ワンストップリノベーションとは?別々に依頼時の比較やメリット・デメリットを解説

ワンストップリノベーションとは?別々に依頼時の比較やメリット・デメリットを解説

近年、中古物件の需要は増加傾向です。一方で、リフォームなどの改修に関して知識が深い方はあまり多くいません。不動産市場において改修・改築は物件購入に必要不可欠な工程です。

なかでも「ワンストップリノベーション」は注目されているサービスのひとつ。これから中古マンションや戸建ての購入を検討している方は必ず知っておくことをおすすめします。

この記事では、仕組みからメリット・デメリット、失敗しない会社選びのポイントまでを詳しく解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

ワンストップリノベーションとは

ワンストップリノベーションとは

ワンストップリノベーションとは、物件の購入から設計・施工・アフターフォローまで1社で完結できるサービスです。

従来では、物件探しから設計、施工、アフターフォローまでを複数の業者に依頼する必要がありました。しかし全てを一つの会社に任せることができるため、時間や手間を大幅に節約することができます。

おおまかな流れは「物件探し→設計→施工→アフターフォロー」の流れになります。

時間や手間を節約したい方、理想の住まいを叶えたい方、費用を明確にしたい方におすすめのサービスです。

ワンストップリノベーションの2つの種類

ワンストップリノベーションの2つの種類

ワンストップサービスは、大きく分けて2種類あります。どちらのサービスを選ぶべきかは、購入者のニーズによって異なります。

下記を前提知識として、2種類を深掘りしていきましょう。

◉ オールワンストップ:手数料を含む予算を抑えて依頼したい人
◉ パーシャルワンストップ:予算をかけてより理想の住まいを実現したい人

オールワンストップリノベーション

オールワン型は、物件探しから設計、施工、アフターフォローまで、すべての工程を1社で完結するサービスです。

オールワンストップリノベーションのメリット
■|仲介手数料が無料また抑えられる
■|トラブル時の対応先が明確
■|情報共有がスムーズ

物件探しから施工まで全てを自社で行うため、情報共有がスムーズで、何度も打ち合わせをするなどの手間がかかりいません。

また、全てを自社で行うため、責任の所在が明確で、トラブルが発生した場合でも迅速に対応が可能です。

さらに、複数の業者に依頼する必要がないため、仲介手数料が無料や安価なため、総額費用を抑えることができます。

オールワンストップリノベーションのデメリット
■|取扱物件数が少ない場合がある
■|デザインなどの対応幅が狭い場合がある

一方で以下のようなデメリットもあります。

一部の会社では取り扱い物件数が少なく、希望に合った物件が見つからない場合があります。

また、デザインの幅や工数など、その会社でできる範囲が狭いことがあり、オプションによる追加費用が発生することもあります。

とはいえ、手間をかけずに費用をおさえたいならオールワン型がおすすめです。

パーシャルワンストップリノベーション

パーシャルワン型は、窓口は1社で、工程により各専門会社へ委託するタイプです。

具体的には、物件探しや設計・施工を担当する業者は、リノベーション会社と提携している委託業者が行うという仕組みです。

パーシャルワンストップリノベーションのメリット
■|専門業者による技術やノウハウの多様性があり対応幅が広い
■|会社を探しやすい。一般的なワンストップサービスの多くがこのタイプ

外部業者に委託するため、物件数が多く希望に合った建物を見つけやすいです。

また専門性の高い技術とノウハウがあるため、対応幅が広いというメリットがあります。

一方で、以下のようなデメリットもあります。

パーシャルワンストップリノベーションのデメリット
■|費用が高くなりやすい
■|必ず質が高いとは限らない

パーシャルワン型は仲介手数料や委託料金が発生することが多いため、総額の費用が高くなりやすいです。

予算をある程度余裕をもっておくのがよいでしょう。

また、専門性の高い業者と提携しているとはいえ、買主の好みと必ずデザインになるという保証はないため、過去の事例や口コミを確認するなどの事前準備は必要です。

とはいえ、一般的な「ワンストップサービス会社」はパーシャル型が多いため、見つけやすく依頼しやすいのも利点のひとつです。

中古物件購入+リノベーションのフロー

中古物件購入+リノベーションのフロー

基本的な流れは、以下の8つのステップに分けられます。

1. 概算で予算を決める
2. 依頼会社の決定
3. 物件探し
4. 売買契約
5. 住宅ローンを組む
6. 設計や内装デザインの決定
7. 見積もり金額の決定
8. 施工と引き渡し/アフターフォロー

まずは予算を概算で決めます。どのくらいの予算であれば生活に影響がでないか。あとどのくらいの費用を準備すれば良いかなど、予算を出すことで具体的な数字を出すことができます。

次に、会社を選びます。数多くのリノベーション会社から選ぶのは大変なため、口コミ検索など3つほどに絞り施工事例などを比較しながら、フィーリングの合う会社を選ぶと良いでしょう。

依頼会社を決め動き出すフェーズになると、担当者と物件探しから売買契約、住宅ローンの申請まで行います。

物件探しは納得いくまで探しましょう。立地や価格帯、築年数など理想の物件が見つかるまで時間をかけるのがベストです。

売買契約とローンの審査が承認されれば、設計や内装デザインの決定などの打ち合わせを重ねます。間取りや設備、内装の素材をこだわりぬいて選びましょう。

最終的な見積もりを確認し、施工。最後に引き渡しです。引き渡し後もアフターフォローが手厚い会社もあるため、事前に調べておくと良いです。

≫≫【東京編】ワンストップリノベーション会社7選をランキング形式で比較!

ワンストップリノベーションを利用するメリット

ワンストップリノベーションを利用するメリット

ここではワンストップリノベーションを利用することでのメリットを紹介します。メリットは以下のとおりです。

ぜひ参考にしてください。

◉ 物件購入で失敗しづらい
◉ 一社完結型で手続きの時間を削減できる
◉ 予算総額が分かり安い
◉ 中間マージンを減らすことができる
◉ 複数社間での調整が必要になる
◉ 一体型住宅ローンを使える

物件購入で失敗しづらい

住宅購入は、建物の状態を正しく把握する必要があります。ワンストップサービス会社は、豊富な情報と取り扱い物件があるためお客様のご希望に沿える提案が可能です。

そのため、個人で購入することでの失敗リスクを回避できます。

物件には、改築できないものが存在します。例えば築年数が古すぎるため設備や建物自体の老朽化が進んでいるような建物は購入を避けるべきです。

ワンストップ会社に依頼をすることで、上記のような物件を選ぶトラブルがありません。

また、物件の知識が豊富なため、お客様の希望に合致する物件を見つけ、スムーズな購入をサポートすることができます。

またプロのアドバイスを受けながら、物件を見つけることができるため、購入後に「こんなはずじゃなかった」というリスクを減らせるのがメリットです。

≫≫ そもそもリノベーションが難しい物件の4つの特徴とは?

≫≫ 中古マンション購入は不動産屋の選び方で決まる!失敗しないためのポイントを解説

一社完結型で手続きの時間を削減できる

一社完結型のサービスでは、通常必要な複数社への手続きや打ち合わせなどを省くことが可能です。

通常の住宅購入とリノベーションでは「不動産会社」「設計事務所」「施工会社」「金融機関」の業者とのやり取りが必要です。

一方、完結型は全ての工程を一社で行えるため、手続きを簡単に進めることができます。

通常、物件探しには不動産仲介業者。設計や施工には建築会社などとのやり取りが必要です。

ワンストップサービスであれば上記のような複数社とのやり取りが不要で、1人の担当者がすべてを対応します。

一社完結型のサービスだからこそのメリットです。

予算総額が分かりやすい

ワンストップ会社では、物件購入価格と必要な工事費用を一括で算出してくれるため、全体に要する予算総額を明確に把握することができます。

そのため必要予算がわかりやすく、ご自身の予算と照らし合わせて調整が可能です。

また、資金計画も立てやすいのも利点。仮に工事で追加費用がかかりそうな場合には、事前に担当者から説明があるため、わかりやすいです。

一方、住宅購入とリフォームを別々に発注する場合、不動産会社と工務店それぞれ見積りを出してもらう必要があり、総額を把握しづらくなります。

費用の透明性が高まることで、予算オーバーのリスクを回避でき、安心してプロジェクトを進めることが可能です。

≫≫ リノベーション費用の相場はいくらなのか?実例とともに徹底解説

中間マージンを減らすことができる

中間マージンとは『仲介手数料』のことです。仲介手数料とは、不動産会社が買主と売主の間を取り持ち、契約や条件のやり取りをするために発生する仲介料金をいいます。

ワンストップリノベーションでは、物件管理から工事まで一括管理をしているため、仲介手数料を無料にするところが多いです。

通常、不動産会社、設計事務所、施工会社など複数の業者が関わります。

そのため、各業者の手数料が発生して上乗せするため、最終的な総費用が高くなってしまいます。

一方でワンストップリノベーションでは、一社で全てを行うため業者間で発生する手数料をカットできます。

同じ工事内容でも、全体コストを20%程度抑えられる可能性があります。

コストパフォーマンスを考える場合は検討すべきでしょう。

≫≫ 中古マンション購入で支払う仲介手数料の相場と無料にする方法を解説

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複数社間での調整が必要になる

ワンストップリノベーションサービスを利用しない場合、複数の業者間での調整が必要になり、スケジュール管理や仕様の確認などが煩雑になる可能性があります。

一般的な流れは以下のとおり。

1. 不動産会社で物件を探す
2. 設計事務所にリノベーション計画を依頼
3. 施工会社を選定し、見積・工程を確認
4. 各社間で仕様や日程を何度も調整

上記のように自分で業者間とのやり取りが必要な場合があります。

一方、ワンストップリノベーションなら、一社で全工程をコントロールしてくれるため、煩わしい調整が必要ありません。

これにより、ミスやトラブルのリスクが減り、円滑なプロジェクト進行が期待できます。

一体型住宅ローンを使える

一体型住宅ローンとは、物件の購入費用と改築費用のお金をセットで借り入れるタイプの住宅ローンです。

この商品はワンストップ会社で取り扱っているケースが多く、中古物件購入+リノベーションで検討している方におすすめです。

また、一体型住宅ローンは金利が低く審査も比較的通過しやすいという特徴もあります。

通常の住宅ローンは物件購入費用のみを対象としていますが、物件の改築では別途工事費用が発生します。

この工事費用を別の資金で賄う必要があり、資金計画が複雑になります。しかし、ワンストップリノベーション会社が提携する金融機関では、物件購入費と改築費用の両方を含めた一体型のローンを組みます。

不動産代金と工事費用を一括してローンを組むため、資金計画の手間が格段に省けます。特に複雑な資金調達は避けたい人には、ワンストップサービスがおすすめです。

≫≫ 初心者でも分かる住宅ローンの正しい選び方は?3種類の金利や審査について解説

ワンストップリノベーションを利用するデメリット

ワンストップリノベーションを利用するデメリット

続いて、デメリットも理解しておきましょう。ぜひ参考にしてください。

◉ 取り扱い物件数が少ない可能性がある

取り扱い物件数が少ない可能性がある

ワンストップリノベーション会社は、独自の物件情報網を持っているものの、取り扱い物件数が一般的な不動産会社に比べて少ない場合があります。

理由は物件情報の収集・管理が本業ではないこと。住宅の改築を専門としているからです。

一方で一般の不動産会社は、住宅の売買仲介が主力事業であり、幅広い物件情報ネットワークを持っています。

また、適切な物件選定と確実なリノベーション施工に魅力があります。

しかし、その分取り扱う物件数が限られがちなのも事実です。特にこだわりの条件や希望エリアがある場合は、物件の幅が狭くなる可能性に注意が必要でしょう。

幅広い選択肢が欲しければ、一般の不動産会社も検討するとよいかもしれません。

とはいえ、多くの会社ではホームページなどで取り扱いエリアや物件種別を公開しています。

また、担当者に直接問い合わせて、希望に合致する物件を取り扱っているかどうかを確認することもできますので実行してみましょう。

失敗しないためのワンストップリノベーション会社の選び方

失敗しないためのワンストップリノベーション会社の選び方

ここでは、失敗しないためのワンストップリノベーション会社の選び方について、2つの重要なポイントをご紹介します。

◉ 施工実績が豊富か
◉ アフターサービスが充実しているか

施工実績が豊富か

依頼会社を選ぶ際には、まず施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。豊富な実績を持つ会社は、様々な物件やプランに対応できる経験とノウハウを持っています。

そのため、希望に合致するプランを提案してくれる可能性が高いです。

具体的な施工実績を確認する際には、「過去の事例数」「希望する間取りやデザインの事例」「施工後の顧客の口コミ」の点に注目しましょう。

豊富な施工実績を持つ会社を選ぶことで、プロジェクトが充実し、満足度の高い仕上がりが期待できるでしょう。

≫≫【2024年最新】リノベーション会社が手掛けるおしゃれな事例13選を紹介

アフターサービスが充実しているか

アフターサービスが充実しているかどうかも、会社を選ぶ際の重要なポイントです。

引き渡し後のトラブルに対して、迅速かつ適切に対応してくれる会社であれば、満足度と安心感を得られます。

また、企業側視点でもアフターサービスの充実は、顧客満足度を高めることを知っているため重視しています。

例えば、定期的な点検や保証制度が設けられている会社は、施工後も安心感が高いです。

まとめ

まとめ

ワンストップリノベーションは、物件探しから設計・施工・アフターサービスまで一括して行うサービスです。

メリットは、手続きの簡略化や予算の明確化、中間マージンの削減など多岐にわたります。一方で取り扱い物件数が少ない場合もあるため、信頼できる会社選びのポイントを忘れてはいけません。

失敗しない会社選びのポイントは「施工実績の数」と「アフターサービスの手厚さ」です。2つのポイントをおさえながら良い会社を選びましょう。

また、オールワンストップとパーシャルワンストップの2種類があります。

オールワンストップは、物件探しからリノベーション工事、ローン手続きまですべてを1社で行います。一方、パーシャルワンストップは、窓口は1社で物件探しや施工などはそれぞれ委託業者が行うシステムです。

それぞれ特徴がありますが、費用面や引き渡しまでの効率を考えるなら「オールワンストップ」がおすすめです。

なかでも、リノデュースはオールワンストップの専門会社の中でも特におすすめできます。

リノデュースは、仲介手数料が無料である点が大きな魅力です。さらに、10年間の保証付きでアフターサポートも充実しているため、リノベーション後も安心して生活を送ることができるでしょう。

ぜひ記事を参考に理想の住まいを手にいれてください。

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    「リノデュース」は施工会社からスタートした会社です。
    その後、デザイン・設計や不動産の領域に事業を拡大し、ものづくりの会社である技術と不動産業の知識を活かし、ワンランク上のリノベーションを提供しています。今まで不動産業界では当たり前とされていた「両手仲介」や「囲い込み」などの仲介手数料による利益の最大化を狙う業界の習慣から、仲介手数料のかからない新しい不動産仲介の仕組みを作りたいとの思いが強くなりました。

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