長年住んだ家や、急遽親から譲り受けた実家など、戸建て住宅についてリフォームやリノベーションをお考えではないでしょうか?
本記事では気になる費用相場や工事期間について施工内容ごとに解説します。
築年数ごとの施工内容も紹介しますので、予算の都合で全面的なリフォームができない場合もぜひ参考にしてみてください。
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築年数と広さの戸建てリフォーム/リノベーションの費用相場
築年数によって必要なリフォーム/リノベーションは異なります。
また、当然広さによっても費用相場は変わっていくので、それぞれ詳細を解説します。
≫≫リノベーションとリフォームの違いとは?メリット・デメリットから費用相場まで解説
– 広さごとの費用相場
築年数ごとの大まかな施工内容
築年数ごとの大まかな施工内容について、以下の3パターンに分けて解説します。
◾️|築年数5年~10年
◾️|築年数11年~20年
◾️|築年数21年~30年
築年数5年~10年は「壁紙・天井クロスの張り替え」「カーペット・クッションフロア材の交換」「畳の裏返し、表替え」など主に比較的簡単なリフォームがあげられます。
築年数11年~20年は「フローリングの張り替え」「畳の入れ替え」「台所、浴室、トイレ、洗面所機材の交換」「給湯機の交換」「外壁・屋根の修繕」など機材まるごと入れ替えなど、大きい作業が必要です。
築年数21年~30年は「増改築」「間取り変更」「外壁の入れ替え」「屋根の入れ替え」更にはフルリノベーションも視野に入れる必要があります。一番時間と費用がかかるでしょう。
また、以下の被害・損耗が発生してしまったら、築年数に限らず速やかに対策する必要があります。
◾️|シロアリ
◾️|外壁のひび割れ
◾️|屋根の損壊
◾️|水回りの不具合(水漏れなど)
≫≫ 中古マンションは築何年がおすすめ?寿命から耐震性や選び方まで徹底解説
広さごとの費用相場
広さごとの費用相場について、以下の表をご覧ください。
広さに合わせ、築年数ごとの工事内容も記載しておりますのでぜひ参考にしてみてください。
築年数 | 25坪 | 30坪 | 40坪 |
築10年~20年 (内装・水回り) | 180万円~650万円 | 240万円~750万円 | 270万円~930万円 |
築10年~20年 (内装・水回り+屋根・外壁塗装) | 240万円~870万円 | 300万円~1,000万円 | 370万円~1,280万円 |
築21年~30年 (スケルトンリフォームなど) | 250万円~1,825万円 | 300万円~2,190万円 | 400万円~2,920万円 |
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戸建てリフォーム/リノベーションの施工内容別費用と期間
戸建てリフォーム/リノベーションの施工内容別の費用と期間を解説します。
各工事によって費用は大きく異なります。
築年数も考慮に入れた上でリフォーム/リノベーションを検討してください。
≫≫ リフォームの目的別費用相場から実施前に知っておきたいポイントを解説
– 壁紙や床材の張り替え費用と期間
– 外壁や屋根の補修費用と期間
– 各施設ごとの費用と期間
– 内装スケルトンリノベーション費用と期間
水回り設備の変更費用と期間
水回り設備の変更費用は以下の通りです。
築年数10年から20年程度で交換の必要性が出てきます。
水回りは基本的に毎日利用し、湿気が溜まりやすいため、どうしても損耗が出てきやすくなります。
なお、施工期間は全て1週間程度です。
施工内容 | 費用相場 |
システムキッチン | 50万円~100万円 |
トイレ | 15万円~50万円 |
洗面所 | 10万円~50万円 |
風呂 | ユニットバス交換:50万円~150万円 在来浴室からユニットバスへ変更:65万円~150万円 |
なお、高級なシステムキッチンの購入や、水道の配管工事を含む水回り工事を行う場合、表に記載した相場より高くなる場合もあるのでご注意ください。
壁紙や床材の張り替え費用と期間
壁紙のクロスやフローリング・床材は製品により費用が変わってきます。
リビングは明るく白を基調とした配色にして、寝室は黒や茶を基本にするなど、部屋ごとに特色を出しても面白いでしょう。
施工期間は1~4日間程度です。
施工内容 | 費用相場 |
壁紙張り替え | 1㎡あたり750円~1,500円 |
フローリング・床材交換 | 1畳あたり1万円~7万円 |
壁紙や床材の広さに関しては、単位を正確に把握するよう注意してください。
「㎡」や「m」でも金額は異なります。
また、「畳」や「帖」など、感覚的に分かりづらいものもあるので入れ替えを希望する広さについてしっかり確認して予算を検討しましょう。
外壁や屋根の補修費用と期間
外壁や屋根は築年数10年~15年程度での補修がおすすめです。
工期は5日~4週間と幅があります。内容や天気に大きく左右されるからです。
施工内容 | 費用相場 |
外壁 | 塗装:60万円~180万円 重ね塗り:150万円~200万円 張り替え:180万円~260万円 |
屋根 | 塗装:15万円~80万円 重ね塗り:60万円~250万円 張り替え:70万円~260万円 |
外壁や屋根は、ひび割れやサビなどの故障が発生します。
世間ではDIYも流行っており、ご自身で修繕しようとする方もいらっしゃると思いますが、専門業者に任せましょう。
高所での作業は危険も伴うため事故や予想外の出費も考えられます。
各施設ごとの費用と期間
内装に関する各施設の費用は以下の表をご覧ください。
それぞれリフォームする施設によって金額と工期が異なります。ぜひご参考ください。
施工内容 | 費用相場 | 工期 |
リビング | 15万円~150万円 | 1日~8日 |
洋室⇒和室への変更 | 40万円~80万円 | 3日~7日 |
和室⇒洋室への変更 | 25万円~100万円 | 3日~7日 |
廊下 | 20万円~50万円 | 1日~3日 |
玄関 | 10万円~50万円 | 1日~14日 |
それぞれ施工内容によって金額と工期に大きく幅が出ます。
収納や手すりの追加など、簡易なものであれば安く早く済みますが、床暖房の追加などは費用と時間を長く見込んだほうが良いでしょう。
内装スケルトンリノベーション費用と期間
間取りを大きく変えるような内装スケルトンリノベーションの費用は以下の表をご覧ください。
間取りを大きく変える工事は90日間程度を見込んでください。
間仕切り壁の設置や撤去は1日~3日程度となるでしょう。
施工内容 | 費用相場 |
間取り変更 | 20万円~350万円 |
間仕切り壁の設置 | 1箇所あたり8万円~25万円 |
間仕切り壁の撤去 | 1箇所あたり7万円~23万円 |
内装スケルトンリノベーションの変更となると、間取りの変更に伴い水回りやフローリング、壁のリフォームも同時に行うことも検討されるでしょう。
そのため相場も変動していくので、上記で解説した施設・機能ごとの相場も含めて考慮してください。
全面リノベーションの費用と期間
全面リノベーションの費用は390万円~2,000万円程度となります。工期は打ち合わせも含めて60日~180日程度です。
全面リノベーションは、一度建物の内部を取り壊し、骨組だけの状態にします。
骨組の状態から改めて中身を構築する工事なので、多大な時間を要します。
また、打合せだけでも2~3か月はかかると思ってください。
ご自身の理想を具現化するためには費用と時間を費やす必要があります。
また、住んでいるご自宅を全面リノベーションする場合は、工事期間中の仮住まいを用意する必要があります。
引っ越し費用や仮住まいの家賃も考慮した上で予算を考えましょう。
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戸建てリフォーム/リノベーションの施工事例
戸建てリフォーム/リノベーションの施工事例として、「さわやかに映える家」を紹介します。
紹介する事例は、一般的な住宅を撮影スタジオとしてリノベーションした物件となります。また、本リノベーションは、難易度が高いとされているツーバイフォー(2×4)住宅の間取りを改修した特殊な事例です。
では何が映えるのでしょうか。以下のポイントに分けて解説します。
◾️|写真が映える
◾️|インテリアが映える
◾️|アクセントクロスが映える
全体的に白色を基調とした配色になっており、明度の高い色が配置されています。全体的に明るく、清潔感のあるさわやかな空間なので写真を撮っても映えるでしょう。
天井が高く広々とした室内は奥行きも広く感じられ、開放感のあるつくりとなっています。
キッチンはホワイトの天板とグレー系の本体がグラデーションとなって壁や床と調和が生まれています。
また、ブラックのレンジフードがアクセントとなり、空間を引き締める効果があります。見せる収納はディスプレイとしても考えられるので、食器類のほか、デザイン性の高い小物など並べ、美しいインテリアとして映えさせてください。
2Fの洋室は、アクセントクロスが映えます。もともと2部屋だった間仕切りを取り除くことで、1つの大空間を演出しています。
となりの部屋とつながるまじきに大きな上吊り引き戸を設置することで、さらに大きな開放感と一体感が生まれるでしょう。
明るく広い空間に優しく落ち着きを感じさせるアクセントクロスを配置すれば美しく映える仕上がりになります。
全体的に開放的かつ、明るくさわやかな雰囲気に包まれた空間づくりによりおしゃれに映えるリノベーションを紹介しました。
写真付きで更に詳しく解説している記事もぜひご覧ください。
空間に映える上質なインテリアデザイン 今回ご紹介するのは、通常の住宅を撮影スタジオとして実施したリノベーション…
戸建てリフォーム/リノベーションを安く抑える3つのコツ
上記の通り戸建てリフォーム/リノベーションの費用を解説しました。
リフォーム/リノベーションは新築に比べて安価ですが、それでも大きな費用がかかるため、更になるべく金額を抑えたいという方に3つのコツをお伝えします。
ぜひ参考にして上手なリフォーム/リノベーションを進めてください。
– 2. 築浅物件なら部分リフォーム
– 3. 中古戸建てを購入するなら仲介手数料無料の会社を選ぶ
1. 補助金の有効活用
リフォーム/リノベーションを実施するにあたって、補助金を有効活用しましょう。
補助金は国や公共地方団体が制度作りを行っています。制度はいくつかあり、一概にすべての工事が対象になるわけではありません。
実施予定の工事が対象となる補助制度を探しましょう。
着工前に申請が必要になるので、リフォーム/リノベーションを計画する段階であわせて検討してください。
たとえば、以下のような工事が補助金対象となります。
◾️|住宅エコに関するリフォーム
◾️|子育て支援に関するリフォーム
◾️|省エネに関するリフォーム
◾️|断熱に関するリフォーム
上記に関する工事を検討している方はぜひ国土交通省のサイトなどで最新情報をゲットしてください。
≫≫【2023最新】中古マンションリフォームの補助金を徹底解説!
2. 築浅物件なら部分リフォーム
築年数が短い、いわゆる築浅物件であれば部分リフォームがおすすめです。
具体的には築年数30年未満の住宅が築浅物件と呼ばれます。
築年数30年未満であれば新耐震基準をクリアしているため、強度面から言えばフルリノベーションの必要性はありません。部分的な損耗に対するリフォームを行えば良いでしょう。
部分的なリフォームであればご自宅の雰囲気を損なうことなく、リフォームした部分は綺麗になるため住み心地は向上するでしょう。
時間や費用を大きく費やすこともありませんので、メリットが大きいです。
リノベーションをセットにした方がお得!
3. 中古戸建てを購入するなら仲介手数料無料の会社を選ぶ
中古戸建てを購入するのであれば、仲介手数料無料の会社を選びましょう。
リノデュースは中古物件購入時の仲介手数料を頂きません。リノベーションを同時に発注して頂ければ、仲介手数料で利益をあげる必要が無いからです。
本来、中古物件購入時の仲介手数料は物件売買価格の3%+6万円程度が相場です。
5,000万円の中古物件を購入する場合、追加で156万円の仲介手数料がかかる計算です。
仲介手数料無料のリノデュースを利用して、賢く中古物件のリノベーションを実施してみてはいかがでしょうか。
また、リノデュースはリノベーションまでワンストップで行えます。中古物件の購入からリノベーションの完成、更にはリノベーション後もスペシャリストがサポートします。
資金計画や物件探し、ローン審査や契約などご自身で全て行うのは難しいでしょう。各工程をそれぞれの専門家に任せることで理想の住まいを実現できます。
更に、ローコスト・明朗会計であることもリノデュースをおすすめできるポイントです。
定額制を採用しているため、予算をシンプルに考えられます。
リノベーションは料金設定が分かりづらい業者もあり、内容が不透明なことも多いです。リノデュースは広さで基本料金が決まっており、価格の決まったオプションで合計が決まります。
費用でモヤモヤすることも少ないでしょう。
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リノベーションをセットにした方がお得!
まとめ
本記事では、戸建てリフォーム/リノベーションの費用相場とそれぞれの期間を解説しました。
戸建てリフォームの施工事例も紹介しましたので参考にしてみてはいかがでしょうか。
リフォーム/リノベーションの金額を安く抑えるコツも解説しましたのでぜひご活用ください。