物件の購入は「新築と中古どちらが良いの?」と気になっている方も少なくないのではないでしょうか?
結論として、新築と中古のどちらが良いかは断言できません。
なぜなら、購入者の判断に応じて選ぶべき物件が変わるためです。
そこで本記事では、新築と中古物件の購入を検討している方向けに、3つの選定ポイントを解説します。
それぞれのメリットやデメリットも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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新築と中古実際どっちが売れている?
物件を選ぶうえで「新築と中古物件どっちが売れているの?」と気になる方も少なくないでしょう。
なんとなく「新築の方が売れている」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
結論から述べると、近年では中古物件の方が売れている傾向です。
参考までに成約物件数を、下の表にまとめました。
物件 | 2011年 | 2016年 | 2020年 |
新築物件 | 44,499 | 35,772 | 27,228 |
中古物件 | 28,887 | 37,189 | 35,825 |
※首都圏(一都三県)のマンションの成約件数を比較
上の表を参考にすると、2016年から中古物件の成約率が、新築物件の成約率を上回っていることがわかります。
やはり、新築より中古は価格が安いため、購入に踏み切った購入者も少なくないようです。
新築と中古どっちが良い?
結論から述べると、新築と中古物件どちらが良いかは購入者のニーズに応じて変わります。
そこで、新築と中古の物件を購入した人の意見をみていきましょう。
それぞれの購入者が物件を購入して感じたことをまとめたので、リアルな感想として役立ててください。
◉ 中古を購入した人
新築を購入した人
実際に新築物件を購入した人は、「設備の良さ」や「断熱性や防音性に優れている」などに魅力を感じています。
新築物件を購入した購入者は、最新の設備が整っていることに満足しています。
例えば、キッチンには最新の家電が備え付けられており、料理が楽しくなると評判です。
また、断熱性や防音性に優れている点も大きな魅力と言えるでしょう。
冬は暖かく、夏は涼しい快適な環境が保たれ、外部の騒音もほとんど気になりません。
以上から最新の設備や快適な居住空間を求める方は、新築物件を選んでいることがわかります。
中古を購入した人
中古物件を購入した人は、「広さ」や「安さ」に魅力を感じたそうです。
まず、中古は新築より比較的安価で購入できます。
立地や築年数などの条件もありますが、中には新築の1/3の価格で販売されている物件も少なくありません。
加えて、新築より庭付きや広さのある物件を購入できるのが魅力です。
実際に物件の広さを重視した結果、中古を選んだ購入者も少なくありません。
庭つきや広いリビングのある中古を購入した人は、広々としたスペースで子どもが走り回る姿を見て感動を覚えたようです。
≫≫ 新築と中古どっちが良いのか?3つの選定ポイントやメリット・デメリットを徹底解説
≫≫ マンションは新築・中古どっちがお得?メリット・デメリットを徹底比較!
新築物件を購入する3つのメリット
本項では、購入者の主観的な感想ではなく、客観的に新築物件を購入する3つのメリットを紹介します。
主観と客観どちらの意見も参考に、新築の購入を検討したい方は、ぜひご覧ください。
◉ 2. 税金に関して優遇を受けれること
◉ 3. 維持費が安いこと
1. 最新設備があること
客観的な新築物件のメリットとして、最新設備の充実が挙げられます。具体的な最新設備は次の通りです。
■|スマートホーム技術
■|最新のセキュリティシステム
上記の設備は、居住者の快適さや安全性を向上させるだけでなく、長期的には光熱費の削減やメンテナンスコストの低減にも寄与します。
また、新築物件は設計段階から最新の建築基準や規制に準拠しているため、耐震性や耐火性などの面でも優れた性能を期待できるでしょう。
以上の理由により、新築は安心して長く住み続けられます。
したがって、最新設備の充実は、新築物件を選ぶ際の大きなポイントとなるでしょう。
2. 税金に関して優遇を受けれること
新築物件の購入には、さまざまな税制優遇措置が適用されるため、経済的なメリットが大きいです。
とくに住宅ローン控除の控除額が中古物件に比べて大きいため、新築を購入する人が少なくありません。
住宅ローン控除とは、新築物件を購入した際に一定期間、所得税や住民税から控除される制度です。
新築と中古では住宅ローン控除の控除期間が、以下のように異なります。
■|中古:最長10年
住宅ローン控除の控除期間は新築の方が長く、控除額についても中古に比べて高く設定されているケースが多いです。
加えて、不動産取得税や登録免許税の軽減措置もあり、新築の購入時にかかる初期費用を抑えられます。
3. 維持費が安いこと
物件は築年数が増えるほど、劣化が進み、修繕費がかかります。
しかし、新築物件の場合、すべてが新しい設備のため、修繕費がかかりません。
とくに、初期の数年間はメーカー保証が適用されることが多く、予期せぬ修繕費用を心配する必要がありません。
また、光熱費も最新の設備の性能により、中古と比べ抑えられます。
確かに初期投資額は中古より高くなりますが、将来的にかかるコストを考慮に入れると、新築の方が安く抑えられる可能性があるでしょう。
したがって、維持費を安く抑えたい方には、新築物件が最適な選択です。
新築物件を購入する3つのデメリット
新築物件を購入する際には、デメリットについても情報を集めるべきです。
公平な姿勢が物件の購入を検討するためには、良い点と悪い点のバランスを重要視しましょう。
次項にまとめた3つのデメリットを、ぜひ物件購入時の検討材料としてください。
◉ 2. 入居前に様々な確認ができない
◉ 3. 住みたいエリアに住める確証がない
1. 価格が高いこと
新築物件のデメリットとして、第一に挙げられるのは中古と比べシンプルに価格が高いことでしょう。
新築の価格高騰の要因は、物件の質が高いために価格が高騰しているだけでなく「新築プレミアム」と呼ばれる要素が影響しています。
新築プレミアムとは「誰もまだ使っていない物件」を指し、1〜3割が相場です。
分かりやすく以下に、相場の割合をまとめました。
実質の物件価格 | 新築プレミアムの付加価値 | 新築物件価格 |
2,450〜3,150万円 | 350〜1,050万円 | 3,500万円 |
新築物件に加えて「誰もまだ使っていない物件」という付加価値が加わることで、さらに新築の価格が高騰する仕組みです。
新築物件には登記費用や仲介手数料、引っ越し費用などの諸費用も加わり、初期投資額が大きくなる傾向があります。
2. 入居前に様々な確認ができない
新築物件は、入居前に様々な確認ができないため、デメリットの1つであると感じてしまう人も少なくありません。
新築物件の購入時には実際の建物がないため、実際の住み心地や設備の不具合などを事前に確認することが困難です。
中古の場合、過去の修繕履歴や計画を確認できるのはもちろん、過去の住人から使用感などを確認できます。
対して、新築は収集できる情報に限界があり、購入後に予期せぬ問題が発生するリスクがあります。
とくに、周辺環境や近隣住民との関係が代表的と言えるでしょう。
以上の問題を考慮すると、新築の購入にはリスクが伴うことを理解し、十分な情報収集と検討が必要です。
3. 住みたいエリアに住める確証がない
新築物件の場合、中古と比較すると住みたいエリアに住める確率が下がります。
なぜなら、人気エリアの新築は価格が高騰し、予算繰りが難しいためです。
もうひとつの理由としては、そもそも住みたいエリアに土地が余っていないケースが考えられます。
もしエリアに強いこだわりがあるのなら、新築の購入を検討する場合、十分な資金を用意しておきましょう。
とくに交通の便が良いエリアは、需要が高いため、新築物件の価格がさらに上昇する傾向があります。
≫≫ 新築マンションは買うなと言われている理由とは?5つの注意点から解決方法を解説
中古物件を購入する3つのメリット
「安っぽい」「古そう」などとマイナスなイメージを持たれがちな中古物件ですが、新築に負けないくらいの魅力があるのはご存じでしょうか。
そこで、中古物件を購入する3つのメリットを紹介します。
「まだ新築か中古どちらにしようか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
◉ 2. 入居前に物件の状態を確認することができる
◉ 3. 税負担を抑えることができる
1. 価格が安いこと
中古物件のメリットとして、価格が新築と比べ安いことが挙げられます。
そして、価格帯が下がることにより、購入者の選択肢の幅が広がります。
例えば、新築の場合、供給源が限られているため希望に沿った物件を探すことは困難です。
対して、中古は供給源も豊富で希望に沿った物件を簡単に探せます。
「選択肢の幅を広げたい」「豊富な選択肢の中から物件を選びたい」という方は、中古ならではのメリットを活用してみてください。
≫≫ 中古マンションの価格相場を調べる方法とは?年収に応じた適正価格も解説
2. 入居前に物件の状態を確認することができる
中古物件のメリットの1つは、実際に物件の状態を確認できることです。
新築では完成前に購入を決めることが多いため、完成後に予想外の問題が発生するおそれがあります。
一方、中古では入居前に物件の状態を確認できるため、購入後のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
また、修繕計画を事前に確認できるため、将来的なメンテナンス費用や必要な修繕の内容を事前に把握できます。
現段階の管理状況も確認できるため、物件の管理が行き届いているかどうかを判断する材料になるでしょう。
「中古=トラブルが起こりやすい」というイメージは誤った認識です。
購入後のトラブルを防ぎたい方にとって、中古物件の購入は最善の方法と言えるでしょう。
3. 税負担を抑えることができる
税負担を抑えたいなら、中古物件がおすすめです。
中古は新築と比較して固定資産税評価額が低いことが多いため、初期費用を抑えられます。
なぜなら、新築に比べて中古は築年数が経過しているため、固定資産税評価額が低く設定される傾向にあるからです。
また、中古は不動産取得税の軽減措置が適用される場合があります。
ただ、不動産取得税の軽減措置を受ける場合、次のような条件をクリアしなければなりません。
条件 | 内容 |
築年数 | 住宅の築年数が一定の年数以内であること (木造住宅の場合は築20年以内、耐火構造の住宅の場合は築25年以内であることが一般的) |
面積 | 住宅の床面積が一定の範囲内であること (50平方メートル以上240平方メートル以下であることが求められる) |
居住用 | 購入した住宅が居住用であること (投資用や事業用の物件は対象外) |
耐震基準 | 一定の耐震基準を満たしていること |
上の表の条件を満たす中古物件を購入することで、購入者は不動産取得税の軽減措置を受けられます。
結果として、固定資産税と不動産取得税の軽減措置により、購入時の初期費用をさらに抑えることができ、経済的な負担の軽減が可能です。
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
中古物件を購入する3つのデメリット
中古物件を購入する際のデメリットが気になる方も多いかと思います。
そこで、3つのデメリットを紹介します。
中古の購入を検討している方は、悪い面もあらかじめ把握しておきましょう。
◉ 2. 耐震性における問題
◉ 3. 仲介手数料がかかる
1. 設備が当時のものである
中古物件は、設備が築年数に比例するため「古い」と感じ、デメリットとして捉える購入者も少なくありません。
実際に新築と比較すると設備は古く、当時の設備に対して使いにくさを感じる方も多いでしょう。
また、経年劣化により設備の故障が発生するおそれがあります。
とくに、次のような設備は購入後に新しいものに交換する必要があるかもしれません。
■|エアコン
■|キッチン設備
設備の劣化が気になる方は、入居前に上記の設備を入念にチェックしましょう。
例えば、給湯器の動作確認やエアコンの冷暖房機能のチェック、キッチン設備の水漏れや動作確認などを行うと良いでしょう。
細かく設備を確認することで、修繕費コストの削減が可能です。
2. 耐震性における問題
中古物件を購入する際には、耐震性の確認が重要です。
とくに1981年に見直された新耐震基準に適合しているかの確認が求められます。
新耐震基準は、地震に対する建物の安全性を大幅に向上させるために導入されました。
人命を守る意味でも、新耐震基準に適合している物件を選びましょう。
大地震の発生が予想される近年、建物の耐震性は重要視される要素です。
3. 仲介手数料がかかる
中古物件を購入する際には、仲介手数料の支払いが必要となることが多く、デメリットと感じる人も少なくありません。
仲介手数料は、不動産会社が物件の紹介や契約手続きのサポートを行うための費用です。
仲介手数料は物件の価格に比例するため、高額な物件を購入する場合には手数料も高額になります。
実際に仲介手数料をネックに感じ、中古の購入に踏み切れない方も多いでしょう。
しかし、なかには仲介手数料で中古を購入できる不動産会社があります。
もし仲介手数料をネックに感じているなら、無料でサポートしてもらえる不動産会社を選びましょう。
≫≫【東京編】中古マンション購入時の仲介手数料無料会社おすすめ3選
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新築か中古で迷ったときに確認すべき3つのポイント
「新築か中古で迷ったときはどうしたらいいの?」とお困りの方も多いのではないでしょうか?
結論として、重要な3つのポイントを押さえておくべきです。
なかでも、中古物件購入+リノベーションを選択肢の1つとして加えておくことをおすすめします。
確かに新築と比べ中古は、設備が古く、汚れているといった印象を持つ方もいるでしょう。
しかし、リノベーションにより、設備の古さや汚れているといったイメージを払拭できます。
では、次項で詳しく3つのポイントに触れていきます。
◉ 2. 物件の条件の優先順位を決めておく
◉ 3. 中古物件購入+リノベーションも選択肢に入れる
1. 物件購入価格と諸費用をすべて算出する
物件を購入する際には、まず物件購入価格と諸費用をすべて算出し、総額を把握することが重要です。
新築物件の場合、物件価格に加えて諸経費が5%から10%程度かかります。
諸経費に含まれる費用は、主に次の通りです。
■|登記費用
■|住宅ローンの手数料
■|保険料
一方、中古物件の場合は、物件価格に加えてリフォーム費用が必要になると覚えておきましょう。
リフォーム費用は物件の状態や希望する改修内容によって異なります。
したがって、中古物件を購入する際には、物件価格だけでなく、リフォーム費用やその他諸費用も含めた総額をしっかりと見積もり、予算を立てることが重要です。
新築か中古で迷ったときには、まずは総額を算出し、予算面を配慮し無理なく購入できる物件を選びましょう。
2. 物件の条件の優先順位を決めておく
物件の購入を検討する際は、条件の優先順位を決めておきましょう。事前にまとめておくべき物件の条件は次の通りです。
■|立地
■|間取り
■|築年数
■|設備
■|周辺施設
■|交通アクセス
まずは譲れない物件の条件を挙げていきましょう。
次に予算とのバランスで優先順位を決めていきます。
優先順位を明確にしておくことで、新築と中古どちらの購入を検討すべきかみえてくるでしょう。
とくに立地や予算を気にしている方は、中古物件の購入がおすすめです。
3. 中古物件購入+リノベーションも選択肢に入れる
もし良い物件がなかなかみつからないとお困りの方は、中古物件+リノベーションを選択肢のひとつに加えてみてください。
リノベーションなら、中古の懸念点である内装の老朽化やデザインの古さを一新することができます。
また、自分の好みやライフスタイルに合わせて、間取りや設備を自由にカスタマイズできるのが魅力です。
加えて、新築物件に比べて購入費用が抑えられるため、リノベーションにかかる費用を含めても、総合的なコストが低くなる場合があります。
物件選びに苦戦している方は、一度、中古物件+リノベーションを検討してみてください。
≫≫ 中古マンション+リノベーションが人気急増!その理由と物件選びのコツを解説
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■|施工管理
■|アフターサポート
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新築と中古におけるまとめ
本記事では、新築と中古物件の魅力を紹介しつつ、それぞれのメリットとデメリットを解説しました。
新築物件の購入には高額な費用がかかるため、予算に制約がある場合は中古物件も検討する価値があります。
中古物件は、立地条件が良い場合が多く、リノベーションを通じて自分好みの住まいにカスタマイズすることができます。
最終的には、自分のライフスタイルや予算、希望する立地条件に合わせて、新築か中古かを選ぶことが重要です。
どちらの選択肢にもメリットとデメリットがあるため、慎重に検討し、自分に最適な住まいをみつけましょう。
本記事を最後までご覧頂いた方の中で、リノベーションに興味を持たれた方は、リノデュースの利用を検討してみてください。