Dinksとは、近年のライフスタイルの変化に応じて生まれた比較的新しい概念です。
夫婦共に働いていることから、比較的世帯年収が高い傾向にありますが、住環境についても合理性を求めた選択をすることが多くなっています。
本記事では、そんなDINKs向けの中古マンションについて、選び方や間取りのポイントなどといった基本的な知識を解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
【基礎知識】DINKs向けの中古マンションとは?
まずは、DINKsに関する基礎知識を確認してみましょう。
近年では、DINKs家庭に適したマンションも生まれています。
こちらでは、それぞれに関する内容を解説していきます。
– DINKsの主な生活スタイルは「仕事が中心」
– 価値観の多様化からDINKsマンションが生まれた
DINKsとは「子なし共働き夫婦」のこと
DINKsとは「Double Income(共働き)No Kids(子どもを持たない)夫婦」という世帯を指す言葉です。
つまり、法的には婚姻関係を含んでいるが、子供を持っていない世帯ということです。
ここで注意しなければいけないポイントは、「何かしらの事情があって子供がいない」、「子供を欲しいという気持ちはある」という世帯はDINKsに含まれません。
あくまでも自分たちの意思で、「子供を産まずに共働きを続けよう」と決めた夫婦がDINKsなのです。
DINKsの主な生活スタイルは「仕事が中心」
DINKsを選択している夫婦の生活スタイルは、基本的には「仕事が中心」となります。
自らが望んでいた職種に就いている場合や、現在の仕事にやりがいを強く感じている場合、他にもこの先のキャリアアップを見据えており、仕事に打ち込んでいることが考えられます。
一方で、経済的な要因から仕事を優先している世帯もあるでしょう。
いずれにせよ、DINKsを選択している夫婦の生活スタイルは、「仕事中心」であることが一般的です。
価値観の多様化からDINKsマンションが生まれた
従来、夫婦でマンション購入を検討する場合、将来的に子供が増えることを想定して選択することが一般的でした。
しかし、DINKsのように今度も暮らす人数が増えない場合、現時点で満足できる物件を見つけるだけで問題ありません。
また、仕事中心のライフスタイルになるため、必要以上に高価な内装などよりも、利便性や生活しやすさなどが求められるようになりました。
このような価値観の多様性に対応するために、DINKsのような共働き夫婦に対応した「DINKsマンション」などが生まれたのです。
DINKs向けの中古マンションの選び方
それでは、実際にDINKsとしてマンションを選ぶ時、どのような点に注意して進めればいいのでしょうか。
こちらでは、利便性や設備などの点から、抑さえておくべきポイントをそれぞれ解説していきます。
– 設備などのこだわり
– 築年数20年未満を狙う
– 新築より「中古購入+リノベーション」がおすすめ
利便性(駅近・都内へのアクセス・立地条件など)
夫婦がそれぞれ働いているDINKs世帯だからこそ、物件の利便性を第一に考える必要があるでしょう。
毎日の通勤に便利な駅近であることはもちろん、仕事の多い都内へのアクセス環境などは重要です。
また、近年はコロナ禍の影響もあり在宅勤務が増えているかもしれません。
そのような場合でも、日常の買い物が周辺で済ませられるように、近場の商業施設などについても確認しておきましょう。
スーパーの営業時間を気にすることなく、仕事に打ち込める環境を整えることがおすすめです。
設備などのこだわり
物件の設備面は、入居後にどのような生活をしていきたいのかを考えた上で、こだわりをもって検討しましょう。
例えば、お互い日中は仕事で忙しくすることが想定されますので、天気に左右されることなく洗濯物が干せる設備などは重要でしょう。
流行りのドラム式洗濯機を検討している場合などには、設定できるスペースが確保できるかの確認も必須です。
他にも、忙しくて料理はあまりしないと考える場合は、キッチン周りの設備の優先順位を下げることで、物件価格を抑えられるかもしれません。
さらに、24時間ゴミ出しできる環境であるかどうか、不在時でも宅配便が受け取れるロッカーはあるかなど、集中して仕事ができる環境を用意できるかを確認しましょう。
≫≫【中古物件の探し方】後悔するポイント5選と対策方法を解説
築年数25年前後を狙う
不動産は将来的に資産価値が上昇することも想定されるため、できるだけ価格が安定した物件を購入したいと考えるのは当然でしょう。
一般的に、新築物件では購入した時が価格のピーク。
購入日以降、年々資産価値は減少していきます。
下落の幅はこの新築時を最大にして、築15年頃を境にゆるやかに変化していきます。
そして、築25年以降はほぼ横ばいに推移していくことが一般的です。
つまり、価格が安定しながらも、資産価値が目減りしづらい築年数として狙い目となる物件が、「築年数25年前後」なのです。
≫≫ 中古マンションは築何年がおすすめ?寿命から耐震性や選び方まで徹底解説
新築より「中古購入+リノベーション」がおすすめ
共働きで比較的金銭面に余裕があるDINKsでも、新築を購入することは少し難しいと悩まれている場合もあるかもしれません。
また、月々の固定費を削減することで投資などの資産形成に当てたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合、中古物件を購入した上でリノベーションの実施をおすすめします。
中古物件は新築と比較して、立地などの条件で優れたものを見つけやすい傾向にあります。
さらに、リノベーションを行うことで、希望の間取りや住環境などを新築注文物件に近いかたちで創造できます。
費用を抑えながらも条件の良い物件を手に入れられる上、希望の住環境に作り変えられる中古物件とリノベーションの組み合わせは非常におすすめといえるでしょう。
≫≫ リノベーションした中古マンションの資産価値を分かりやすく解説
≫≫【2024年最新】東京のリノベーション会社ランキング10選!大手から上場企業まで徹底比較
DINKs向け中古マンションの間取りポイント
それでは、DINKs向けの中古マンション間取りについて、そのポイントをお伝えします。
– 間取りは1LDK~2LDKが一般的
コンパクトマンションがおすすめ
コンパクトマンションとは、その名称の通り通常のファミリー物件と比較して間取りの小さい物件です。
従来、日本におけるマンションは単身向けとファミリー向けの2種類が存在していましたが、その中間に位置するマンションが2000年代頃を境に増加してきました。
コンパクトマンションは立地にも特徴があり、働きやすい環境を想定して基本的には都心部への利便性が高い土地に作られています。
また、周囲にはコンパクトマンションの住民ニーズに合わせた24時間営業のスーパーやコンビニが充実していることが多くなります。
間取りは1LDK~2LDKが一般的
DINKsは夫婦2人で暮らすことになりますので、通常世帯のように3LDKや4LDKといった間取りの物件は必要ないでしょう。
そういった二人暮らしにピッタリの間取りとしては、基本的に1LDK〜2LDKが一般的になります。
日中は夫婦共に仕事に出かけており、家では食事と睡眠が中心になることが想定される場合は、広い間取りは家事の手間が増えてしまうだけでしょう。
しかし、在宅勤務が基本であり、尚且お互いのプライベート空間を持ちたいと考える場合は、3DK以上を検討してもいいかもしれません。
それぞれの住環境を想定しながら、間取りを比較してみましょう。
≫≫マンションの人気の間取りは?3LDKから1LDKまで特徴や事例を解説
DINKs向けの中古マンション購入は専門業者へご相談を
DINKs世帯にピッタリな中古マンションに関する情報をお伝えしました。
利便性を求めるからこそ、中古マンションとリノベーションの組み合わせは最適な選択肢となるでしょう。
また、新築を望まれている場合でも、新築に近い自由度で住環境を創造できるリノベーションは、一度比較検討する価値はあるといえます。
DINKs向けの中古マンション購入は、まず専門業者へ相談されることをおすすめします。
ご自身に最も適した物件を提案してもらえる上、さまざまなお得情報を手に入れられるかもしれません。
まずはお気軽に、専門業者へお声がけしてみてください。