデメリットとしては、大きく分けて以下の通りです。

  • 耐震、防音性に乏しい場合がある
  • 防犯面での不安

木造が多いアパートの場合、どうしても強度に不安を感じてしまいます。

地震の揺れが伝わりやすいため、少しの震度でも体感として大きな地震と感じてしまうケースもあるでしょう。

また生活音も響きやすくなりますので、騒音トラブルといった問題に発展することも考えられます。

さらに1階ベランダから直接住居にアクセスできる構造が多いため、防犯面での不安も高まります。

防犯カメラといった設備が備わっているアパートは少ないため、不安な場合は実費での対策が必要になるかもしれません。

マンション・アパートの違い【値段】

マンション・アパートの違い【値段】

前述したように、アパートの方が安価になりやすく、マンションのほうが高額になる傾向がありますが実際どうなのでしょうか。

具体的に確認していきましょう。

– マンションの家賃が比較的高いイメージ
– 家賃を抑えたいならアパート/環境重視ならマンション

マンションの家賃が比較的高いイメージ

基本的には、やはりマンションと呼ばれる物件の方が家賃は高くなる傾向にあり、その大きな要因は建築時のコストにあります。

マンションは10階建てなど高層となる物件が多いため、建築時に使用される資材も鉄骨や鉄筋コンクリートといった重厚なものが使用されます。

これらは木材や軽量鉄骨を使用した建物と比較しても、高額となることが普通です。

さらに高層階になればなるほど、建築時に必要となる人員も多くなる上、基本的な設備も充実したものになることが一般的です。

対してアパートの場合、基本的には高くても3階建て程度の物件が多く、建築資材も木造や軽量鉄骨など比較的安価なものが使用されます。

このような状況を背景にして、マンションの方が家賃が高く、アパートの方が安くなっているのです。

家賃を抑えたいならアパート/環境重視ならマンション

使用している資材や、建築時に必要な人員数、さらには物件自体の設備等の面から、マンションとアパートの間で家賃の差が発生していることが分かりました。

そのため、家賃をできるだけ抑えたい場合にはアパートを選択し、住居の環境を重視する場合にはマンションを選択するべきと言えるでしょう。

やはり似たような立地、間取りであった場合でもアパートは比較的家賃が安価になる傾向があります。

その分、防音や耐震性といった面でデメリットはありますが、月々の固定費を抑えられることは魅力的だと言えるでしょう。

その一方で、家にいる時間が長い場合や、周囲の生活音を気にしたくないと考える方にとって、マンションは最適な選択となります。

それぞれで価格に応じた価値がありますので、ご自身の状況を踏まえて選択してみましょう。

マンション・アパートの違い【防音】

マンション・アパートの違い【防音】

価格についてはマンションの方が高額になりやすく、アパートの方が安価な傾向にあると分かりました。

こちらでは「防音」に絞り、それぞれの違いについて解説していきます。

どちらも壁一枚を隔てた先に他人が生活する集合住宅ですので、生活音に対する問題は気になるはずです。

それぞれ具体的に確認していきましょう。

– 防音にこだわりたいならマンションがおすすめ
– ご近所付き合いが取りたいならアパートがおすすめ

防音にこだわりたいならマンションがおすすめ

やはり防音性にこだわりたいと考える方は、マンションを選択したほうが良いでしょう。

なぜなら、鉄骨や鉄筋コンクリート造りの物件は防音性に優れているからです。

楽器演奏などの大音量は厳しいですが、基本的な生活音はほとんど気にすること無く、快適な生活ができるでしょう。

多くの住人が暮らす集合住宅ですので、生活音の漏れは案外気になってしまうものです。

万が一生活リズムが異なる住人と隣同士になった場合、音漏れによるトラブルにも発展しかねません。

小さなお子様がいる場合などで、こちらの生活音が気になる場合や、静かな環境を求める場合には、マンションが最適な選択となるでしょう。

≫≫防音性の高いマンションの見分け方とは?対策からリフォーム費用も解説

≫≫中古マンションをリノベーションで防音対策 費用を徹底解説

ご近所付き合いが取りたいならアパートがおすすめ

対するアパートは木造や軽量鉄骨造りが多く、どうしても生活音などが伝わりやすくなってしまいます。

そのためテレビの音量や料理の音、話し声といった普段生活する上で発生する騒音について気をつけなければいけません。

さらに夜中は洗濯機を回さないなど、近隣住民への配慮が必要となってきます。

しかし入居できる部屋数が少ないため、顔と名前をお互いに認識しやすい距離感があります。

隣近所の住人と顔なじみになることで、多少の生活音はお互い様だという雰囲気も生まれるかもしれません。

また子育て中の世帯やファミリー層といった、似たような属性の住民が集まることでご近所付き合いもできるでしょう。

【豆知識】海外のマンション・アパートの認識の違い

【豆知識】海外のマンション・アパートの認識の違い

\集合住宅に対する名称としては、本記事でも紹介しているように「マンション」もしくは「アパート」が使用されることが一般的です。

しかし、それぞれの本来の意味については前述したように、マンションは大邸宅、アパートは集合住宅となります。

そのため英語圏の方と会話する時、「マンションに住んでいる」と伝えた場合、とても大きな豪邸に住んでいると思われる可能性があります。

つまり、マンションは和製英語であり、本来の単語の意味からズレているというわけです。

集合住宅に対しては本来、「アパートメント」や「レンタル」といった単語が英語圏では使用されています。

ちなみに、日本では分譲物件に対しても「マンション」と呼びますが、海外では「コンドミニアム」と明確に区別しています。

つまり、高層マンションに対しても賃貸であれば「アパート」という名称を使用することが、本来の単語の意味としては適切となります。

まとめ

まとめ

普段何気なく区別している「マンション」と「アパート」の違いについて、それぞれの特徴を踏まえてメリットとデメリットを解説してきました。

それぞれに明確な区別はなく、さらに本来の単語の意味としては集合物件全てをアパートと呼ぶことが適切でした。

しかし実際には、マンションの方が高額で充実した物件であり、アパートは比較的安価な物件が多くなっています。

それぞれに違った個性を持っていますので、ご自身の状況に応じて適切に選択しましょう。

そのためにも、本記事の内容が参考になりましたら幸いです。

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    「リノデュース」は施工会社からスタートした会社です。
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