中古マンションは新築マンションと比較すると価格が安い物件が多いです。
そもそも中古マンションはなぜ価格が安いのかご存じでしょうか?
「古いから安くなる」という単純な理由だけではないのです。
この記事では、中古マンション選びに間違わないための役立つ情報をお届けします。
中古マンションが安い理由
安い中古マンションにはどのような理由があるのでしょうか?
ここでは要因となるポイントを3つ挙げて解説していきます。
- 中古マンションが安い理由3点
- – マンション立地・周辺環境
– 築年数が古い・老朽化
– 事故物件などの告知事項がある
マンション立地・周辺環境
中古マンションの価格は立地や周辺環境で変わります。
代表的なのが駅から遠い立地に建てられていること。
住居環境で重視したいのは、毎日の通勤や通学ではないでしょうか?
最寄り駅から遠ければ遠いほど、駅へ通う労力が大きくなるため利便性も低下します。
一般的に、駅から徒歩10〜15分圏内の立地であれば好立地です。
また、立地の良くない中古マンションでも、価格の安さを優先して駅までの距離は自転車やバイク通勤で補えれば、そこまで不便さは感じないでしょう。
また、マンションの周辺環境も価格が決まる要素のひとつです。
例えば幹線道路沿いや線路沿いなど。
車や電車の騒音や排気ガスによる空気の汚染もあり、価格帯が安いところも少なくありません。
さらに繁華街や墓地周辺なども治安や雰囲気の面から価格が安くなりやすいのです。
≫≫ 閑静な落ち着きのある物件に住みたい、静かな物件の探し方とは
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
築年数が古い・老朽化
建てられたマンションの年数が古くなっている場合は価格が安くなる可能性があります。
内装や設備等が劣化・老朽化している可能性が高いためです。
また、マンションをはじめとする建造物は耐震基準が設定されています。
1981年以前に建築確認されているマンションは震度6以上の耐震強度が想定されていない「旧耐震基準」のため、安全ではありません。
そのため築40年以上の古いマンションは低価格のところが多いのです。
しかし、近年では古くなったマンションの耐震工事を執行しているものや、リノベーションなどで内装や設備が最新でオシャレになっている物件もあります。
耐震工事を行なった中古マンションの安全性は高くなっているので、内装や設備を確認して購入を検討してもよいでしょう。
≫≫ 人気エリアで中古マンションを購入するならヴィンテージがおすすめ
≫≫中古マンション選びで気になる耐震基準!過去の被害状況から選び方を解説
事故物件などの告知事項がある
過去に事件や事故などが起きた物件を「事故物件」と呼びます。
事故物件に入居するのは気持ちの面で抵抗が出てしまうもの。
当然、購入価格も低く設定されています。
また、近年は事故物件を舞台にした映画やドラマなどの影響もあり、事故物件=避けたいというイメージもついて回ります。
しかし、事故物件は不動産会社による内装のクリーニングやリノベーションで、かなり綺麗にされています。
入居に関しても、特にトラブルが起こるわけではなく、告知事項により価格が安くなっているだけのためかなりお得な物件です。
中古マンション価格の調べ方
中古マンション価格が安い理由を解説しましたが、実際にマンション価格をどのように調べればよいか分からない人も多いはず。
ここでは中古マンションの価格を調べる方法をご紹介します。
- 中古マンション価格の調べ方
- – 不動産に特化した情報を提供している不動産ポータルサイトを利用する
– 不動産会社で中古マンションを探してみる
不動産に特化した情報を提供している不動産ポータルサイトを利用する
不動産ポータルサイトとは、不動産に特化した情報サイトです。
代表的なサイトに「SUUMO」や「at home」などがあります。
ポータルサイトでは、Webメディアも運営しており、独自調査でまとめたデータをもとに中古マンション相場の安い地域をメディア上で公開しています。
また、調査データは定期的に更新しており、常に最新の情報をお届けしています。
また、中古マンションも掲載されているためメディア記事を読んで気になった地域があればポータルサイト上ですぐにリサーチできるのもメリットです。
不動産会社で中古マンションを探してみる
ポータルサイトで気になる地域の中古マンション相場を調べたら、不動産会社へ直接相談に行くのもおすすめです。
不動産会社では、営業担当者に直接相談を受けられます。
ネット上だけでは分からない細かな疑問や不安も、プロのアドバイスがもらえるのは不動産会社へ直接出向くメリットです。
また、気になる物件があればそのまま内覧をすることも可能です。
実際に物件を目にして、価格とのバランスを見るのもよいでしょう。
安いだけで購入すると後悔する中古マンション
中古マンションを買ってリノベーションを行っていくにしても、安い買い物であればあるほどいいですよね。
ただ、安いだけで中古マンションを買ってしまうと、後悔することもしばしば。
そのため、中古マンションを購入する際に2つのポイントを確認することをオススメします。
- 中古マンションの選び方で後悔するポイント
- – 老朽化しているのは見えている部分だけじゃない!
– 中古マンションの資産価値をしっかりと見極めること
老朽化しているのは見えている部分だけじゃない!
中古マンションの選び方のポイントとしては、管理が行き届いているかどうかという判断基準もあります。
ただ、管理が行き届いているかどうかは目で見ればわかるもの。実際に目に見えない排水管や給水管などにも注目しておくことが大切です。
排水管や給水管の管理が行き届いているかを確認する場合は、高圧洗浄などで清掃を行なっているかということを質問することで確認を行う事ができます。
また、使用している排水管の素材は何かということにも確認しましょう。
使用している素材として、鋼管は腐食しやすいとされています。逆に、塩化ビニルであったり、架橋ポリエチレン管は腐食に強いとされているので、この二つを使っている中古マンションなのかを確認しておきましょう。
中古マンションの資産価値をしっかりと見極めること
中古マンションを購入して、その中古マンションにずっと住み続けるという方であれば特に問題ないかもしれません。
しかし、家庭環境の変化や身体的な低下などが起こった場合、中古マンションを手放さないといけないということもなきにしもあらず。
もし、将来家を売却するということがあれば、売却してローンを返済することも可能なので。資産価値が高い方が良いに決まっていますよね。
資産価値を上げるポイントとしては、管理と立地です。
このポイントを忘れないようにしましょう。
まとめ
この記事では、中古マンション価格の安さの理由について解説しました。
中古マンション価格は、立地や周辺環境・築年数などにより変わります。
そのため、価格だけを見るのではなくマンション周辺の情報を取得することも大切です。
物件探しをする際は、ぜひ価格以外の部分にも着目していきましょう。