今お住まいのマンションで騒音のトラブルに巻き込まれたことはありませんか?
防音性の高いマンションであれば音に関するトラブルを避けられます。
快適な生活を保つため、防音性や遮音性は重要な要素です。
本記事では、防音性の高いマンションの見分け方を解説します。また、騒音対策やリフォーム費用についても解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
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防音性の高いマンションの特徴
防音性が高いマンションの特徴を解説します。防音性の高いマンションであれば、騒音のトラブルに巻き込まれることが少なくなります。
快適で安定的な生活を送れる可能性が高まるのでQOLが上がるでしょう。
防音性のポイントとしては以下の3点です。壁と床と窓に高い防音性が求められますのでぜひ参考にしてみてください。
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◉ 床幅が厚い造
◉ 遮音性が高い窓が設置されている
防音性の高い鉄筋コンクリート造
まず、防音性の高い鉄筋コンクリート造であることがひとつめのポイントです。
壁は隣の部屋と接していますので一番重要です。
壁が鉄筋コンクリート造かつ、厚みがあることで非常に高い防音性が期待できます。逆に木造などの薄い素材や薄い壁だと防音力が低いといえるでしょう。
マンションを選ぶ際は、素材や壁の厚みを内覧時に確認するのがおすすめです。
床幅が厚い造り
床幅が厚い造りになっていることもポイントです。
壁が隣であれば、床は上下の階と隣接しています。床も鉄筋コンクリート造であることと、厚みが重要です。
足音や、何かを落としてしまったときの音がダイレクトに聞こえてしまうと騒音トラブルとなります。
床に関しても内覧時に確認しましょう。床の厚みは確認しづらいので、担当営業に確認するのもおすすめです。
遮音性が高い窓が設置されている
最後は遮音性の高い窓が設置されている点です。防音効果が施されている窓や、防音性の高い窓サッシが採用されていることがポイントになります。
窓は壁より薄い場合が多く、外部の音を通しやすいです。
道路や電車の線路が近かった場合、大きな音が聞こえてしまうでしょう。壁や床と同様によく確認する必要があります。
また、窓サッシが共有部分に該当するマンションでは個人で勝手に交換ができません。
最初から防音性高い窓サッシを採用しているマンションかどうか見極めましょう。
マンションの防音性を見極める方法
マンションの防音性を見極める方法を解説します。
ご自身のQOLを上げるマンションを探せるよう、以下のポイントについてぜひ参考にしてみてください。
≫≫ 閑静な落ち着きのある物件に住みたい、静かな物件の探し方とは
◉ 窓の防音性能と断熱性能
◉ 騒音減への対策と防音材の使用
音の侵入を防ぐ壁や床の構造
まず、音の侵入を防ぐ壁や床の構造をチェックしましょう。
鉄筋コンクリートが一番おすすめですが重量鉄骨も悪くありません。木造は避けましょう。
鉄筋コンクリートは鉄で骨組みを作り、コンクリートを流し込みます。コンクリートが固まれば密度は非常に高く、音を通しにくくなります。
また、鉄筋コンクリートでも材質や壁の厚みによっては防音性能が低くなる場合もあります。
物件の内覧時に「部屋の中で手をたたいて響きを確かめる」「壁や床を軽くノックしてみる」などでチェックしましょう。
部屋の中で手をたたいてみて、手の響きがすぐに返ってくるのであれば、壁で音が反射したと考えられるので防音性能が高いです。逆にあまり聞こえないのであれば音が壁を通り越してしまっているので、防音性能が低いでしょう。
また、壁や床を軽くノックした際に硬く詰まった音がしたのであれば防音性が高いと判断できます。逆に大きく高く響くような音がした場合は防音性が低い可能性があります。
窓の防音性能と断熱性能
次に窓の防音性能と断熱性能をチェックしましょう。
窓は壁よりも薄い場合が多く、しっかりとした防音性能が求められます。二重サッシになっていれば防音性能が高いといえるでしょう。さらに断熱性能も高い特徴を持ちます。
また、窓が1枚ではなく、複数のガラスで作られているものは防音性能が高いです。内覧時に確認できるのであれば、あわせて確認しましょう。
騒音源への対策と防音材の使用
最後に、騒音源への対策と防音材を使用しているかどうかチェックしましょう。
マンションの管理規約でペットや楽器演奏を禁止していれば鳴き声や音のトラブルは減ります。
また、遮音床材など、防音に適した素材を利用していることを明示しているマンションはおすすめです。管理会社が騒音トラブルに力を入れていることが分かるからです。
また、内覧時に家族構成やペットの有無など可能な範囲で状況を確認しておきましょう。
さらにゴミステーションやエントランスなど共用エリアがマナー良く利用されているかもトラブル回避に繋がります。
マナーが悪いマンションでは騒音トラブルも発生しやすい可能性があります。
マンションの防音対策3選
気に入った物件ではあるけれど防音面が頼りない場合や、暮らし始めてから騒音が気になるといったケースもあるでしょう。
そのような場合でも、ご自身で行える対策として、以下の3つを紹介させていただきます。
◉ 入居後の防音対策
◉ リフォーム
入居前の防音対策
マンションの防音対策として以下があげられます。
■|階数は上層階を選ぶ
■|角部屋を選ぶ
■|音が伝わりにくい間取りを選ぶ
■|周辺状況をよく確認する
入居前は以上のポイントに気を付けましょう。上層階であれば道路や隣接する建物から聞こえる音が少なくなります。
最上階であれば上階の足音も聞こえませんので一番おすすめです。
角部屋もおすすめです。隣接する部屋が1つで済むので騒音の可能性が半減します。
間取りは水回りを意識してください。水の音は意外と響きます。水回りの近くに収納スペースや壁があることで音が伝わりにくくなるので間取りにも注意が必要です。
マンションの周辺状況も事前によく確認しましょう。マンション周辺に病院や消防署、警察署、学校、飲食店がある場合は要注意です。
夜間でもサイレンや車の音、人同士のトラブルにより騒音が発生する可能性があります。
上記はいずれもマンションに入居したあとで気付いては遅いので、しっかりとチェックしておきましょう。
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入居後の防音対策
最上階は当然ですが上に住居スペースが無く、足音などの問題に悩む心配がありません。
さらに、角部屋以外の物件の場合は4面に囲まれる事に対して、角部屋が隣接している壁は2面となります。
そのため、マンションの物件内で最も防音性が高い位置は最上階の角部屋といえます。
■|家具の配置を工夫する
■|厚いカーテンを利用する
■|カーペットを敷く
■|吸音パネルを貼る
家具の配置も工夫次第で防音対策になります。
隣接する部屋との壁に、背の高いラックや本棚を置くと室内の音を遮る効果があります。手軽にできるのでおすすめです。家具の配置だけでは防げない音が出るのであれば防音グッズを検討してください。
その他の、入居後にできる対策はいずれも市販の品物で実現可能です。
窓付近には厚めのカーテンを設置することで防音効果があります。外からの音をブロックし、室内の音漏れを防ぐ効果も狙えます。
ついでに断熱効果も期待できるでしょう。小さいと効果が薄いですし、大きすぎると設置が難しいので天井までの高さや横幅は事前にしっかり計測してください。
床にはカーペットを敷きましょう。足音が軽減されます。それでも気になる場合は防音カーペットもありますので選択肢としてお考えください。
フローリングと比べ柔らかいので、転倒した場合の怪我を防止する効果もあります。
吸音パネルやシートを壁に貼るのも効果的です。水回りがある部屋やテレビがあるリビングなど比較的大きい音が出る部屋に貼ってください。
もし楽器の練習をしたい場合も必要となるでしょう。
リフォームも方法のひとつ
お住まいの物件の防音面が今ひとつだった場合、最も確実な方法としてリフォームが上げられるでしょう。
この場合、室内の騒音を漏らしたく無い場合や、外からの騒音を入れたくないなど、目的に応じたリフォームを行なう事が可能です。
またリフォームまで大きな工事を行わなくても、「防音室」を室内に設置する方法もあるでしょう。
それぞれの目的、予算に応じた選択を検討してみましょう。
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マンションのリフォーム費用
壁や床の素材や、窓の造り以外にもマンションでできる防音対策を紹介します。
ぜひご自身でもできる方法を参考にしてみてください。また、防音に関するリフォーム費用についても解説します。
◉ マンションに防音室を設置するならリノベーション
マンションの防音リフォーム費用
マンションの防音リフォーム費用を解説します。
構造が防音性が低い場合、防音性能の高いマンションに引っ越しできれば良いですが簡単ではありません。市販の防犯グッズでは防音性能に限界があります。
引っ越しせずに防音性能を高めたかったらリフォームを検討しましょう。
以下3点にポイントを絞って紹介します。
■|床や壁の遮音性を向上させるリフォーム
■|窓の防音対策と断熱リフォーム
■|室内の騒音を軽減するリフォーム
リフォームの種類 | 詳細 | 金額 |
床や壁の遮音性向上 | 床材の張り替え | 25万円~30万円 |
遮音マット | 30万円~60万円 | |
吸音性のある素材を敷き詰める | 35万円~80万円 | |
防音換気口を取り入れる | 2万円~5万円 | |
窓の防音対策と断熱 | 防音機能がある窓に取り換え | 5万円~13万円 |
内窓を付ける | 7万円~15万円 | |
室内の騒音を軽減 | 防音タイプのドアに付け替え | 25万円~35万円 |
床や壁の遮音性を高めるには、床材や壁を張り替えたり、吸音性のある素材に入れ替える方法があります。
紹介した中ではやや高額になりますが効果が高くおすすめです。換気口については比較的安価で簡単に実施できるでしょう。
窓の防音は、おおよそ10万円前後でリフォーム可能です。窓ガラスを2枚組み合わせた複層ガラスに変える方法や特殊な中間膜を利用した防音ガラスがあります。
室内の騒音を軽減するため、ドアを入れ替える方法もあります。
音漏れを軽減する機能のある「音配慮ドア」という建具は、扉を閉めると自動でパッキンが出て部屋とのスキマを密閉します。
≫≫ リフォームの目的別費用相場から実施前に知っておきたいポイントを解説
マンションに防音室を設置するならリノベーション
マンションに防音室を設置するならリノベーションがおすすめです。
防音室のリノベーションにかかる費用は、250万円~500万円くらいかかります。金額に幅があるのは、音量により差があるからです。
また、元の構造が木造か鉄筋・鉄骨かどうかでも変わります。元から防音性能が高い鉄筋であれば木造と比べ安価で済みます。
たとえば楽器演奏するとして、木管楽器や弦楽器など比較的小さいものは金額も安くて済むでしょう。ピアノやドラムなど音量が大きいものは高額になる傾向があります。
≫≫ リノベーション費用の相場はいくらなのか?実例とともに徹底解説
まとめ
本記事では防音性の高いマンションの見分け方や特徴を解説しました。
さらにご自身で可能な防音対策やリフォームの費用も紹介しましたのでぜひ参考にしてみてください。
防音性能の高いマンションを購入するのであれば、仲介手数料無料の会社を選びましょう。
本来、中古物件購入時の仲介手数料は物件売買価格の3%+6万円程度が相場です。たとえば5,000万円の物件を購入する場合、追加で156万円の仲介手数料がかかる計算です。
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