「そもそもフルリノベーションってどんな感じ?」
「メリットやデメリットも知っておきたい」
この記事では上記のような疑問の解決や情報を得られます。
住まいをリノベーションしたいと思う反面、費用面で不安を抱える方は多いのではないでしょうか。戸建てやマンションで内容や費用は異なるうえ、それに伴う予算準備も必要です。施工後に後悔しないためにも、入念にリサーチしましょう。
この記事でわかること |
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フルリノベーションの基礎知識 費用相場と内訳(マンション/戸建て) メリットとデメリット リノベーション事例 |
最後までご覧いただくことで、事前調査に必要な情報を網羅できます。
そのため、どこに依頼すれば良いのかも理解できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
リノベーションをセットにした方がお得!
フルリノベーションとは?
フルリノベーションとは、建物の骨組みを残して間取りや設備を一新する大規模な修繕工事を指します。
施工後は新築のような内装・デザインになるため、中古物件におすすめです。ここではマンションと戸建てにわけて以下の費用を紹介します。
≫≫ リノベーションとリフォームの違いとは?メリット・デメリットから費用相場まで解説
≫≫ フルリノベーションとは?費用相場や事例からメリット・デメリットまで解説
◉ フルリノベーションの費用相場(内訳)
フルリノベーションの費用相場(マンション/戸建ての総額)
マンションのフルリノベーション費用相場は、約500万円〜1,500万円以上です。費用は、以下の要素によって大きく左右されます。
マンションのフルリノベーションの場合 |
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◾️|広さ ◾️|築年数 ◾️|設備商品 ◾️|リノベーション会社 |
物件の広さや築年、どの設備を選ぶかで費用は変動します。さらにどこの会社に依頼するかでも金額が異なります。
戸建ての費用相場は約400万円〜2,000万円以上です。費用変動の要素は以下のとおり。
マンションのフルリノベーションの場合 |
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◾️|広さ ◾️|築年巣 ◾️|構造 ◾️|設備商品 ◾️|材料等 ◾️|外装工事の有無 |
物件の広さや築年数はマンションと同じですが、大きく異なるのは構造と外装工事の有無です。
戸建ての場合、物件そのものの工事が必要になります。そのため、2階建てや3階建てで費用が変わりますし、外壁工事の材料は何を使うかでも異なります。
すべての箇所をこだわると費用が高額になってしまうため、優先順位を決めることも必要になるでしょう。
≫≫ 予算1000万円のマンションフルリノベーションを事例と共に解説!
フルリノベーションの費用相場(内訳)
フルリノベーションの内訳は主に以下の表にまとめました。
工事内容 | 相場 |
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間取り変更 | 約8万円~25万円 |
水回り | 約15万円~160万円 |
内装 | 約15万円~150万円 |
耐震工事 | 約20万円~230万円 |
外装 | 約30万円~300万円 |
上記の価格は参考程度ですが、フルリノベーションの内訳は主に上記の内容です。これに人件費や材料の内容で金額は変わります。
各内訳をもう少し掘り下げていきましょう。
間取り変更費用
間取り変更は住空間を大きく変える工事で詳細な内容は以下のとおりです。
◾️|造作工事
◾️|電気配線
◾️|水道配管
◾️|ダクト工事やエアコン設置など
間取り変更では、施工後に後悔しないように希望の間取りや必要な工事内容を事前にしっかりと計画しましょう。そのためにも依頼会社の担当者とのう打ち合わせを重ねることが大切です。
また、構造上で制約やリスクなどがある場合も。そのため専門性の高いスタッフがいる会社を選びましょう。
水回り費用
フルリノベーションにおける水回り工事は、キッチン、浴室、洗面台、トイレなどの設備を一新し、理想の空間を実現する重要なポイントです。しかし、単に設備を交換するだけでなく、間取り変更や動線改善、収納力アップなど、様々な要素を考慮する必要があります。
例えば、システムキッチンへの交換やアイランドキッチンの設置、ユニットバスへの交換、浴室暖房乾燥機の設置などが挙げられます。また、トイレや洗面室では、洗面化粧台への交換や洗面台下収納の設置などです。
水回りのリフォームは間取りの関係上、配管工事が必要です。その場合費用が高くなる可能性があるので注意しましょう。
内装の工事費用
内装工事は、壁、床、天井、建具などを一新し、理想の空間を実現する重要なポイントです。単に壁紙や床材を張り替えるだけでなく、間取り変更や収納力アップ、断熱性能向上など、様々な要素を考慮する必要があります。
耐震工事費用耐震
耐震工事は、建物の骨組みや壁を補強することで、地震に対する耐震性を向上させる重要な工事です。近年頻発する地震への不安が高まる中、安全・安心な住空間を実現するために、耐震工事への関心が高まっています。
また、一定の条件を満たせば、耐震工事費用の一部を補助してくれるリフォーム補助金制度があります。
一方で、耐震工事は、専門的な知識と技術が必要となるため、必ず専門業者に依頼することを念頭にしておきましょう。
外壁や屋根の工事費用
外壁・屋根工事は、建物の外観を美しく保ち、雨風や紫外線などの外気から家を守る重要な役割を担っています。快適な住空間を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
また、省エネ住宅改修等住宅省エネルギー対策工事補助金など、様々な補助金制度があります。詳しくは、各自治体の窓口やリフォーム業者に相談してみましょう。
≫≫ リノベーション費用の相場はいくらなのか?実例とともに徹底解説
フルリノベーションの事例紹介(マンション・戸建て)
ここでは、実際にマンションと戸建てのフルリノベーションの事例をみてみましょう。
ぜひ参考にしてください。
◉ フルリノベーションの事例 (戸建て)
フルリノベーションの事例 (マンション)
重厚感、開放感、高級感にこだわり、1300万円でかなえた事例です。
広々としたフラットなキッチンは、重厚感と開放感を兼ね備えたデザイン。ボッシュの食洗器を設置し、家事の負担を軽減。キッチン収納スペースを増設し、引き出し収納でスマートなデザインを実現しました。
洗面所スペースを改修し、洗濯機置き場とパントリースペースを設置。スペースを有効活用し、機能性とデザイン性を兼ね備えています。
畳の小上がりスペースは、扉を閉めることでゲストルームとしても利用可能。折り上げ天井と間接照明でおしゃれな雰囲気を演出しました。
窓は縦型の白ブラインドで、重厚感と高級感を演出。玄関には収納力抜群のスペースを確保し、大理石と本物の石で設置した床が、洗練された空間を演出します。
フルリノベーションの事例 (戸建て)
築41年、約80平米の中古マンションを、白ベースのナチュラルなデザインでフルリノベーション。新耐震基準に適合した3LDK+書斎の住まいのリノベーション事例です。
キッチンには、タッチレス水栓と食洗器を設置。忙しい朝も快適に過ごせる機能的な空間を実現しました。キッチンの裏側にはパントリースペースを設け、収納力も抜群です。
物件全体の壁は石塗調の壁紙で仕上げました。傷や汚れに強く、お手入れも簡単です。
寝室、洗面室、浴室、ウォークインクローゼット、キッチンを繋ぐ回遊導線を設計。家事動線をスムーズにし、生活を快適にしました。また、廊下には仕事や趣味に集中できる書斎室を設置。テレワークや読書など、様々な用途に活用できます。
玄関には、家族全員の靴を収納できる大きな下駄箱スペースを設置。靴が散らかることなく、玄関をスッキリとしています。
白ベースのナチュラルなデザインと機能的な設計で、築41年とは思えない美しい空間を実現しました。管理体制のよい中古マンションという点も魅力的です。
≫≫ 他の戸建ての事例はこちら
フルリノベーションの4つのメリット
ここではフルリノベーションのメリットを4つに分けて解説します。
2.建替より費用を抑えられる
3.資産価値が高まる
4.新築と比べて固定資産税を抑えられる
1. 間取り変更ができる
間取りが変更できるのは大きなメリットです。
まず、リノベーションの際に希望の間取りをお伺いし、専門業者が設計から施工まで一貫して行います。構造計算や行政手続きなども専門業者が行うため、安全で安心な間取り変更を実現できます。
また、骨組みだけの状態(スケルトン)まで解体した後、設計をもとに施工していくため間取り変更が可能になります。さらに、耐震性や断熱性の向上により、地震に強い家や夏涼しく冬暖かい家にアップデートできるのもフルリノベーションのメリットです。
2.建替より費用を抑えられる
建替よりも費用を抑えられるという大きなメリットもあります。建替は土地代や解体費用、仮住まい費用などが発生し総費用が高くなります。一方、フルリノベーションは既存の建物を利用するため、これらの費用がかからず、費用を抑えられます。
例えば、マンションのフルリノベーションを1,000万円で施工できるのに対し、新築マンションの購入は3,000万円以上の金額がかかります。
土地代や解体費用、仮住まい費用などを節約できるため、予算を抑えながら理想の住空間を実現できます。建替を検討されている方は、ぜひフルリノベーションも選択肢として検討すると良いでしょう。
3.資産価値が高まる
リノベーションは中古物件の資産価値も高めます。なぜなら、デザイン性や耐震性などを高めることが可能となり、新築よりも低価格で購入しやすいため、需要と供給の程よい位置に属することで物件価値が上がります。
例えば、築30年の中古マンションを耐震性や耐熱性を改善し、内装を今人気のデザインでリノベーションすれば、改装前に比べて高値で購入したい消費者が現れやすくなるでしょう。
魅力的な住空間は資産価値が上昇しても需要があるのです。
4.新築と比べて固定資産税を抑えられる
新築と比べて固定資産税を抑えられるというメリットがあります。理由としては、「建物の評価額が低め」や「耐震性・断熱性等の性能向上による減税措置を受けられる」、「省エネ設備の導入による減税措置を受けられる」があげられます。
フルリノベーションの場合は、既存の建物を利用するため、建物の評価額が低くなります。また、耐震性や断熱性等の性能が向上した場合、固定資産税の減税措置を受けられる場合があります。
省エネ設備を導入した場合、固定資産税の減税措置を受けられる場合があります。
ただし、耐震性・断熱性等の性能向上による減税措置や、省エネ設備の導入による減税措置には、それぞれ条件があります。詳細は各市区町村のホームページ等でご確認ください
フルリノベーションの2つのデメリット
次はデメリットについて紹介します。大きく分けると以下のとおりです。
2. 工期が長い
1. 部分的なリフォームやリノベーションと比較して施工費が高い
フルリノベーションは、物件全体を工事するため、部分的なリフォームやリノベーションと比べて施工費が高くなります。スケルトン状態まで解体するため、解体費用や人件費、設備費用などがかかります。
一方で、間取り変更やデザインの刷新など、希望に沿ったリノベーションを全体的に行える、耐震性や断熱性を向上させられる、新築同様の住空間を手に入れられるというメリットがあります。
2. 工期が長い
フルリノベーションは、物件全体を工事するため、工事期間が長くなります。一般的には2ヶ月から半年程度かかりますが、物件の規模や複雑さによっては、それ以上かかる場合もあります。工事期間が長いため、仮住まいが必要となります。
仮住まいの費用は、期間や場所によって異なりますが、月額5万円~10万円程度かかります。フルリノベーションを検討されている方は、事前に仮住まいの家を準備しておくことをおすすめします。
フルリノベーションの注意点
フルリノベーションをする前に知っておきたい注意点が3つあります。ここでは事前に注意点を把握して失敗しないようにしておきましょう。
◉ 施行中に必要工事が追加される可能性がある
◉ リフォームローンは金利が高い傾向がある
理想通りにリノベーションできない物件がある
注意点のひとつが理想通りにリノベーションできない物件があることです。これは構造的に間取り変更ができない物件や制約による制限があるものを指します。
フルリノベーションを検討する前に、必ずリノベーション会社に物件の調査を依頼し、理想通りにリノベーションできるかどうかを確認することが重要です。リノベーション会社は、物件の構造や水回りなどを調査し、どのようなリノベーションが可能かを判断しましょう。
施行中に必要工事が追加される可能性がある
施行中に必要工事が追加される可能性があります。これは、解体工事をしてみないとわからない隠れた傷や劣化が発見されるためです。
施行中に必要工事が追加されることを防ぐためには、最初に物件をしっかりと調査し、工事内容を詳細に打ち合わせることが大切です。リノベーション会社は、物件調査をし、可能な限り詳細な見積書を作成します。
しかし、解体工事をしてみないとわからない隠れた傷や劣化があるため、見積もりよりも費用が高くなる可能性があります。追加工事の費用が発生する可能性があることを理解した上で、フルリノベーションを検討しましょう。
リフォームローンは金利が高い傾向がある
リフォームローンは住宅ローンと比較して金利が高い傾向があります。
理由は担保設定がない場合が多いからです。担保設定がないローンは、金融機関にとってリスクが高いため、金利が高くなります。
また、融資期間は、住宅ローンと比べて短く設定されています。融資期間が短いローンは、返済負担が大きくなるため金利が高くなります。
フルリノベーションにかかる費用を融資で賄う場合は、リフォームローンだけでなく、住宅ローンも検討できます。住宅ローンは、金利が低く、融資期間が長いというメリットがあります。
住宅ローンを利用できない場合は、リフォームローンの金利を比較検討し、できるだけ金利の低いローンを選ぶようにしましょう。
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フルリノベーションの費用のまとめ
今回はフルリノベーションの費用相場と事例、メリットとデメリットを紹介しました。
フルリノベーションとは、建物の構造躯体だけを残し、間取りや設備などを一新する大規模なリノベーションです。
費用相場は、物件の規模や希望する仕様によって大きく異なりますが、一般的には500万円〜2000万円程度。こだわりや規模感により変動します。
また、工期は長くなりやすいですが、間取り変更やデザインの刷新など、希望に沿ったリノベーションを全体的に施工可能、耐震性や断熱性を向上させることもできます。
フルリノベーションを検討する際は、費用や工期、仮住まいなどの注意点をよく理解した上で、ご依頼ください。