年収600万円で住宅ローン5000万を組むのは返済がきつい?対処法を解説

「世帯年収600万円だけど、5000万円台の家を購入したい」
「お金の面で問題はないかな」
「返済の負担はなるべく減らしたい」

今回の記事では、上記のような悩みを解決するのにお役にたてる内容です。

結論からお伝えすると、年収600万円で住宅ローン5000万円は生活が厳しくなる可能性が高いでしょう。

しかし、返済負担を軽減する方法はあります。

もちろん、年収600万円で住宅ローン5000万円は組めない金額ではありません。

ただし、高額なローンは返済負担も高く、おすすめはしません。

「でも、購入したい物件が5000万円台なんだ。なんとかならないものか。」

そんな悩みを抱えているなら、ぜひこの記事を最後までご覧頂き、行動してみてはいかがでしょうか。

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住宅ローンを組む時に押さえるべきポイント

住宅ローンを組む時に押さえるべきポイント

住宅ローンの金額を抑えるポイントは主に以下の3つがあります。

・ 返済負担率でみる
・ 頭金を購入したい物件価格の20%を用意
・ 長期的なライフプランの作成

何も対策せずにローンを組むよりも、押さえるべきポイントがわかっているだけでも異なる結果につながります。

この章では、住宅ローンを組むときに押さえるべきポイントを紹介します。

借入可能額ではなく返済負担率を見る
◉ 頭金は20%ほど用意しておく
◉ 長期的なライフプランを立てる

借入可能額ではなく返済負担率を見る

返済負担率とは、年間で支払う返済額が年収に対してどのくらいの割合であるかを数値で出したものです。

ここでいう年収は所得税や住民税、社会保険料なども含めた「総支給額」であり、毎月手元に入る手取り金額ではないことを事前に理解しておきましょう。

返済負担率を知ることで、今後のやるべき対策が見えてきます。

シミュレーションから現状を把握しておくのが大切です。

一般的に、返済負担率の理想数値は25%〜30%です。

しかし、実際には20%前後を理想とするのが良いでしょう。

なぜならば、手元に残るお金が多いほど生活費や子供にかかる教育費に充てることができますし、老後への備えも蓄えられます。

とはいえ、20%は理想の数値です。ご自身の年齢やご職業、将来性なども考慮して判断してください。

例えば、年収600万円で返済負担率が30%だったと仮定します。

・600万円×30%=180万円

年間に返済すべき金額は180万円です。月の支払額にすると毎月の支払金額は15万円。

先ほども述べましたが、年収600万円は「総支給額」のため、毎月の手取り金額は約38万円です。

毎月38万円から15万円の返済をした場合、手元に残るお金は毎月23万円です。

ご家庭を持ち、生活費や教育費・老後資金を考慮した時の15万円が、高く感じるかお手頃かがポイントです。

頭金は20%ほど用意しておく

次に押さえるべきポイントが「頭金」です。

頭金とは物件を購入する際に、購入価格の一部を最初に支払ってしまうためのお金です。

一般的に物件を購入する場合には頭金を支払うことが多いのですが、支払う理由のひとつとして、住宅ローンの借入金額を減らすことができるメリットがあります。

頭金はどのくらい準備すればよいのかな?とお悩みの方も多いですが、頭金は購入金額の20%は用意しておきましょう。

購入価格が5000万円で住宅ローンも5000万円借入たいとお考えなら、5000万円の20%である1000万円を頭金として準備することをおすすめします。

頭金があることで返済金額が1000万円少なくなり、返済できなくなるリスクも軽減できます。

借り入れ費用   (返済期間35年)頭金の有無月々の返済費用
5000万円⚪️(頭金1000万円)約9.6万円
5000万円×約12万円

上記の表は頭金がある場合とない場合の月々の返済金額を比較したものです。

条件としては返済期間はともに35年。

頭金は20%の1000万円で計算しました。

諸費用は含まれていません。

上記の場合、頭金を支払うだけで月々の返済額が約3万円近くも違います。

頭金を準備するだけで日々の生活の質にも影響してくる可能性が高いです。

長期的なライフプランを立てる

次に長期的なライフプランを立てていくことについてです。

住宅ローンを組む際には、長期的なライフプランを立てることが重要です。

なぜなら、住宅ローンの返済は数十年にわたるため、その間の収入や支出の変化を予測しておく必要があるからです。

収入については、現在の収入だけでなく、将来の昇給や転職の可能性も考慮する必要があります。

支出については、住宅ローンの返済以外にも、食費や光熱費、保険料など、さまざまな出費があることに注意が必要です。

教育費については、子どもの人数や進学先によって、大きな差が出ます。

老後資金については、年金だけでは不足する可能性が高いため、自分で準備しておく必要があります。

その他については、ライフスタイルや価値観によって、さまざまな支出項目が考えられます。

また、ライフプランは、定期的に見直すことも大切です。

収入や支出の状況が変わったり、ライフイベントが発生したりした場合は、ライフプランを適宜修正しましょう。

≫ ≫ 初心者でも分かる住宅ローンの正しい選び方は?3種類の金利や審査について解説

住宅ローン5000万円の適正年収

住宅ローン5000万円の適正年収

住宅ローン5000万円の適正年収は、豊かな生活を送ることを考慮するならば、年収700万円以上がおすすめです。

年収600万円での5000万円の場合、返済負担は比較的大きいものと理解しておきましょう。

とはいえ、実際にどのくらいの返済金額になるのかは知りたいもの。

ここでは5000万円のローンを組んだ場合の返済額について紹介します。

◉ 5000万円のローンを組んだ場合の月々の返済額

5000万円のローンを組んだ場合の月々の返済額

仮に返済期間を35年とした場合、毎月の返済金額は約12万円です。

30年の場合は約14万円となります。

返済負担率は25%を超え始めると生活費や教育費などへの圧迫や老後資金を貯めにくくなる可能性が高いです。

返済負担を十分に検討したうえで、慎重に判断することが求められるでしょう。

≫ ≫ 年収600万円で購入できるマンションはどんな物件?住宅ローンの借入額や返済額も紹介

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5000万円の借入で負担を下げる対処法

5000万円の借入で負担を下げる対処法

返済が負担になるケースとはどんな場合でしょうか。

国土交通省が公表している「令和4年度 住宅市場動向調査」では、物件を購入した約半数以上の方がローン返済への負担を感じています

特に新築住宅や分譲など、比較的価格帯の高い物件への負担感が強くなっているようです。

また、ローンの返済でつらいと感じる多くは「購入者の収入キャパを超えてしまうようなローンを組んでしまったケース」です。

自分の収入に対して返済率が高く、結果的に生活にかかる費用でギリギリになってしまう。

または早く返済することを目的として、短い返済期間の設定など無理をしてしまうケースがあります。

上記のようなケースに遭わないために、ここでは借入で負担を下げるための対処法を紹介していきます。

◉金利が低い住宅ローンへ借り換え
◉頭金を用意し返済負担率を下げる
◉中古購入+リノベーションで費用を下げる

金利が低い住宅ローンへ借り換え

借入がきついと感じている場合は、金利が低い住宅ローンへ借り換えることで、毎月の返済額を減らすことができます。

住宅ローンの金利は、変動金利と固定金利の2種類があります。

変動金利は、市場金利の変動に応じて金利が変動する仕組みです。

一方、固定金利は、一定期間(最長35年)は金利が固定される仕組みです。

近年、住宅ローンの金利は低下傾向にあります。

そのため、変動金利で借り入れをしている場合、固定金利に借り換えることで、毎月の返済額を減らすことができる可能性があります。

また、固定金利は、金利上昇のリスクを抑えることが可能です。

そのため、今後金利が上昇する可能性を懸念している場合にも、固定金利に借り換えることで、安心して住宅ローンを返済することができます。

頭金を用意し返済負担率を下げる

借入がきついと感じている場合は、頭金を用意してフルローンを避けることで、月々の返済負担率を下げることができます。

頭金を用意するには、貯蓄や親族からの援助など、さまざまな方法があります。

頭金を用意することで、毎月の返済負担を減らし、家計の負担を軽減していきましょう。

また、頭金を用意する際は、将来のライフイベントも考慮する必要があります。

例えば、子どもの教育費や老後資金など、今後大きな出費が発生する可能性を想定して、頭金を用意するようにしましょう。

中古購入+リノベーションで費用を下げる

住宅ローンの返済負担を下げる方法として、中古購入+リノベーションという選択肢があります。

新築物件を購入する場合、物件価格は5000万円程度が一般的です。

一方、中古物件は、築年数や立地などによって、物件価格が大きく異なります。

そのため、中古物件を購入し、リノベーションをすることで、物件価格を5000万円程度に抑えることが可能となります。

中古購入+リノベーションのメリットは、物件価格をおさえられ、自分好みの内装にリノベーションができること。

ただし、中古物件を購入する際には、築年数や立地、設備などの状況をよく確認する必要があります。

また、リノベーションを行う際には、予算やスケジュールをしっかりと立てることが大切です。

≫ ≫ 住宅ローン借入れ限度額の基準を解説!年収での目安金額もご紹介!

年収600万円で住宅ローン5000万を組むのは返済がきつい?対処法を解説  まとめ

年収600万円で住宅ローン5000万を組むのは返済がきつい?対処法を解説  まとめ 

この記事では、年収600万円で5000万円の住宅ローンを組んだ場合の返済金額や負担感について紹介しました。

年収600万円の場合、住宅ローン5000万円は返済負担率が高く、おすすめはできません。

ただし、頭金を20%程用意したり、金利の低い金融機関で取引をすることで生活水準を維持したままの購入は可能です。

もちろん、年収600万円でも住宅ローン5000万円を組むことは可能です。

しかし、その場合は、頭金を準備し、返済期間を長く設定して月々の返済金額を減額できる工夫をしてください。

また、それでもきついと感じるならば中古物件+リノベーションを利用して、理想の間取りとローコストで生活水準の向上に務めていきましょう。

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    その後、デザイン・設計や不動産の領域に事業を拡大し、ものづくりの会社である技術と不動産業の知識を活かし、ワンランク上のリノベーションを提供しています。今まで不動産業界では当たり前とされていた「両手仲介」や「囲い込み」などの仲介手数料による利益の最大化を狙う業界の習慣から、仲介手数料のかからない新しい不動産仲介の仕組みを作りたいとの思いが強くなりました。

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