立地がよく人気が高いエリアでマイホームを探している人は、マンションや土地の供給が少ないと感じませんか?
気になる物件が見つかったとしても他のエリアに比べ、物件の面積が狭いといった不満があるかもしれません。
そのような需要が高いエリアではヴィンテージマンションがおすすめです。
おすすめポイントや、これから物件探しをするときに選び方で注意したいポイントを紹介します。
戸建てかマンションで購入を決めかねている人も必読の内容になっています。
購入前にぜひ参考にしてみてください。
そもそもヴィンテージマンションとは?
写真提供)リノデュース『リノベテーマ:THE MAN CAVE』
「ヴィンテージ」とは本来「古くて価値のある」という意味をもちます。
古いという単語のみだと、劣化しているといったマイナスなイメージが連想されます。
しかし、ヴィンテージは「築年数を重ねていて古いだけの状態」の物件ではありません。
単に古風なだけではなく新築には出せない味があったり、他の物件と一味違う独自のスタイルで魅力がある点が特徴です。
歴史のある趣(おもむき)は残しつつ、現代に合わせた設備や仕様、そして申し分のない使い勝手で築年数が経過していても価値のある物件を指します。
ヴィンテージマンションはとにかく魅力的
見た目の重厚感は残したまま、設備や内装を時代に合わせて入れ替えることで、築古でありながら高級感と最新設備を実現している点が魅力的なポイントの一つです。
ほかにも新築物件には劣らないメリットが存在するため、築年数を重ねても需要の高さを維持し続けています。
マンションの中でも「ヴィンテージ」と呼ばれる物件を判断する項目は機関によって違い、「坪単価300万円以上」や「低層で戸数が少ない」などいくつかあります。
ここでは共通する特徴を、代表的な3つのポイントに絞って紹介します。
- ヴィンテージマンションの魅力
- – 利便性が高いエリアに建てられている
– デザイン性に優れている
– 資産価値が上がる可能性がある
利便性が高いエリアに建てられている
誰もが便利だと思うアクセスのしやすいエリアに建てられていることが大きな特徴です。
人気エリアの地価は年々上昇しており、オフィスビルや商業ビルが建ってしまうと一気に住宅地がなくなります。
そのため、新たに物件を建てようとしても土地がなくなります。
そのような地域では新しく建築することは不可能でも、中古マンションは建っている可能性はあります。
都心部以外でもターミナル駅といった主要な駅付近の物件は要確認しておきましょう。
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
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デザイン性に優れている
築古の古臭いといったマイナスのイメージではなく、古風で重厚感のある質の高い外観の物件が多数存在します。
見た目はこじんまりしておらず開放感のあるエントランスをはじめ、共用部は日本離れしたような上質なインテリアなどを使用しています。
室内は時代ごとにリノベーションを行い、現代に合わせた使い勝手のよい設備が内装されています。
そのほかに、宅配ボックスやコンシェルジュサービス、ゲストルーム、各階専用クリーンルーム、二重オートロック、防犯カメラなどひときわ目立つ便利なサービスや設備が整っています。
資産価値が上がる可能性がある
好立地で特別なデザイン性を特徴としているため、他の物件との差別化ができており資産価値が上昇する可能性があります。
通常の建物は築年数が経過すればするほど、老朽化し値打ちが下がっていきます。
つまり、新築時の状態をキープすることが可能であれば下がりにくいのです。
そのためには、管理が行き届いていて修繕積立金の滞納者がおらず、適切なタイミングで修繕工事を行っていることが大切です。
とはいえ、資産価値に一番影響を与えるポイントは建っているエリアです。
開発事業などで今後地価があがりそうな場所を調べて探してみるのもよいでしょう。
≫≫ リノベーションした中古マンションの資産価値を分かりやすく解説
≫≫ 中古マンションをリノベして売却!成約築年数が上昇している訳とは
ヴィンテージマンション選びで失敗しないポイント
魅力的な特徴を3つ紹介しましたが、先述したポイントをクリアしていても購入後に後悔をしてしまう物件は存在します。
中古物件はまったく同じ物件が存在をしないことが利点でもあり、欠点でもあります。
極端な例を出すと、資産価値が上昇しているマンションの隣にある物件を購入しても同じような結果になるとは限りません。
ここからは、少しでも情報をもった状態で物件探しが行えるよう、気を付けてほしいポイントを説明します。
現時点では購入後に手放す予定がない人も、将来は計画通りに進まない可能性もあります。
せっかく購入をするなら、しっかり調査をして後悔のない物件を手に入れましょう。
- 失敗しない選び方
- – 耐震性を確認する
– 周辺環境を確認しておく
– メンテナンスなどのランニングコストを把握する
耐震性を確認する
マンションに限らず、すべての中古物件は必ず耐震性を確認することが大切です。
地震が起きて倒壊した場合の地震保険の補償は、火災保険の30〜50%の保険金額にするように法律で決まっています。
上乗せ特約の契約をすると全損や半損だと補償される保険がありますが、結果的に保険料が高くなってしまいます。
いつ起きるかわからない地震に対して、必要以上に費用をかけるより物件そのものの耐震性を確認することが大切です。
大きな目安は、1981年6月に改正された「新耐震基準」に適用しているか確認をすると震度7強の地震でも損壊しないことが分かります。
しかし、それ以前の築古なマンションでも耐震補強工事を追加で行っている可能性があります。
物件ごとに内容が異なるため、気になる物件を見つけたらホームインスペクション(住宅診断)を依頼し、結果を確認しましょう。
周辺環境を確認しておく
ヴィンテージマンションに値する好立地の条件は、ターミナル駅に近いことといった交通の便の良さに加え、生活する上で必要な医療機関や大型食料品店、大型商業施設が付近にあることが挙げられます。
ファミリー向け物件であれば子育てがしやすい環境であるのか確認することも大切です。
間取りがファミリー向けのマンションの場合、子育て世代が入居する可能性が高く、付近の教育施設の影響を受けます。
その他に自然の環境や街並みの美しさ、公園の多さも確認するポイントです。
家の中は工事をすればいくらか改善できますが、周辺は自分の力ではどうすることもできません。
車でドライブをしたり、散歩がてら実際に歩いてみることで実際の空気感を把握できます。
メンテナンスなどのランニングコストを把握する
マンションの所有者になると、メンテナンス費用やランニングコストがかかります。
この2つの項目は築年数が経過するにつれ高くなります。
そのため新築に比べ中古物件は築古になればなるほど維持費が高い点がデメリットです。
管理費や修繕積立金の計算方式はマンション全体の敷地に対する持分により決定します。
持分は専有面積により計算され、建物の履歴事項全部証明書(謄本)に記載されています。
戸数の少ないマンションより戸数が多い方が負担する人数が増えるため、一戸当たりの管理費や修繕積立金は少なくなります。
しかし、タワーマンションやハイグレードな物件では、最上階に共用使用ができるフロアがあったり、プールやフィットネスジム、コンシェルジュサービスがあるケースも少なくないため、大規模マンションは運営コストが高くなります。
まとめ
中古マンションの中でも、ヴィンテージマンションに特化して説明しました。
物件の価値は立地が大きく関係しますが、立地だけではなくさまざまな項目が資産価値に影響を与えることがわかりました。
質のよい物件を購入し、適切に管理を行うことで負債ではなく資産として保有することができるヴィンテージマンション。
自分で住むにしても人に貸すにしても、購入時に物件の見極めが肝心です。
現在、立地や周辺の環境が好条件であっても、室内の状態が良くない場合はリノベーションが不可欠です。
資産価値を上昇させるためにしかるべきタイミングで的確なリノベーションを行うようにしましょう。