住宅購入を検討する際、自身の年収に基づいてどのような物件が選択肢となるかを知ることが重要です。
この記事では、年収600万円の方が購入可能なマンション物件を解説いたします。さらに、適切な住宅ローンの借入額や月々の返済額についても詳しく解説し、将来にわたる住まいの計画に役立つ情報を提供しますのでぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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年収600万円で購入できるマンション物件の目安は?
年収600万円の方が購入できるマンション物件の目安は約4,000万円です。
金額の目安は住宅ローンの借入可能額を参考にしております。以下の計算により算出しているので参考にしてください。
■|年収:600万円
■|毎月返済額12.5%(返済負担率25%で計算)
■|返済期間:30年
■|金利:全期間固定金利1.5%
– 東京23区の新築マンションの価格相場
– 中古マンションの目安価格
– 東京23区の中古マンション価格相場
新築マンションの目安価格
新築マンションの目安価格は住宅金融支援機構が公表している「2021年度フラット35利用者調査」によると全国平均で4,528万円です。
また、三大首都圏(東京・大阪・名古屋)の平均は4,639万円となっています。さらに首都圏だけに着目するとなんと6,288万円と高額です。
一般的なファミリー向けの物件では手が届かないものが多いかもしれません。ご自身の予算を超えてしまった場合は条件や希望条件に妥協も検討しましょう。
東京23区の新築マンションの価格相場
東京23区の新築マンションの価格相場を紹介します。
平均価格の高額ランキングトップ3は以下の通りです
- 港区 ・・・約36,000万円
- 千代田区 ・・・約22,600万円
- 新宿区 ・・・約20,800万円
トップ3はいずれも2億円を超えています。まぎれもなく高所得者層が買う価格帯と言えるでしょう。
続いて平均価格の安価ランキングのトップ3を紹介します。
- 墨田区 ・・・約4,810万円
- 足立区 ・・・約4,870万円
- 台東区 ・・・約5,510万円
平均金額だけで考えると、台東区が一番安価でおすすめとなります。
中古マンションの目安価格
中古マンションの目安価格は新住宅金融支援機構が公表している「2021年度フラット35利用者調査」によると全国平均で3,026万円です。
また、三大首都圏(東京・大阪・名古屋)の平均は3,000万円程度です。首都圏では3,295万円となっています。
新築と比べかなりリーズナブルになっているので、年収600万円の方であれば手が届くでしょう。
≫≫ 中古マンションの価格相場を調べる方法とは?年収に応じた適正価格も解説
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東京23区の中古マンション価格相場
東京23区における1LDKの中古マンション価格相場は2,321万円〜8,490万円です。
最安値は葛飾区となっており、最高値は港区となっています。
住宅ローンの借入額の目安である4,000万円以下は、葛飾区の他、足立区、中野区、杉並区、荒川区、板橋区、練馬区、大田区、墨田区、世田谷区とかなり選択肢が広いです。
ぜひ参考にしてください。
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
【年収600万円でマンション購入】住宅ローンの借入可能額
年収600万円の方の住宅ローン借入額は、返済負担率をどう決めるかで変わります。それぞれ解説しますので参考にしてください。
– 返済負担率20%で借入れ可能額は約2,700万〜3,700万円
返済負担率25%で借入れ可能額は約3,480万〜4,730万円
返済負担率とは、年収に対して年間どのような割合で住宅ローンを返済できるかを表す指標です。
年収600万円で返済負担率25%の場合、年間150万円を返済する計算となります。月平均では12.5万円です。
なお、元利均等返済で金利0.6%では以下の通りの返済額となります。
■|返済負担率25%の場合
返済期間 | 借入額の合計 |
25年 | 約3,480万円 |
30年 | 約4,120万円 |
35年 | 約4,730万円 |
返済負担率20%で借入れ可能額は約2,700万〜3,700万円
年収600万円で返済負担率20%の場合、年間120万円を返済する計算となります。月平均では10万円です。
なお、元利均等返済で金利0.6%では以下の通りの返済額となります。
■|返済負担率20%の場合
返済期間 | 借入額の合計 |
25年 | 約2,700万円 |
30年 | 約3,290万円 |
35年 | 約3,700万円 |
≫≫ 初心者でも分かる住宅ローンの正しい選び方は?3種類の金利や審査について解説
年収600万円なら中古マンション購入がおすすめ
年収600万円の方は中古マンションの購入がおすすめです。
リーズナブルな価格の物件が多く、選択肢が広がるからです。
また、リノベーション可能な物件であれば新築と変わらない住み心地が実現できます。
≫≫ リノベーションとリフォームの違いとは?メリット・デメリットから費用相場まで解説
≫≫ 中古マンション+リノベーションが人気急増!その理由と物件選びのコツを解説
【年収600万円】中古マンションを購入するならおすすめしたいエリア
年収600万円の方が中古マンションを購入するならおすすめしたいエリアは、首都圏エリアであれば埼玉・千葉・神奈川です。
また、もし東京23区内をお望みであれば板橋区・練馬区・足立区・葛飾区・江戸川区がおすすめとなります。
– 東京23区(板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区)
首都圏(埼玉/千葉/神奈川)
埼玉・千葉・神奈川エリアは2023年6月でそれぞれ以下の通りの平均金額となっています。
エリア | 金額 |
埼玉 | 3,034万円 |
千葉 | 2,806万円 |
神奈川 | 3,668万円 |
東京23区(板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区)
東京エリアでは、板橋区・練馬区・足立区・葛飾区・江戸川区の5つがおすすめです。
いずれも年収600万円の方が頭金を含めて住宅ローンを活用することで、十分手が届く範囲となります。
東京23区内が良いという方はぜひ参考にしてください。
エリア | 金額 |
板橋区 | 4,389万円 |
練馬区 | 4,838万円 |
足立区 | 3,632万円 |
葛飾区 | 3,859万円 |
江戸川区 | 4,198万円 |
下記に東京エリアのおすすめ記事を掲載しますのであわせてご覧ください。
≫≫ 東京で中古マンション購入におすすめなエリアはどこ?目的別に解説
【年収600万円でマンション購入】返済プランのシミュレーション
年収600万円でマンションを購入する際の返済プランのシミュレーションを紹介します。
– 返済負担率20%なら返済額は毎月10万円ほど
– 返済負担率25%では毎月の返済は約12万~13万円
頭金の割合はどのくらい?
頭金の割合は、物件価格の10%~20%がおすすめです。
マンション価格は3,000万円から4,000万円が想定されるため300万円から800万円程度であれば貯金で賄える可能性も高いからです。もちろんご自身の都合によってはまったく用意できない場合もあるかもしれません。
参考までに「2021年度フラット35利用者調査」によれば中古マンションの頭金の平均割合は13.8%で金額に直すと418,9万円でした。
頭金が多ければ多いほど以下のメリットも大きくなります。
■|借入額を減らせる
■|利息が減らせる
■|返済負担率が下げられる
■|審査が通りやすい
ご家庭の状況にあわせてご検討ください。
返済負担率20%なら返済額は毎月10万円ほど
返済負担率20%であれば毎月の返済額は10万円ほどになります。
「2021年度フラット35利用者調査」によると中古マンションの平均負担率は19.4%となり、20%は現実的な値と考えられるでしょう。
全期間固定で金利1.5%では以下の通りの返済額となります。
■|返済負担率20%の場合
返済期間 | 借入額の合計 |
20年 | 約2,070万円 |
30年 | 約2,900万円 |
35年 | 約3,270万円 |
返済負担率25%では毎月の返済は約12万~13万円
返済負担率25%であれば毎月の返済額は12万円〜13万円ほどになります。
全期間固定で金利1.5%では以下の通りの返済額となります。
■|返済負担率20%の場合
返済期間 | 借入額の合計 |
20年 | 約2,590万円 |
30年 | 約3,620万円 |
35年 | 約4,080万円 |
【まとめ】年収600万円で中古マンションの購入なら「リノデュース」へご相談を!
本記事では年収600万円の方向けに、マンションの購入価格目安と住宅ローンの返済額を解説しました。
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