中古マンションの資産(建物)価値を高くする方法の一つに、リノベという方法があります。
購入者目線で考えた場合、新築でマンションを購入するよりも価格が抑えられ、内容や設備は新築のようにキレイな物件は大変魅力的なもの。
ここ数年でリノベをした中古マンションの需要は高まっております。
本記事ではそんな中古マンションの資産(建物)価値を高める為のリノベについて解説していきます。
リノベーションをセットにした方がお得!
【中古マンション】資産価値のポイント
マンションを購入するに当たって気になるのは、資産価値が今後どのように推移していくのかという点。
将来的に販売する事を視野に入れた際に、できるかぎり価格の下がらない物件の方が望ましいですよね。
市場によっては、購入時の価格以上で販売するという事も、十分にありえる話です。
費用が大きくなる買い物ですので無視できないポイントですが、中古マンションの資産(建物)価値はどのように決まるのでしょうか?
・資産価値を下げないコツはリノベーション
築年数と価格は比例している
まず大きなポイントとしては、基本的に「築年数がそのマンションの価格に大きく影響する」という事。
住宅というものは、マンションや一戸建て問わず年数が経つごとに様々な設備が劣化していくものです。
どうしても一昔前の設備や、汚くなった外壁や内装のままの物件は資産(建物)価値が落ちていってしまいます。
価格についてはお住まいの地域や環境によって変動しますので一概には言えませんが、一般的な傾向として築年数が10年経つごとに、購入価格から20%ずつ下落していく事が多いようです。
しかし一定の幅で落ち続けるのではなく、築年数が30年以上になると減少の幅は小さくなり、ある程度の金額で落ち着く事が通常の値動きとなります。
築年数は時間とともに評価される項目ですので、誰にも止める事はできません。
しかし資産価値を築年数以上の評価とする方法として、リノベがあるのです。
≫≫ リノベーションした中古マンションの資産価値を分かりやすく解説
≫≫ フルリノベーションとは?費用相場や事例からメリット・デメリットまで解説
資産価値を下げないコツはリノベーション
築年数が資産価値の下落につながる大きな要因として、「設備の老朽化・内装や外壁の劣化」等があります。
そんな購入者が気になるであろう部分を新調する為に、リノベを実施しましょう。
そうする事で、同じ地域内にある同じ築年数の物件と比較した場合に、当然設備や内装等が整っている事になります。
結果的に築年数以上の資産(建物)価値を、物件に付与できるのです。
マンションの場合、個人が外観まで手を出す事は難しいのでパッと見の印象は築年数相応と思われるかもしれません。
しかし、実際の居住空間となる室内がキレイで整っていれば十分と考える方は大勢いらっしゃいます。
そういった方々は築年数以上に内装を重視される傾向があります。
このような物件を求められている層にアピールする事で、中古マンションの資産価値を高められるのです。
≫≫ 中古マンションをリノベして売却!成約築年数が上昇している訳とは
資産価値が高いリノベーションした中古マンションの特徴
リノベーションを施したとしても中古マンションである事には変わりがありません。
そのため資産(建物)価値を上昇させるといっても、ある程度の限度はあります。
しかしその反面、リノベーションを実施したにもかかわらず費用に見合った効果が無い場合もあるのです。
こちらではそのような事態を防ぐ為に、工事により資産(建物)価値が高くなる可能性が高い物件の特徴をお伝えします。
・マンションの管理状態が良い
物件の立地が良い
こちらは中古や新築に関わらないポイントではりますが、やはり「立地の良い物件」という点は無視できません。
代表的な部分でいいますと、このような例が挙げられます。
- 最寄り駅から徒歩圏内
- 主要なターミナル駅に近い
- 地域の治安が良くクリーンなイメージ
- 工場など騒音問題となる建物が無い
- 子育てがしやすい環境
- スーパー等の生活インフラが整っている
- 繁華街から距離が離れている
日常生活や子育てしやすい立地に建てられたマンションは、それだけで資産(建物)価値が下がりにくい傾向にあります。
そんなマンションにリノベを施す事で、更に大きな付加価値を追加できます。
結果として資産(建物)価値の上昇に大きく繋がるでしょう。
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
マンションの管理状態が良い
「中古マンションは管理を買え」と言われる事もあるように、共用部分や外壁などの管理がしっかりと行き届いている物件は、資産(建物)価値が低くなりにくい傾向にあります。
室内については、ご自身が生活していく中で気をつければいいのですが、共用部分となると中々個人の力では対応しきれません。
管理状態が良いと言えるマンションの一例はこのようなものが挙げられます。
- 共用部分にゴミがなくキレイ
- 外観のひび割れや劣化が修繕されている
- ゴミ置き場のゴミが頻繁に回収されている
- 掲示板に古い張り紙が残っていない
- 郵便ポストにチラシが放置されていない
このように、住民の方々が気持ちよく生活できる環境を提供しているマンションは、それだけで資産(建物)価値が落ちにくい傾向にあります。
室内も築年数以上の質を保っている事で、資産(建物)価値の上昇に大きく繋がるでしょう。
≫≫ 中古マンションの探し方のコツを10個紹介!効率的に理想の物件に出会う方法とは
資産価値を下げないためのコツ
築年数が経過している中古マンションをリノベする事で、資産(建物)価値を落とさない方法をお伝えしてきました。
それでは、いざ実施する場合はどのような手順で、どのようなリノベを施せばいいのでしょうか?
こちらではその2点についてお伝えします。
・物件の価値と工務費用のバランス
リノベーションが得意な不動会社へ相談する
リノベと一言でいっても、実施できる内容は多岐に渡ります。
またマンションによっては規定により手を加えられない内容もあるなど、中々素人目線で全てを進行させる事が難しいのが現実。
そこで、リノベーションを行うことが得意な専門の不動産会社へ相談する事が一番の近道となります。
工事を施した際、周辺物件の市場価格を考慮してどのように資産(建物)価値へ直結するか判断してくれます。
ご自身の判断だけで進めた結果、購入者に求められていない工事をする事になっては意味がありません。
現在の物件状況と周辺環境を比較してもらい、適切なリノベを相談しながら実施しましょう。
≫≫【2024年最新】東京のリノベーション会社ランキング10選!大手から上場企業まで徹底比較
リノベーションをセットにした方がお得!
物件の価値と工務費用のバランス
リノベーションは壁紙の張替えのような小規模の内容から、間取りから変更を加える大掛かりなものまで様々。
和室を洋室にする、間取りを変更するなどを考えている時間は非常に楽しいですよね。
しかし大規模な工事となると、当然費用も大きくなっていきます。
リノベーションに費用を掛けたからといって、その分が資産(建物)価値に直結するかというと残念ながらそうではありません。
費用対効果をしっかりと検討しながら進める必要があるのです。
一般的に効果が高いと言われる事としては、このようなものがあります。
- エアコン等の生活設備の新調
- トイレ、浴室など水回りの新調
- キッチン設備を最新式へ交換
- 壁紙やフローリングの張替え
- 収納スペースの確保
やはり水回りやキッチンなどの設備が新調されていれば嬉しいもの。
逆に間取りの変更等大掛かりなものは工務費用が高額になる上、居住する方の家族構成や好みによっては魅力的に映らないこともあります。
資産価値を高める為に、適切な工事と費用のバランスを考えましょう。
≫≫ リノベーション費用の相場はいくらなのか?実例とともに徹底解説
まとめ
中古マンションをより良く資産価値を上げるために、リノベーションを実施する事についてお伝えしてきました。
物件である以上、築年数の経過は避けられませんが本記事の内容のように、適切に実施したリノベーションはご自身の物件価値を高める効果があります。
検討されているのであれば、まずはリノベーションが得意な不動産会社へ相談してみてください。
本記事がお役に立ちましたら幸いです。
リノベーションをセットにした方がお得!