マンションを購入する際に、高層階と低層階どちらがいいか悩んでいませんか?
どちらにもそれぞれ良さがありますが、低層階の中でも1階は他の階に比べてメリットやデメリットが大きく異なります。
1階を求めている人は、1階にしかない特徴を理解しておくことが大切です。
一般的に1階は人気があまり高くないと言われていますが、実は利便性が高くファミリー層に向いているといえます。
人によっては「1階ではないと嫌だ」と感じている人もいます。
実際の住み心地は購入後に住み始める前にも、メリットやデメリットを理解しておけばある程度予想することが可能です。
階下への足音を気にしなくてもよいといったメリットもたくさんあるので後悔のないように、徹底的に解説をしていきます。
理想のマイホームを実現しませんか?
マンション1階の相場とメリットデメリット
マンションの価格には階数が大きな影響を与えます。
高層階であればあるほど眺望や採光がよく、他の所有者の騒音問題に悩まされにくい点などは価格が高くても売れやすい理由のひとつです。
一般的にマンションは、階が1つ上がるごとに0.5%〜2.5%ほど上昇するといわれています。
この方式で計算をすると、例えば10階建てのマンションの5階が4,000万円の場合は、最上階は100万円高く4,100万円。
1階は100万円低く、3,900万円だといえます。
しかし、1階だからといって人気がないわけではありません。
低層階の中でも1階には1階にしかない特別なメリットがあります。
その反面、デメリットも存在するため購入後の住み心地を考えてメリットとデメリットを把握しておきましょう。
それぞれ複数ありますが、メリットは3つ、デメリットは2つに絞って解説します。
– マンション1階に住む2つのデメリット
マンション1階に住む3つのメリット
この記事で解説する、マンションの1階に住む場合のメリットは3つ。
- 室内への出入りが楽
- 専用庭がある
- 価格が安い
エレベーターで移動をしなくても、駐車場やエントランスから室内への出入りが簡単にできます。
エレベーターを使用しなければ、室内への出入り以外にもエレベーターの混雑に巻き込まれる心配がありません。
戸建てとは違い、マンションは多くの人数が居住する集合住宅なので、通勤や通学をする朝や夕方の時間帯はエレベーターが混雑して待ち時間が発生する可能性が高いので高層階は注意が必要です。
また、1階の物件は専用庭以外に収納スペースがある物件も。
使用するには、月額の費用が発生する場合もあるため、購入前に確認しておきましょう。
専用庭は子どもとプールを出して遊べたり、広々としたスペースで外気浴やガーデニングを楽しめます。
ただし、管理規約で火気を使用したバーベキューなどは禁止しているマンションがほとんどなので、近隣の人に配慮をして使用することが大切です。
価格面では、先述したように高層と比べると同じマンションでも1階はお得に購入できます。
予算に限りのある人でも、希望エリアにある物件の1階なら購入できる可能性があります。
気になっているマンションがあっても価格で諦めず、まずは価格を確認しておくことがおすすめです。
そのほかに、災害や事故が起こってしまった際にも安全な点があります。
玄関以外に窓からも外に出られるだけでなく、ベランダから誤って転落することも未然に防げます。
>>専用庭付きマンションのデメリットは?メリットもわかりやすく解説
マンション1階に住む2つのデメリット
マンションの1階に住む場合の大きなデメリットは2つです。
- 防犯面が不安
- 虫が侵入しやすい
上階と比較をすると、防犯面とプライバシーの観点から少々不安が残ります。
1階は侵入が容易にできること以外に、カーテンを開けっ放しにしていると通行人の目線から部屋の中が見えてしまいます。
専用庭の正面に駐車場や駐輪場が配置されているマンションの場合、マンションの住民以外が入ってきても気付かれにくいです。
そのため、個々それぞれ防犯対策を行う必要があります。
プライバシーが気になる人は、人の目線から室内を隠せるような背の高い目隠しフェンスが設置されているマンションがおすすめです。
また、1階は地面から近く虫が侵入しやすい点がデメリットです。
虫が苦手な人は、自ら対策をとるほかに、専用庭やベランダの前に植栽がない物件を探したり、飲食店や水辺が近い場所は虫が出やすいので避けましょう。
室内から虫が発生するなら、湿気の高さが原因です。
1階は眺望が期待できないため、採光や通風があまり感じられませんが、南向きの物件や、角部屋を選ぶことで湿気の対策ができます。
採光や通風は周辺環境など立地に大きく左右されるため、一概にすべての1階が採光や通風がよくないとは言い切れません。
マンション1階に住むときにオススメなリスク対策
デメリットをそのままの状態で居住する必要はなく、リスクを軽減する方法はたくさんあります。
マンションの出入口がオートロックであれば、ある程度侵入のリスク対策にはなりますが、それだけでは心もとない人も少なくないはずです。
1階のメリットを魅力的に感じている人は、対策をしっかりととって、自分自身で住み心地のよい環境を作り出しましょう。
– 虫の侵入を防ぐために虫除け対策
防犯フィルムの設置で防犯対策
防犯面が心配な人は、防犯フィルムなどのグッズを設置することで、防犯対策が行えます。
ベランダの窓には追加で鍵を取り付けるとより侵入対策を強化できます。
空き巣の手口で最も多いのは、無締りで42.07%ですが、次いでガラス破りが29.27%です。(令和2年警察庁統計)
空き巣対策には戸締りが重要ですが、窓ガラスを割れにくくするために防犯フィルムを貼ることも大切です。
近年ではアパートでも利用が増加していますが、ホームセキュリティサービスの利用も検討しましょう。
また、マンションの住民同士のコミュニケーションが強固にとられていたり、地域のコミュニティが出来上がっている場所は、人の目が届きやすく空き巣も狙わない方がいいと判断する可能性が高まります。
虫の侵入を防ぐために虫除け対策
マンションの1階は虫の侵入を防ぐために虫除け対策は必須です。
玄関や窓に設置するだけなく、網戸には虫除けスプレーを吹いておくことも忘れずに。
洗濯物に引っ付いて室内に侵入してくる可能性も少なくないので、取り込む際には特に注意を払いましょう。
浴室乾燥機や、洗濯機の乾燥機能を使用して、そもそも洗濯物を外に干さない手も対策のひとつです。
部屋選びのポイントはデメリットを回避できる部屋
1階を選ぶなら、デメリットを回避できる部屋を探すことが大切です。
防犯対策として、マンションにホームセキュリティサービスが備わっていたり、24時間常駐スタッフがいるようなマンションだと、特に安全性が高く防犯効果が期待できます。
湿気があれば虫が発生しやすくなるため、南向きの物件でベランダ側に大きな建物がなければ最もよいですが、充分に土地が余っている地域以外は難しいため、極力虫の発生しやすい地域や場所は避けて置く方が無難です。
まとめ|物件選びは専門業者に任せよう
選択に悩んでいたらデメリットをメリットに置き換えてみることも大切です。
それ以外に、これから物件を選ぶ場合は専門業者に任せてみることも検討しましょう。
中古マンションの購入とリノベーションをする予定なら、不動産会社や自分で探すより専門業者に物件選びを依頼をする方がメリットを多く感じられます。
- 希望している工事内容ができない物件もあるので見極めてくれる
- 工事費用を含んだ総額で計算ができるので物件にかける費用が分かりやすい
- 物件購入時の仲介手数料を無料にしている業者がある
物件購入後に希望する工事内容ができないと分かるとせっかく時間と労力をかけて購入したのに後悔してしまいます。
また、物件購入時の仲介手数料は大きな費用です。
3,000万円の物件を購入するならおよそ105万円もの手数料を支払う必要がありますが、この費用がゼロになれば大きな節約に繋がります。
要望を詰め込んだ工事を行うために、工事費以外の費用を抑えてお得に物件を手に入れましょう。