マンションの購入を希望する場合、年収800万円であれば手堅いスタートラインに立っていると言えるでしょう。
この収入を基に理想のマンションを手に入れるためには、どのような価格帯が適切なのでしょうか。さらに、住宅ローンの計画と返済額の見積もりについても、詳しくご紹介します。
賢明な選択と計画が、快適な住まいを手に入れる第一歩となるでしょう。
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【マンション購入前に】年収800万円の生活レベル
厚生労働省が調査を行った「国民生活基礎調査の概況」によると世帯年収の平均額は545,7万円となっており中央値は423万円です。
年収800万円であれば日本の中央値の倍近い年収ですので、比較的豊かといえるでしょう。
また、手取りの給与も月に50万程度となります。総務省統計局による家計調査では、2023年6月において二人以上世帯の平均支出は27,5万円です。
残りは約22万円となるので、残りの金額から生活費や住宅ローンを検討する必要があります。
≫≫ 中古マンションの価格相場を調べる方法とは?年収に応じた適正価格も解説
【年収800万でマンション購入したい人】どんな物件がある?
年収800万円でマンションを購入したい方向けに、どんな物件があるかを紹介します。
– 中古マンション
新築マンション
新築マンションの価格推移は以下の通りです。過去3年を見ると徐々に首都圏および近畿圏どちらも上昇しています。
上昇傾向は2012年から続いており、今後もそう簡単には値下がり傾向にならないでしょう。コロナショックやロシアとウクライナの戦争の影響もありましたが次第に落ち着き、長い目で見るとマンション価格は依然上昇傾向となりました。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
首都圏 | 約6,080万円 | 約6,260万円 | 約6,290万円 |
近畿 | 約4,180万円 | 約4,560万円 | 約4,640万円 |
東京23区の新築マンション価格相場
東京23区の新築マンションの価格相場は以下の通りです。
エリア | 平均価格 |
1.港区 | 約36,040万円 |
2.千代田区 | 約22,640万円 |
3.新宿区 | 約20,840万円 |
(省略) | |
21.台東区 | 約5,510万円 |
22.足立区 | 約4,870万円 |
23.墨田区 | 約4,810万円 |
高値ではダントツで1位が港区でした。みなさんも予想した通りではないでしょうか。
続いて、千代田区、新宿の順番でした。
安値トップは墨田区、次に足立区、台東区の順番となりました。
中古マンション
中古マンションの価格推移は以下の通りです。新築マンションと同様、上昇傾向にあります。
中でも首都圏地区の中古マンションは近畿圏と比べても大きく上昇しており、2020年からの2年で1,000万円程度増額となりました。
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
首都圏 | 約3,730万円 | 約4,170万円 | 約4,720万円 |
近畿 | 約2,450万円 | 約2,610万円 | 約2,820万円 |
東京23区の中古マンション価格相場
東京23区の中古マンションの価格相場は以下の通りです。
エリア | 平均価格 |
1.港区 | 約8,500万円 |
2.千代田区 | 約7,710万円 |
3.渋谷区 | 約6,200万円 |
(省略) | |
21.板橋区 | 約2,960万円 |
22.足立区 | 約2,800万円 |
23.葛飾区 | 約2,320万円 |
高値と安値それぞれのトップ3を記載し、その他は省略しております。
港区・千代田区・渋谷区が高く、板橋区・足立区・葛飾区が安価であることが分かります。
≫≫ 東京23区ごとの中古マンションの相場と今後の価格推移を徹底解説!
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【マンション購入】年収800万円で利用できる住宅ローンの借入可能額
年収800万円で利用できる住宅ローンの借入可能額について3つのポイントから解説します。
– 返済負担率25%で約4,100万円くらいが理想
– 無理のない返済金額は約12万円前後(返済年数による)
返済負担率の上限は35〜45%
返済負担率の上限は35〜45%とお考え下さい。
返済負担率とは、年収に対して年間どのような割合で住宅ローンを返済できるかを表す指標です。
たとえば年収800万円で返済負担率45%の場合、年間360万円を返済する計算となります。月平均では30万円です。
住宅金融支援機構が提供しているフラット35の基準では、年収800万円の場合の返済負担率は35%以下となっており、35%の場合は月平均で約23万円返済することになります。
上限まで借りるのはおすすめしない
年収800万は余裕があるように見えますが、住宅ローンの上限いっぱいまで借りるのはおすすめしません。
上限まで借りると、生活が厳しくなってしまうからです。
手取りは約50万円前後となるため、23万~30万円を住宅ローンにあてると生活費が残り20万円程度となります。ご家庭の状況にもよりますが、もう少し余裕がある方がおすすめです。
返済負担率25%で約4,100万円くらいが理想
返済負担率25%で約4,100万円が理想的です。
全期間固定金利が1.3%の場合、月の返済金額が約12万円前後となり、生活に余裕が出るからです。
また、変動金利の場合は3,200万円~3,700万円に抑えるのがおすすめです。3,700万円を超えると返済負担率が25%を超えてしまうので注意しましょう。
無理のない返済金額は約12万円前後(返済年数による)
無理のない返済金額は約12万円前後です。
返済負担率25%、全期間固定金利が1.3%、返済期間35年の場合、月の支払いは約12.2万円の支払いとなります。
手取りが50万円と考えると30万円以上を生活費やその他の費用に回せるので余裕があると言えるでしょう。
返済年数を何年にするか、変動金利と固定金利をミックスして利用するかでも全体の住宅ローン価格は変わります。不動産業者や銀行などと相談しながら決めるのがおすすめです。
≫≫ 初心者でも分かる住宅ローンの正しい選び方は?3種類の金利や審査について解説
年収800万円なら中古マンション購入がおすすめ
年収800万円なら中古マンション購入がおすすめです。マンションを購入し、リノベーションする方法が大変お得だからです。
理想の条件が見つかりやすい中古物件をリノベーションすることで、新築同様のマンションが手に入ります。
購入+リノベーションができる「ワンストップリノベーション」
ワンストップリノベーションと呼ばれる中古物件購入とリノベーションをあわせて実施する方法が大変おすすめです。
理想の条件が見つかりやすい中古物件をリノベーションすることで新築同様のマンションが手に入るからです。
また、リノベーション済の物件はおしゃれなものも多いですが、ご自身の好みに合う物件を探すのはなかなか難しいでしょう。
費用は新築物件を購入するよりも安く済むので、とてもお得な方法となります。
≫≫ ワンストップリノベーションとは?別々に依頼時の比較やメリット・デメリットを解説
近年、中古住宅をリノベーションして暮らすという選択肢が定着しつつあります。リノベーションを検討している多くの方が、リサーチをおこなう際に「ワンストップリノベーション」という言葉を頻繁に目にするのではないでしょうか。しかしワン[…]
【年収800万円】中古マンション購入でおすすめのエリア
中古マンションを購入する際のおススメエリアを紹介します。大きく2つに分けて紹介するのでぜひ参考にしてください。
– 東京23区
首都圏(埼玉/千葉/神奈川)
埼玉・千葉・神奈川エリアは2023年6月でそれぞれ以下の通りの平均金額となっています。住宅ローンの借入額3,900万円ということを考えれば、すべてのエリアで上回っているので選択肢はかなり広いといえるでしょう。
エリア | 金額 |
埼玉 | 3,034万円 |
千葉 | 2,806万円 |
神奈川 | 3,668万円 |
東京23区
東京エリアでは、板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区の5つがおすすめです。
いずれも年収800万円の方が頭金を含めて住宅ローンを活用することで、十分手が届く範囲となります。
東京23区内が良いという方はぜひ参考にしてください。
エリア | 金額 |
板橋区 | 約4,390万円 |
練馬区 | 約4,840万円 |
足立区 | 約3,630万円 |
葛飾区 | 約3,860万円 |
江戸川区 | 約4,200万円 |
≫≫ 東京で中古マンション購入におすすめなエリアはどこ?目的別に解説
【まとめ】年収800万円の中古マンション購入は「リノデュース」がおすすめです!
本記事では年収800万円の方向けに、マンションの購入価格目安と住宅ローンの月々の返済額を解説しました。
理想のお住まいを手に入れるために、中古マンション購入+リノベーションをリノデュースに依頼するのがおすすめです。
リノデュースでは、中古マンションを購入する際にかかる仲介手数料が無料で購入が可能です。中古マンションを購入してリノベーションをすることで新築同様の住み心地となります。
年収が高くともマンション購入は大きな買い物ですので、まずはリノデュースまでお気軽にご相談ください。