マンションのPS(パイプスペース)とは?MBとの違いを理解して快適な住まいを実現

マンションのPS(パイプスペース)とは?MBとの違いを理解して快適な住まいを実現

共同住宅や一戸建てなど住宅の平面図に記載のある記号や、用語の意味を理解していますか?

平面図に記載のある項目や内容は、今後間取り変更を伴うリノベーション工事をする予定があれば理解しておくことは大切です。

平面図には、記号や用語がたくさん記載されているため、見落とすと予想外の失敗が起こるかもしれません。

理想の家づくりを行うには用語の意味を知り、新たな生活のイメージをしましょう。

この記事では、快適な住まいを実現するために図面に記載のある項目について解説しています。

これから物件探しをはじめる予定の人や、活用するノウハウ紹介しているので、最後までご覧ください。

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マンションの間取り図に記載されているPSとは

マンションの間取り図に記載されているPSとは

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必ず平面図に記載のある項目ですがあまり見慣れていない人も多いはずです。

住宅から出る生活雑排水や汚水を処理に重要な管が取り付けられている場所で、この中は管のみが取り付けられているため隙間が多く流水音が響きます。

平面図には、さまざまな項目が略称や記号で記載されていますが、LDKやUB、WICなど生活に直接関わりのある項目以外をじっくり図面で見ている人は多くないでしょう。

家づくりにかかせない水回りの機器から放出される水の管を収納しているこの空間は、新築時から場所が固定されているため、移動することは不可能です。

したがって、部屋の位置変更をする際には、リノベーションをする前の取り付け場所を確認することが大切です。

さらに詳しくなぜ住宅に不可欠なのか、混在しやすいパイプシャフトやMBとの違いを解説します。

– PS(パイプスペース)とは
– パイプシャフトとの違い
– MBとの違い

PS(パイプスペース)とは

賃貸物件や集合住宅、一戸建てなど居住する住宅を決定づける一つとして大きなポイントに、物件の間取りがあります。

平面図で「PS」と示している項目が、給水や排水に必要な管をまとめている空間です。

類似している意味を持つ項目の中にダクトスペースがありますが、これは室内の空気を循環させるために使用する菅などを収納するスペースなので用途が異なります。

1つの住戸には洗面所やキッチン、ユニットバスからでる生活雑排水と、トイレの汚水を分けている為、一般的には2ヵ所に分けて取り付けている物件が多いです。

浴室やキッチン、トイレの数が多い物件は2ヵ所以上になる住宅も存在します。

各階を貫通するように縦方向に伸びていることが多いため、一室の天井から床まで一直線に柱が取り付けられている空間です。

パイプシャフトとの違い

似たような建築単語で「パイプシャフト」呼ばれる言葉は軸という意味があり、上階から下の階まで繋がっている場所を指します。

どちらもPSと省略して平面図に記載されることが多く、ほとんど同じ意味を持つ単語として利用されています。

一般の人は、二つの単語を同じ意味として理解しておいても大きな問題はありません。

建築業界でも同じようなニュアンスとして使用されていますが、実際は少し意味が異なっており、パイプスペースは縦の意味だけでなく配管を収納する空間の全般の総称として呼ばれています。

MBとの違い

間取り図ではMBと表記されている「メーターボックス」は検針が便利になるよう電気・ガス・水道メーターを一つにまとめている部分です。

電気代や光熱費の検針で業者が来る際に住居内に入らなくても良いように、多くの物件は玄関ドアや共用廊下に設けられていることが多いため、室内に取り付けられているPSとは収納している設備や配置場所が異なります。

収納されている電気メーターや、ガスメーター、水道メーターは電力会社やガス会社、水道局の所有物で、それぞれ法律で定められた期限があり定期的な交換が必要です。

交換は所有者が行う義務があるため、居住者は日常で確認をしなくても問題ありません。

水漏れや、ガスが止まってしまった際の復旧時などの緊急の際には、居住者が開けて操作することも可能です。

「MBPS」と記載している間取り図もありますが、メーターボックスとパイプスペースの両方を兼ね備えた空間を指しています。

PSが生活に与えるデメリット

PSが生活に与えるデメリット

間取りを決定する際に、水回りの機器を取り付ける場所はとても重要なポイントです。

給水部分がある程度離れている分には問題ありませんが、水回りの排水は重力を利用して行うため、排水管の設置には傾斜が重要です。

傾斜をつくらず平らに取り付けてしまうと、管が詰まり水が流れなくなったり逆流してしまいます。

水回り機器の向きや位置を変更する場合は、施工の経験が豊富な会社に依頼をすることが大切です。

生活に影響を与えるデメリットは大きく3つあります。

上階の生活音が聞こえるとうるさいこと、取り付け場所が固定されること、工事で位置を動かせないこと。

寸法は20cm前後が多いですが、取り付ける場所が固定されていると部屋によっては大きな存在感があります。

それぞれのデメリットとなる部分を詳しく解説します。

– 配管から上階の生活音が聞こえる
– 配置場所が固定される
– リノベーションで動かすことはできない

配管から上階の生活音が聞こえる

共同住宅で起こる騒音トラブルとして最も大きな点は上階の足音や、ペットの鳴き声が挙げられますが、生活音も騒音に繋がる大きな要因です。

PSは水が流れる空間なので基本的には音がしても問題のない場所に取り付けている物件がほとんどですが、設計上の問題で音が気になる場所に配置されている間取りがあります。

PSには必要な管以外は何もない為、空洞になっていることで音が響きやすい点も騒音に繋がるポイントです。

また、築年数の古い共同住宅や施工方法に問題のある物件にも気を付けましょう。

新築マンションとは違い中古物件の多くは、上階は入居済みのケースが多いため生活音を確認するためにも昼夜問わずさまざまな時間帯に内見することが大切です。

配管の状態が悪く経年劣化が進んでいると、騒音だけでなく水が流れにくい状態になってしまいます。

購入後に多額の費用をかけてリフォームをしないためにも、購入前に状態を確認しておきましょう。

配置場所が固定される

キッチン、浴室、洗面所などの生活雑排水は同じ管を利用しますが、トイレのみ汚水が排出されるため、別の管を利用します。

空間に限りのあるマンションは、水回りの設備を近い場所にまとめている間取りが多く、PSは水回りを取り付けた場所に合わせて取り付けなければいけません。

そのため、間取り変更をする予定で物件を購入してもPSに合わせて設備を取り付けることで、場所が固定されてしまう点がデメリットです。

リノベーションで動かすことはできない

PSは、共同住宅の構造に大きく起因しているため、基本的に場所を移動させることができません。

工事をするならPSの位置を含めた間取りを検討することが大切です。

むき出しにすれば使用する空間は省スペースになりますが、音がダイレクトに響いてうるさいことや、部屋の景観を損ねること、劣化が気になるなどさまざまな問題点が浮かび上がります。

記事の後半部分には、リノベーションで有効活用する方法を紹介しているので、参考にしてみてください。

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中古マンションを購入する際のPSの確認項目

中古マンションを購入する際のPSの確認項目

物件を購入する際に確認しておきたい項目は材質現状の取り付けている位置です。

材質や取り付けられている場所は、日常の生活を送るなかでうるさいと感じるかを左右する大きなポイントで、騒音問題に直結します。

平面図をじっくりと見る機会がなければ注目する可能性の低い項目ですが、住み心地のよい住宅を見つける為に確認しておきたい項目を解説します。

– PS(パイプスペース)の材質
– PS(パイプスペース)の設置位置

PS(パイプスペース)の材質

使われている材料によって遮音性が大きく異なります。

遮音性の高さは共同住宅の騒音対策や、快適な生活を実現するとても大切なポイントです。

PSは、部屋の天井から床まで繋っている管を通す為の穴が空いているので、その穴を緩衝材で埋めていない物件は音が響いてしまいます。

一般的に厚めの石膏ボードで防音対策がとられていますが、薄い石膏ボードが使われていたり、そもそも全くつけていない物件も存在します。

最も遮音性が高い材料とされているのは「鋳鉄管」です。

分厚い金属で作られている鋳鉄管は、防音性や耐用年数に優れている点がポイント。

しかし、厚みが5ミリ程度のものもあり、厚みによって遮音性が低くなるので材質だけでなく厚みの確認が重要です。

共同住宅で多く採用されているのは、「硬質塩化ビニルライニング鋼管」です。

鋳鉄管より金属が薄く防音性能はやや劣りますが、従来の亜鉛メッキ鋼管よりはるかに性能が優れています。

「耐火二層管」と呼ばれている材質は、塩ビ管の外側にセメントを塗りつけたもので遮音性は一番低いといわれています。

PS(パイプスペース)の設置位置

PSを通る水はトイレや浴室など水回り設備から出ている為、真夜中や朝方など周辺が静まり返っている時間帯など上の階に住んでいる家庭の生活スタイルが異なれば音が響いてしまいます。

多くの人が行動している日中は気にならなくても、就寝時間はうるさいと感じる可能性が高く寝室の近くにある物件は睡眠が妨げられる為、寝室の近くにない物件を選択しましょう。

オススメはしませんが、どうしても寝室の近くにある物件を購入したいなら、寝室とPSの間にクローゼットを作るなど隣り合わせにならない間取りに作り替えることが大切です。

≫≫【実例付き】人気のあるマンションの間取り3パターン

PSを有効活用したいなら業者に相談

PSを有効活用したいなら業者に相談

間取りの変更を伴う大きな工事や、理想の住まいのイメージが沸かない人は、ホームページに施工事例を多く掲載しているプロのリノベーション会社に相談をすることが大切です。

経験が豊富なリノベーション会社は、物件のデメリットを活かした理想の間取りを提案してくれる可能性が高く満足度が高まります。

また、物件を購入して工事をするなら仲介手数料が無料になる会社に依頼をすることも費用を節約する一つの手です。

工事する際に、有効活用するノウハウやオススメのリノベーションを詳しく解説します。

– PS(パイプスペース)を有効活用するノウハウ
– PS(パイプスペース)を活かして中古マンションをリノベーション

PS(パイプスペース)を有効活用するノウハウ

PS(パイプスペース)を有効活用するノウハウ

リフォームやリノベーションで有効に活用する方法をいくつか紹介します。

寸法は最小でも約20センチ×40センチの大きさで目立ってしまいますが、その大きさを利用して、全面を鏡張りにすると部屋が広く見えます。

鏡は自分自身の姿を確認できる実用性だけでなく、光を反射して部屋全体を明るく見せてくれる効果や、鏡の反射効果で圧迫感が減り窮屈な印象を緩和し開放感を与えます。

しかし、子どもがいる家庭は手垢が目立つなど頻繫に掃除をする必要があるため、クロスを全面に貼り、あえて大黒柱のように目立たせるといった方法も。

インテリアの主役にすることで何も使用することができなかった場所が一新します。上記の写真で言うと、煉瓦造りの柱がパイプスペースを有効活用した柱になります。

また、壁の厚みを利用してニッチ棚を作れば、ちょっとした小物などを飾る飾り棚としてだけでなく、隙間収納としても便利です。

ダウンライトなど照明の設置や、壁の仕上げにクロスやタイルを貼ればニッチ自体がおしゃれな存在として部屋のアクセントになります。

LDKなど目立つ場所にある物件なら、空間を区切って家事動線に優れた回遊動線にする方法もあります。

PS(パイプスペース)を活かして中古マンションをリノベーション

東京近郊でマンションを購入してリノベーションをするなら「低価格で理想の住まいを実現する」リノデュースがオススメです。

リノデュースは、物件購入時の仲介手数料が完全無料です。

通常は、物件を紹介してもらった不動産会社に対して支払う必要のある仲介手数料は、物件価格×3%+6万円+税がかかります。

3,000万円の物件を購入する場合は、約105万円もの仲介手数料が物件価格やリノベーション費用以外に必要です。

不動産会社は仲介手数料が利益に直結するため、値引きをすることは容易ではありません。

しかし、リノデュースは物件探し以外に工事の設計から施工まで一括で請け負うことで仲介手数料を無料にすることが実現できています。

また、物件探しから住宅ローンの手続き、工事の設計・施工までまるごと引き受けるワンストップサービスを提供しています。

物件探しは不動産会社に依頼をするイメージを持っている人も少なくないですが、物件の購入とリノベーションの依頼、住宅ローンを利用する場合は、不動産会社やリノベーション会社、

金融機関とさまざまな担当者と連絡をとる必要があります。

ワンストップサービスを利用すれば、すべての業務を一つの窓口で引き受けることが可能です。

不動産探しと施工のプロフェッショナル集団だから行える一社完結で手間や無駄な費用を削減しましょう。

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まとめ

まとめ

この記事では、間取りが暮らしに影響を及ぼすデメリットやリノベーションの際に役立つ活用方法を解説しました。

当初設置された場所から移動ができない点が大きなポイントのため、中古マンションの購入を検討するなら、現状の平面図でどこに取り付けられているかをよく確認して理想の家づくりを考えましょう。

物件には不可欠な項目なので、活かした間取りを提案してくれる会社に依頼をすることが大切です。

中古マンションの購入とリノベーションを同時に行うなら、仲介手数料をお得にできる会社や、ワンストップサービスを採用している会社に依頼をして費用や手間を削減することをオススメします。

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    「リノデュース」は施工会社からスタートした会社です。
    その後、デザイン・設計や不動産の領域に事業を拡大し、ものづくりの会社である技術と不動産業の知識を活かし、ワンランク上のリノベーションを提供しています。今まで不動産業界では当たり前とされていた「両手仲介」や「囲い込み」などの仲介手数料による利益の最大化を狙う業界の習慣から、仲介手数料のかからない新しい不動産仲介の仕組みを作りたいとの思いが強くなりました。

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